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 宮古:でもなんでたまちゃんがここに?
    一人で危ないじゃないか。
    来てくれて助かったけどさ。

 リコ:お姉ちゃんは一緒じゃないの?
たまき:あ、そうだ、
    大変なの、ニコさんが誘拐犯の女の人に捕まっちゃって!
    女雛さんのところに連れていかれてるの。

 リコ:そ、それホンキらか!?
    やいや、めぇったのぅ・・・。





たまき:それでその女の人とニコさんは、
    こっちに向かってるんです。

 リコ:どうしょっか。
    あたし達がここで襲われてからもう・・・14〜5分はたってる。

 宮古:俺たちが忍び込んでいるのはもう
    連中にはバレているってことだろう。

 リコ:襲った奴があたし達をここに縛って置いていったまま
    戻ってこないのは、他にやることがあるから・・・?

 宮古:・・・となれば、まずヒナが危険だってことじゃないか?
 リコ:そうね。
    ヒナが捕まっているところに急ぎましょう。
    この上の階よ。

 宮古:たまちゃんはここに残って。
    あとは俺たちが・・・

たまき:待って。
    さっきみたいに後ろから襲われるかもしれないじゃん。
    わたしが後を見張っててあげる。

 宮古:でも・・・
 リコ:今となっては助かる。
    それにあたし達が縛られているはずのここに一人で残っているのも危険だわ。
    だれかが様子を見に来るかもしれない。
    いいわ、一緒に来て。

たまき:はい。

 ニコ:痛いっけ、離せてぇーっ!

 リコ:ん?
    今、お姉ちゃんの声が・・・

たまき:・・・上から聞こえましたよ?
 リコ:しまった、追い抜かれてる!?
    別の道を通っても上の階に行けるんだ。

 宮古:俺たちも急ごう。
 リコ:うん。
たまき:・・・・・・・・・(ドキドキ)


 (タッタッタッタッタッタ)
 リコ:この階段を上がればすぐのはず。
 宮古:急ごう。

三津川:なにしてる、鈴原。
    早く押さえ込め!

    (バタンッ! ドンッ!)

 宮古:なんだ?
    なんか騒々しいな。

 リコ:人が争う音がする。
    何かトラブルがあったんだよ。

 宮古:たまちゃん、俺らから離れるな。
たまき:あ、うん。

 (タタタタタタタタ・・・・)
   
 
 
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女雛 P.1 →→ P.2 →→ P.3 →→ P.4 →→ P.5



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