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たまき:先に行ってる宮古さんたちとあの女の人が鉢合わせしたら大変だし、
    追い抜いて、先回りして宮古さんたちに知らせないと。
    それでニコさんを助けてもらわなくちゃ。
    ・・・でもほかにも悪い奴等の仲間がその辺にいるかもしれないし、
    気をつけないと。




    (カチャ・・・パリ・・・)
    ガラスやコンクリートの破片がそこらじゅうに落ちてて
    あるくと音がしちゃう・・・・
    こういうときって、小さな音でも大きく聞こえるんだよねぇ。
    うう〜〜。
    誰かに見つかったらどうしよ。
    ・・・おっかないなぁ。
    廃墟ってだけでも怖いのに・・・・・・


たまき:・・・・・・・・・(ドキドキ)



 声 :ん・・・・んん・・・・・
たまき:(ビクッ!)
    ひ、人の声?

 声 :んん・・・ん〜〜、ん〜〜!
たまき:きゃ、きゃ、きゃ・・・
 声 :んっ!んんんん!
たまき:きゃ?
    え?
    みみ、みやこさん?

 声 :んん!んん!
たまき:どこ?
    どこにいるの?



たまき:リコさんも、
    やだ、どうしたの?
    そこでなにしてるの?




 
たまき:2人とも縛られちゃって・・・
宮古:んん!んんんんん!

 リコ:んっ、んんっ!
たまき:ああ、いまその口に嵌めてるの取ってあげる。
    んと、・・・よいしょっと。

 宮古:っはぁ、
    たまちゃん、助かった。

 リコ:サンキュ。
    あ、ウエストポーチの中にナイフがあるから、
    出してこのヒモ切ってくれない?
    あいたたたた・・・

たまき:どうしたんですか?
    いったい・・・

 リコ:わかんないのよ。
    いきなり後ろから襲われて・・・
    敵の顔を見る間もなかった。

 宮古:俺もだ。
    それこそあっというまに、・・・なあ。

 リコ:あたしとしたことが不覚だったわ。
    自信なくしちゃうなぁ。

たまき:ヒモ切りますよ。
    動かないで。


    (ぷつっ)
    (ぷつっ)




   
 
 
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