12月18日(金)晴れ

バイトのお仕事、忙しくなってきました。
始めたばかりのころは、まだ暇だったんです。(笑)
でも、レジ打ちもラッピングも上手になってきましたよ。
ラッピングの上達が早いって、椎名さんに誉められちゃった。
消費税もだいたい覚えたし、ラッピングも1分切るようになりました。

雑貨屋さんではねぇ、
男の人が彼女にクリスマスのプレゼントを買っていくんだよ。
・・・・・・うらやましいな。

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 紅蘭:指のとこ、どないしたん?
    なんかキズキズやん。

たまき:これね、ラッピングするときにセロテープの台のとこで切っちゃうんだよ。
    テープカッターって言うんだけど、あれの金具でさぁ。
    急いでセロテープ切ったりしてると、どうしてもね。

 紅蘭:むっちゃ痛そうやな〜。洗いもんの当番、変わろうか?
たまき:いいの?・・・でも〜。
 紅蘭:痛々しくて見ていられんわ。うちにまかしとき。

たまき:それにしても紅蘭、お料理うまくなってきたね。
 紅蘭:いつまでも、たまきにばっかり作らせとくわけにもいかんしなぁ。
    今はお互いに働いてるわけやし、こういうのは分担せんとな。

たまき:ありがと〜。・・・・・・と、感謝の気持ちは気持ちとして〜、
    この煮物なんだけど、みりんの入れかた、わたしの言う通りにした?
    2回に別けてないでしょ。

 紅蘭:わ、わかる?・・・でも味は一緒やろ?(笑)

たまき:食感が違うんだよう。テイクミー・ハイヤー、常に高みを目指さなきゃ。
    ご馳走様でしたっ。
 紅蘭:おそまつさまでしたっ。(笑)

たまき:ところで・・・、ジュディさんが来るの、いよいよ今日だね。
 紅蘭:・・・そうやなぁ。
    もう気持ちの整理もついたしな。

たまき:ワンパを返すのはクリスマスイブの日でいいんだよね。
 紅蘭:うん。


 るーく:ではこちらでお待ちしていますので。
ジュディ:お願いね。
     用件は、そんなにはかからないと思うから。

 るーく:はい。ですがお気になさらず、ゆっくりお話してきてください。
ジュディ:ありがとう。
     ・・・今日は風が冷たいわね。

     あなたの言うとおり、もう一枚着てくれば良かった。
 るーく:恐れ入ります。



 ワンパ:WORRRRRRW!!
ジュディ:元気だった?ワンパ!
     久しぶりね〜。

 ワンパ:WOF♪
ジュディ:そう、良かった。
     ワンパ、ちょっとここでおとなしくしててね。

 ワンパ:WOF!

ジュディ:あら、紅蘭さん、メガネは・・・?コンタクトにしたの?
 紅蘭 :ええ、そうなんですわ。こないだメガネ壊してもうて、
     それ修理してもらうときに、思い切って作ってもらったんです。

ジュディ:メガネ、かけないほうが可愛いわね。
 紅蘭 :えっ? ジュディはん、そんな・・・、
     ・・・・・・えへ。おおきに。

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              ・
ジュディ:クリスマスイブ?・・・そうねぇ。
     イブの日はうちでパーティーを開くのね。
     だからお二人ともパーティーにいらっしゃいな。
     ワンパと一緒にうちに来て、パーティーに出て、そこでワンパとお別れ。
     イブだとそうなるわね。

 たまき:ジュディさんちでパーティーですか。
     じゃあ送り迎えは、るーくさんが?

 紅蘭 :ヘリコプターに乗るんやろか?
ジュディ:もちろんそうよ。知っている人のほうがいいわよね。

 たまき:どうする?紅蘭。私はそれでいいけど。
 紅蘭 :うち、あれにいちど乗ってみたかったんや〜。
     パーティゆうのも面白そうやし、
     ・・・・・・ワンパとのお別れも湿っぽくならずにすみそうやしな。
     それに・・・・・・ヘリにも乗れるし♪
     ええんとちゃう?

 たまき:そうだね。私たちが行ってご迷惑でなければ、それで。
ジュディ:では、そう言う事にしましょうね。
 紅蘭 :・・・そうやな。



 たまき:じゃ、お茶お持ちしますね。
     ジュディさんはミルクティーでしたよね。

ジュディ:ええ。
 たまき:ちょっと待っててくださいね。

 たまき:もう、紅蘭たら子供っぽいんだから〜。
     ・・・そろそろお茶っ葉買ってこなきゃね。
     
(コポコポコポ・・・)
     クリスマスパーティーか〜。
     着ていくドレス、あったかな。    
     パーティーを抜け出して、るーくさんのところに行けるといいな〜。
     てへへ。


たまき:あっ、海岸にヘリコプターが止まってる。
    ・・・・・・パイロットはるーくさんかな。
    きゃー、どうしよう〜!
    もしそうだったら、・・・・・・いま言っちゃおうかな。
    今度のお休みに、一緒にどこかに行きませんか? とかね。
    そうだ、ポットどこだっけ・・・。

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           ・
           ・
たまき:やっぱりるーくさんだ。
    あの、こんばんわ。
    



るーく:ああ、これは寺月様。
たまき:今日は、ちょっと冷えますね。
るーく:そうですね、気温は低いようです。
    でも、このパイロットスーツは防寒性が高いので
    わたしはかえって暑いくらいなんですよ。
    
たまき:・・・そうなんですか?
    あの、これ、るーくさんが寒いんじゃないかと思って、

    ・・・熱い紅茶を持ってきたんですけど。
    
るーく:・・・あっ、これはどうも。
たまき:・・・・・・・・・・・・。

るーく:すいません、いただきます。
たまき:・・・・・・クスッ
    あははははははっ。るーくさんて、ほんとに・・・・・・。

るーく:は?   

たまき:ははは、・・・ごめんなさい。
    紅茶どうぞ。このポットの中です。
    熱いから気をつけてくださいね。

るーく:ご馳走様です。
    ・・・その指はどうしたんですか?。

たまき:これは、アルバイト先で、ちょっと。
    でも大丈夫なんです。

るーく:でも何か手当てしたほうがいいですよ。
たまき:・・・あの、大丈夫ですから。(ふええ。なんか恥ずかしい・・・)
るーく:そうですか?
    あ、お茶いただきますね。
(コポコポ)

たまき:あ、どうぞ・・・。
るーく:・・・ふぅ。

たまき:あの、・・・どうですか?。
るーく:熱くて、おいしいですね。
たまき:・・・・・・・・ (TwT)(し、しあわせ〜)
るーく:どうしました?
    そう言えば、寺月様は寒くはないのですか?

たまき:そうかも。今、ちょっと・・・ゾクッときました。
    ・・・ははっ。(い、言わなきゃ・・・今度のお休みに・・・)

るーく:また風邪など召しません様にしてください。
    おいしい紅茶、ご馳走様でした。
    ポットお返しします。

たまき:はい。・・・・あの、それで、あの、る、るーくさん・・・こんどの・・・。
るーく:なんでしょう。
たまき:あの、・・・あの、・・・・・・失礼します。(ぺこり)
るーく:おやすみなさい。
たまき:・・・おやすみなさい。


たまき:はぁ〜、やっぱ言えないよう。
    ・・・るーくさんがいないところなら、いくらでも「好き」って言えるのに。

 紅蘭:おーい、たまき〜!
たまき:はーい、紅蘭、こっち。
 紅蘭:あんた、いままでどこ行ってたんや。
    ジュディはんにお茶!・・・どないしてんの?

たまき:そうだ!ごめんなさ〜い。今、煎れます。
 紅蘭:なんか最近ちょっと変やで、たまき。
    まあええわ、お茶はうちが出しといたから。

たまき:紅蘭が?
 紅蘭:失礼な。うちかてお茶くらい上手に入れられるわ。
たまき:・・・そういう意味じゃないよう。
紅蘭:それに、ジュディはんはもうお帰りやで。
たまき:そうなの?
    ・・・・・・わたし失礼な事してない?

 紅蘭:かなりのもんやで。(笑)
たまき:はうう〜・・・。

ジュディ:では、ごきげんよう。
 たまき:何のおもてなしもできませんで。
 紅蘭 :ほんまにな。(笑)
 たまき:・・・イジワル〜。



ジュディ:イブの日にお会いしましょう。
     3時ころにるーくを迎えに来させるわ。

 紅蘭 :お待ちしてますわ。
     ほな。

 たまき:さようなら。

ジュディ:お待たせ。行きましょう。
 るーく:はい、ジュディ様。

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 紅蘭:あ〜あ、行ってもうた。
    さて、ワンパといられるんもあと5日間か。
    納得したつもりでも寂しいもんやな。

たまき:そうだね。
    せいぜい可愛がってあげようね。
    もう、それしか出来ないよ。

 紅蘭:せやな。
    
たまき:パーティに行く準備もしなきゃね。
 紅蘭:うちは、ええドレスがあるで〜。
たまき:わたしもあるけど、ちょっと・・・短いかも。(笑)
    でもさ、ジュディさんのところのパーティーだから、
    きっと盛大なんだろうね。

 紅蘭:気合入れていこうな。
    特別な日やさかいな。


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るーくさんと、お話たくさんしちゃった。

怪我をしたこの指、もっと見てもらえばよかったな。
そうしたら、るーくさんに心配してもらえたかな。
・・・わたしのこと、あとで考えてくれたかな。



来週、クリスマスイブに、今度こそ告白します。
この日に出来ないと、もう二度と出来ないから。
・・・きっと大丈夫。
応援してくださいね。

るーくさんはもう寝たかな。
・・・・・・おやすみなさい。


    
   

 

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