3月9日(土)曇りのち晴れ
   その2

  クルモン:1週間のごぶさたでクル〜!
レインモン:今回は”LIVE”じゃなくて、録画中継だよ。



 
クルモン:第1コーナーでいきなりクラッシュする車がクルクル出ましたけど、
      ほかの車は無事通り抜けましたでクル。
      レースはまだ始まったばかり。
      一体どのチームが勝利をつかむのでクル〜!?
      これからの展開はどうなるでしょう、解説のレインモン。
レインモン:・・・・・・え?
 
クルモン:・・・だから、これからの展開の予想でクル。
レインモン:・・・・・・・・・・・・ぅ、う〜〜〜ん
 
クルモン:・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
レインモン:・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
 
クルモン:・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
レインモン:・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
 
クルモン:・・・・・・・・・・・ぁ、あの〜・・・
レインモン:・・・・・・・・・・・・ぅ・・・う〜〜〜〜ん
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

私と宮古さんは、プログラムのミスから欠陥品状態のパジェロでレースに参加して、
第一コーナーで華麗にジャンプ。スタートから15秒で海の藻屑となったのでした。
そこで2人ともリタイヤとなるはずだったのですが・・・・

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

ふう:え?もうパジェロはリタイヤなの?
   ンじゃたまきちゃん、こっちにもらった。
   クルモン、
   わたしのヴァイパーのナビ席に、たまきちゃんを再登録して。
クルモン:了解でクル〜。
     ポチ!


たまき:きゃあああああ
    
(シュビンッ)

    あああああああああ、あ、
    ・・・あれ?
    ふうちゃんだ。



 
ふう:宮古さんがもうリタイヤって聞いたから、こっちにきてもらっちゃった♪
たまき:み、宮古さんは?
    あの事故の後どうなったの?
 
ふう:もうゲームオーバーだから、
    この世界から抜けて現実世界に戻ってると思うよ。
たまき:あ、そうか。
    そういえばこれ、ゲームだった。
 
ふう:わたしはクラッシュしたりしないから安心してて♪
たまき:・・・それなら、恐くないかなぁ。
 ふう:当たり前じゃない♪


クルモン:現在の順位は、トップがナオミ・ジュディ組のフィアット500、
     2位はふう・たまき組のヴァイパー、
     3位はシスター・ペケ組のトランザム、
     そして大きくあいだが開いて、
     紅蘭・きさら組のニュービートルでクル〜。





たまき:ジュディさんたちの車はすぐ目の前だよ。
    あとちょっとで追い抜けそうだね。
 
ふう:その”あとちょっと”が、なかなか遠いのよ。
    コーナー抜けるの速いし、直線では抜きどころでブロックしてくるし〜。
    ナオミさん結構、運転えぐいんだよねぇ。
たまき:そうなん・・・・・・・

(ドキャキャキャキャキャ・・・)



たまき:
だぁあああああああっ!
 
ふう:どうしたの?
たまき:ギャー!恐いじゃん!
    よく考えたらこっちのほうがもっと恐いじゃんよう!
    やっぱり降りる〜!
 
ふう:たまきちゃん、静かに!
たまき:だって〜!
 
ふう:黙ってないと舌噛むよ。
    ざっくり。マジで。
たまき:グぁ、ぁぅ・ぅ・ぅ・ぅ・ぅ〜




シスター:このコース嫌いですわ。
     直角コーナーばかりで、ジュディのフィアットに比べて
     車体の大きなトランザムには不向きですもの。
 
ペケ:でもシスター、この先は長い直線が多いですから逆転のチャンスですよ。
シスター:・・・・直線は直線で、
     ヴァイパーにはかないませんし。
 
ペケ:ダメですかねぇ。
    これ、いい車なんですけどねぇ。
シスター:ねえ。
     ボンネットのファイアーバードが燃えますわねぇ。
 
ペケ:惚れ惚れしちゃいますよねぇ。



ジュディ:ナオミさん、このままいけばまたわたし達が一等賞ね。
ナオミ:しっかし、この車も無茶ですね〜。
    燃費はリッタ−1Km、でもタンクの容量は10リッターと原付並、
    タイヤは10Km走ればボウズになるスーパーハイコンパウンド・・・
ジュディ:このコースを走りきれればそれでいいの。
     そのためのチューンですから。
 
ナオミ:チンクマニアが聞いたら泣いて怒りそうなスペックですねぇ。
ジュディ:心を広くもっていただきたいわ。
 
ナオミ:・・・この車って、
     データ上だけじゃなくて、実際にあるんですよね。
ジュディ:もちろん。
     これはあくまで実際にある車を仮想空間で走らせるゲームだもの。
     だからちゃんと作ったわよ。
     もっとも、現実世界ではな〜んにも使い道ないけど・・・。
 
ナオミ:ボディは今回からフレームともどもフルにチタン製になりましたね。
     前はアルミ製だったのに。
ジュディ:ボディの後ろ部分は特に頑丈に作ったの。
     少々重くなりましたけど、これでヴァイパーに追突されても、
     ボディがバラバラになったりしないわ。
     このあいだはそれで危うく負けるところだったもんね。
 
ナオミ:後ろが重いんだ。
     だからさっきアクセル踏み込んだらウイリーしちゃったんですね。
ジュディ:アレにはわたくしもビックリしたわ。




たまき:あ、フジテレビだ。
 
ふう:あそこの十字路を右に曲がって、また直線だよ。
    ドリフトするからし〜っかり捕まっててね。
たまき:あれ、・・・ねぇ、ふうちゃん
    あの道、他の車がいっぱい走ってるよ。
 
ふう:ああ、あれは障害物の一種だよ。
    気にしない気にしない。
たまき:そんなこと言っても気になるよ。
    それにほら、十字路の信号、
    赤だよ?
    止まらないと・・・・・・
 
ふう:いいのいいの。
    これはゲームだから、道交法なんか気にしない気にしない。
    ほら、ジュディさんたちも突っ込んでいくでしょ?



ジュディ:ナオミさん、ゴーゴー!
 
ナオミ:せいやー!
(キキキキーーーー・・・ガッシャンッ)
(パパッパーーーッ・・・ゴシャン)
たまき:気になるよ〜。
    だって、他の車は事故ってるじゃん!
(キョキョ・・・ガシャン!)
   
(ドッガン!!)
 
ふう:気にしない気にしなーい。
    たまきちゃん、わたし達もいくよーーーっ!
たまき:気になる・・・うきゃーーーっ!!

(キャキャキャキャキャキャキャ)




 
ふう:おっしゃー!クリアー!
たまき:あうあうあうあうあ〜!

シスター:
あらっ、まずいですわー!
  
ペケ:ダメっぽいです、シスター!
     絶対にぶつかりますーーーーーっ。
シスター:神よ、我らをまも・・・キャーーーーッ!
 
  (キキキキキーーーー・・・ゴッガン!)
     あうぅ〜っ。


   (キュキュキュン・・・キュキュキュン)
シスター:・・・もうエンジンがかかりませんわ。
     今回はこれまでですね。



  
ペケ:ま〜た完走できませんでしたねぇ。
シスター:きっと、わたくし達の信仰心が足りないのです。
  
ペケ:そうですねぇ。
     こんど成田山で交通安全のおまもりでも買ってきますかねぇ。
シスター:・・・そうではなくて。
  
ペケ:シスター、
     あたしたち、今回もう出番ないらしいですよ。
シスター:そうなのですか?
     では最後に、
     わたくしが出ていたコミックがアニメ化されるので、告知いたします。
     2002年5月からNHKーBS2(11ch)
     衛星アニメ劇場で始まる「王ドロボウJING」をよろしく〜。
     わたくしがこれに出演するかどうかは、まだわかりませんが・・・。
  
ペケ:じゃーねー。
シスター:さようなら〜。


クルモン:トランザムのシスター・ペケ組もクラッシュしてリタイヤでクル。
     残念でクルねぇ、レインモン。
レインモン:あたしは黒い車って好きじゃないから・・・
クルモン:のこるはトップを行くフィアット500とヴァイパーの一騎打ちでクル!
レインモン:そういえば、紅蘭・きさら組のニュービートルって
      どうなったんだろう・・・
クルモン:・・・そうですねぇ。ええと、キョロキョロ、
     あれ〜?コース上にいないでクル〜。
     どこにいったですか〜?




ジュディ:シスター達はクラッシュしたようね。
 
ナオミ:ヴァイパーはやるな〜。
     あの十字路をうまいことクリアしてきましたね。
ジュディ:あのふうってコ、運転うまいですわよね。
 
ナオミ:技術もそうですけど、可愛い顔して度胸もすごいんですよ〜。
ジュディ:それは良いわね。
     とてもいいわ。
 
ナオミ:ここを曲がればあとは登りの直線・・・。
     このアドバンテージでは、ゴール前にヴァイパーに追いつかれますよ。
ジュディ:あら、それはダメよ。
     私は1等賞が好きなんだから、ちゃんと勝ってね。
 
ナオミ:・・・・はぁ。

(バオォォォォォォォォォーーーー)



たまき:はぁ、はぁ、はぁ、こわかった〜〜。
 
ふう:つぎ左コーナーだよ、たまきちゃん!
たまき:もうはやくおわろうよぉ〜!
 
ふう:つれないなぁ。
    もっと楽しもうよ〜。
たまき:そんなこといっても・・・

(カコン、カコン、ドキャキャキャキャ・・・



 
ふう:よっし、あとは直線。
    この距離なら追いつける!
たまき:はううううう〜〜っ!
    ひた(舌)かんら〜〜〜
 
ふう:あ、ごめんね。



レインモン:ニュービートルみつけた。
      あそこにいるよ。
クルモン:ああ〜、そこはまるでコースじゃないでクル〜。
    なんでそんなとこにいるですか〜?



 
紅蘭:・・・近道しよ〜て思ったんに、かえって迷ってもうた。
きさら:なぁ〜、ホンラン。
    ここどこだよ〜。
    あたしタバコ吸いたいよ〜。
 
紅蘭:ここは・・・ワンフェスで行列作るとこやな。
    せやからこの先にビッグサイトがあんねん。
きさら:んじゃ、方向違うだろ〜?
    来た道戻ろうよ。
    ほら、バックにギア入れて。
 
紅蘭:そうする?
    バック・・・・ええと、こう?
きさら:ちゃんと後ろ見ろよ。
    ぶつけたら承知しないよ。
 
紅蘭:ええやん、ゲームの中なんやから。
きさら:・・・あ、そうか。
 (ギャギャギャギャ、ガオォォォーーーー)
    
うわ〜〜、バカ、それアクセルだー!
 
紅蘭:うわわわわ、
    あかん、間違えた!
きさら:ペダルから足離せって!
 
紅蘭:とっくに離してるわ!
    なんやこれ!おかしいで!
きさら:壁にぶつかるーーーー!
 
紅蘭:あいやーーーー!

クルモン:あ〜あ。
     レースと全然関係ないところでニュービートルもリタイアでクル。
     さて、トップは依然として・・・
レインモン:クルモン、あれバグだよ。
クルモン:なんでクル?
レインモン:ニュービートル、壁にぶつからないで
      そのまま壁に沿って加速しながら前進してるよ。
      今、・・・時速400キロでさらに加速中。



(キュアァァァァァァァァァァァァン)
 
紅蘭:うわーーー!はやーーーーっ!こわーーーーーっ!
    そういや、グランツーリスモでこんな裏技あったなぁ。
きさら:いや〜〜、たすけて〜〜〜〜〜!
    ママーーーっ!
 
紅蘭:・・・・・・・・・・・・・きさらはん

 
クルモン:また不具合はっけんでクル〜。
レインモン:コースの外で想定外のことしたからだよ。
      このゲーム、まだまだバグありそうだね。



 
紅蘭:ここどこやぁ?
    ・・・あ、ゆりかもめの線路や。
きさら:うわ〜〜〜〜〜!うわ〜〜〜〜!
 
紅蘭:きさらはん、落ち着いてぇな。
    じたばたしても始まらんで。
きさら:だってほら!
    前からゆりかもめが来る!
 
紅蘭:えっ!?うわっ!!!
    ぶつかる〜〜!!!!
きさら:うわあああああっ!!!!


ジュディ:ヴァイパー、すぐ後ろまできたわね。
     ゴールまであと500mよ。
 
ナオミ:任せてください、オーナー。



たまき:もうすぐゴールだよ〜、
    やっと終るよ〜。
 
ふう:よーし、ガッチャ!
    
抜ける!
    
(カコン)<シフトダウン
    
(ギャアアアアアアアアアン)
クルモン:ゴール直前で、フィアット500にヴァイパーが追いついたでクル!
     このまま一気に抜き去ろうと・・・
ジュディ:今よ、ナオミさん。アタ−ック!
 
ナオミ:えい、ブロック!
     
(キキキキキキキ)
 
ふう:うわああああああっ!
たまき:何で急に止まるの〜〜〜!
 
ふう:よーし、この間みたいに追突してふっ飛ばしてやる!
たまき:ひえええええ〜〜〜!


 (ドガバゴンッ)




 
ふう:きゃあああああああっ!ま、負けたっ??
たまき:キピーーーーーーー!

クルモン:逆に吹っ飛ばされちゃったでクル〜!
レインモン:ひどい・・・・

 
(バキバキーン)



たまき:
ふう :
うわあああああああ・・・・・
たまき:(幼稚園で遠足で山に行ったとき、蛇がいてびっくりしたなぁ。
     グミの実、すっぱくて渋かったなぁ。
     それから、それから・・・♪デイジー・・・デイジー・・・)


レインモン:橋から落ちちゃった。
クルモン:ヴァイパーもリタイアでクル・・・




ジュディ:やったー!
     ナオミさんすごい!
 
ナオミ:う〜ん。
     まさかあそこまで飛ぶとわ・・・
ジュディ:これは勝負ですもの、
     情けは無用、ライバルは叩き落とすのみよ。
 
ナオミ:そのまんまですね。
ジュディ:それに、彼女は叩けば伸びるタイプだわ。
     だから彼女のためでもあるってことよ♪
     さあ、フィニッシュよ。
     また私たちの優勝だわ!ナオミさん、ゴー!
 
ナオミ:ォ、オーナー・・・・
ジュディ:・・・・・・どうしたの?
 
ナオミ:う、うしろ・・・・




(キュアアアアアアアアアアアアン)



ジュディ:・・・・・・うゲっ!
きさら:ひああああああああ〜!
    柵が、柵が体を通り抜けてク〜〜!
 
紅蘭:当たり判定までおかしゅうなってるんやなぁ。
    せやからさっきのユリカモメも、ぶつからんとすり抜けて・・・

ジュディ:・・・・・・・・・・・・抜かれる。
 
ナオミ:・・・・・・・・・・・・うそーーーっ!

 
(ガコン)




 
紅蘭:やっと外れた〜!
    ・・・あ、ほれ、きさらはん、
    ゴールやて。
きさら:終わり?
    ねえ、終わり?
    やったーー!
 
紅蘭:やれやれやな〜。

クルモン:ニュービートル、フィニッシュ〜〜、
     でクル。
     つづいてナオミ・ジュディ組のフィアットもゴールでクル!
レインモン:完走できたのはこの2台だけだったね。
クルモン:過酷なレースだったでクル。
     
優勝は、紅蘭・きさら組のニュービートルでしたでクル〜〜!

ジュディ:負けた?
     わたくし達が?
 
ナオミ:あんなのインチキですよ、バグを利用した裏技ですよ。
ジュディ:負けは負けだわ。
     弱者達は退けられ、実力あるもの同士の争いではより姑息なものが勝つが、
     その勝者とて真に強運な者にはかなわない。
     社会のプチ縮図ってところかしら・・・。
 
ナオミ:え〜、社会ってそうすかぁ〜?
ジュディ:さっそくあの裏技の発動条件を調べておかないと。
 
ナオミ:そうですね。原因を調べて修正して・・・
ジュディ:修正?
     しないしない。
     だって次に負けそうになったときに使いたいも〜〜〜ん。
 
ナオミ:わっ、それズルいですよ!?
ジュディ:いいんだも〜ん。

クルモン:ジュディさん、ジュディさん!
ジュディ:ん?なあに、クルモン。
     もうバグの発動条件がわかったの?
クルモン:ジュディさん、違うでクル。
     大変でクル。
     さっき橋から落とされたヴァイパーの二人が、
     まだシミュレーションから抜けてないでクル。
ジュディ:ええ?ゲームオーバーになったんじゃないの?
クルモン:そうなったんだけど、戻れなかったんでクル。
     まだこのヴァーチャルリアリティの世界のどこかにいるんでクル。
ジュディ:どのエリアにいるの?
クルモン:キョロキョロ。
     ・・・わかんないでクル。
     少なくとも、この近くにはいないでクル〜。
     今、レインモンワイヤードレインモン
     マトリクスエボリューションして
     二人を探しに行ったでクル。



たまき:ここどこぉ?
 
ふう:橋から落ちたと思ったら、なぜか知らない町に・・・
 
(ドッカーーーン・・・ドドドドド)
 ふう:なに?爆発音?
たまき:なんだろう・・・・

サッキー:狂四郎!隠れても無駄だ!
     
出てこい!
     
僕と正々堂々と勝負しろ!

たまき:・・・・・え?
    誰かいるみたいだよ?
 
ふう:(ンキキッ)
    たまきちゃん!あれ!
    大きなロボット!
たまき:ああっ!



たまき:ああ、あれはロボットじゃなくてモビルスーツだよう。
    たしか、パーフェクトジオングっていうの。
 
ふう:そ・・・そうなの?
    くわしいんだね。
たまき:紅蘭の教育の賜物と申しましょうか・・・
サッキー:狂四郎、どこだ!
     
積年の恨み、今日こそ晴らしてやる!
 
ふう:あれがしゃべってるんだ。
たまき:なんか怒ってるみたいだし、
    あんまり近づかないほうがいいんじゃないのかな?
 
ふう:そうだね。逃げよう。


 
ふう:これだけ離れれば大丈夫かな。
たまき:たぶん。
    ジオングはオレンジ攻撃っていって、かんきつ類の攻撃だから。    
 
ふう:詳しいんだねぇ。




 ふう:
うわぁ、こっちにもいた!
    たまきちゃん、あれは?
たまき:ガンダムみたいだけど、・・・あんなの知らないよう。

狂四郎:サッキー、俺は逃げも隠れもしないぜ!
 
ふう:・・・サッキ−?
たまき:乗ってる人の名前じゃない?
 
ふう:でも、・・・どういう名前の愛称だとサッキ−になるんだろう。
たまき:そんなこといいから、とにかく逃げよう!

クルモン:ワイヤードレインモンからの連絡でクル。
     2人ともいましたクル!
     同じコアの、別のシミュレーターにデータが飛んでたみたいでクル!
ジュディ:別のシミュレーターって?
クルモン:・・・プラモシミュレーターでクル。
ジュディ:またマニアックなところに・・・。
     すぐに救出して。
クルモン:は〜いでクル!

(ドドドドドドドドン)
(ビキュン、ビキュン)
たまき:うわあああん、戦争がはじまっちゃったよう!
 
ふう:何であいつら、私たちが逃げる方向に来るのよ〜!
    まだ追いかけてくる〜!


Wレインモン:ちょっとあんたたち、
       
こっちこっち!早く!
  
たまき:ふうちゃん、人がいるよ。
   
ふう:あれは、レースの解説のレインモンだ。
      ・・・いつもとちょっと雰囲気が違うけど



Wレインモン:あたしはワイヤードレインモン。
        ここは危ないからさっさと抜け出すよ。
        非常用のゲートがあるから、あたしについてきて。
  たまき :たすかりました〜。
    
ふう:あれ、なんなの?
Wレインモン:あんた達みたいなことをプラモでやってる連中だよ。
        さあ、早く行こう。

狂四郎:サッキー、これでも食らえ!
サッキー:また水鉄砲か。
     このジオングは完全防水だ。
     なんども同じ手は食わんぞ!

狂四郎:甘いぞサッキ−!
    こんどは水鉄砲じゃなくて納豆鉄砲だ!
サッキー:なにぃ!
     ちょ、ちょとまって狂四郎君。
     僕は納豆はイヤだ!

狂四郎:ふっふっふっ・・・これがプラモスピリットだ!
     (じりじり)


Wレインモン:・・・ん〜、
     ちょっとあの結末を見ていきたい気もするけど。
 
たまき:いいですよう〜〜〜。
  
ふう:見たくないよ〜。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
というわけで、みんな無事に元の世界に戻ることができました
すごい技術だけど、まだ未完成なところもいっぱいみたいです。
それに、リアルなのにもいろいろと弊害が・・・・・・


 宮古:・・・パジェロのブレーキ、
    いきなり効かなくなるなんてこと、ないよな・・・
    整備済みだから大丈夫だとわかってても、なぁ。
きさら:なんかさ〜、ギアをバックに入れるのが恐いんだよね。
    暴走しそうでさぁ。
 
ふう:前の車が急停止するんじゃないかと思うと、
    恐ろしくて車間距離つめらんないよ〜〜。
    それに、レインボーブリッジも渡れないよ〜〜。

みんな車を運転するのを恐がっちゃって、
・・・・・結局、電車で帰りました。



   
 



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