3月9日(土)曇りのち晴れ

今日は、ふうちゃんがコソコソ行ってる秘密の場所に、みんなでやってきました。
一応招待されているとはいえ、ふうちゃんがどんなところで何をしているのか
車関係の仲間の集まりだって聞かされているだけで、
あとはぜんぜん教えてもらっていないので不安です。

愛羅武勇!マブだぜ夜路死苦!
 ・・・という言葉をしゃべる人達がいたらどうしよう。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜



 紅蘭:なぁ、ほんまにココでええんか?
たまき:うん。
    ふうちゃんに教えてもらった場所はココだよ。
    ねぇ、宮古さん。

 宮古:ああ、住所は間違ってないぞ。
きさら:・・・ここは、
    あたしには暴走族のアジトには見えないなぁ。





お台場MEGA WEBにて


 紅蘭:自動車のショールームみたいやけど。
 宮古:そうだよな。
きさら:たまきちゃん。
    これはやっぱりその、ふうって子の言ってることが本当なんじゃない。
    「そういう連中と遊んでるんじゃない」ってのさ。
 
紅蘭:せやねぇ。
たまき:でも、もしかしたら・・・・・・・・・、
 宮古:もしかしたら?
たまき:自動車のショールームってのは見せかけで、
    
実は地下に暴走族の秘密基地が・・・
紅蘭
きさら
宮古
 
ないない。

たまき:・・・でも同じ会話で、「時速300Kmでバトル燃え〜」
    とも言ってたんですよ?
    それっていったい・・・
きさら:とにかくほら、行ってみようよ。
    他にも客さんたくさんいるみたいだからだいじょうぶでしょ。
 
紅蘭:招かれてるのんはアンタなんやから、先に入りや。
たまき:う〜、・・・うん。
    ごめんくださ〜い。


ナオミさん登場(ちなみに普段着)

ナオミ:いらっしゃいませ〜♪
たまき:キャーーーーーーーーーーーーーーーーッ!
ナオミ:あら、ハマキちゃん。
    御久し振り。あいかわらず失礼ねぇ。
 
紅蘭:あ〜、ラピッドストリームの店長さんや。
    またかわええドレス着て。
きさら:ほんとだ。
ナオミ:あらあら、みなさんも?
たまき:なんでぇ〜、なんでぇ〜?
ナオミ:2年前と同じリアクションしないでよ。
    ハマキちゃんは進歩ないわねぇ。
たまき:私は”たまき”ですぅ〜!
ナオミ:ふうちゃんに会いに来たんでしょ。
    こっちに来て。

カウンターの中のふうちゃん

 ふう:あ〜、みんな来てくれたんだ。
たまき:ふうちゃ〜ん!
 
紅蘭:ういっす。
 宮古:よう。
 ふう:宮古さんと紅蘭も?
    あ・・・えと、そちらのかたは?
たまき:この人は紅蘭のお仕事のパートナーの大徳寺きさらさん。
きさら:どうも。大徳寺です。
 ふう:・・・紅蘭の。
    はじめまして。鳳凰寺ふうです。
きさら:”寺”?
 ふう:は?
    「じ」?
きさら:いや、ナントカ寺(じ)って姓って珍しいじゃない。
    奇遇だな〜と思って。
    よろしくね。
 ふう:こちらこそ。
    ・・・大徳寺さん?
    なんだか車に詳しそうなお名前ですね。
きさら:えーと、
    それは徳大寺、・・・じゃない?
 ふう:あ、・・・そうか。
 
 
紅蘭:なぁ、ふう。
    ここって一体なんなん?
    ふうはここで何してるん?
たまき:そうそう、ここ何?
    車やさん?
 ふう:ふっふっふ。
    ここはねぇ、大型アミューズメント機械の開発・実験施設なんだよ。
    私、ここでレースゲームのテストプレイをしてるの。
 
紅蘭:レースゲーの開発?テストプレイ?
    ほんま?
(キラーン)
きさら:ホンラン、そういうの好きだもんね。
 ふう:あのへんにあるのとかは、もう製品化されたのだからいいんだけど、
    私がテストやってるのはまだまだ表に出てきてないものなの。
    だからキギョーヒミツも盛りだくさんなんで、
    あんまりおおっぴらに出来なくて、いままで黙ってたの。
たまき:そうだったんだ〜。

ナオミ:この施設はねぇ、
    わたしのお蕎麦屋さん時代のオーナーがやってるのよ。
 ふう:そうそう、私がこれに参加してるのも、
    あの車泥棒の一件が縁なの〜。
たまき:車ドロボウっていうと・・・

思い出したくない思い出のひとつやふたつ、のうちの(1)

思い出したくない思い出のひとつやふたつ、のうちの(2)今見るとひどい画像だ。

たまき:ミニクーパーで、私 on the 屋根の上ヴァイパーを追いかけたあれ?
    思い出したくない思い出だよう。
    ・・・・・・画像付きで思い出しちゃったけど。

 
紅蘭:なぁ、お蕎麦屋さんのオーナーが何でこんな施設を?
    こう言ったらなんやけど、経営の規模が違いすぎるんとちゃう?
ナオミ:オーナーはなんでも手広くやってるのよ。
 ふう:たまきちゃんも知ってる人だよ。
たまき:・・・え??
 ふう:みんな、こっちに来て。
    オーナーさんを紹介するから。


 ナオミ:こちらがここのオーナー♪
ジュディ:あら、皆さんおそろいね。
 たまき:ジュディさん?
  
紅蘭:シスターとペケもいてんで。
シスター:またお会いいたしましたね。
  ペケ:どうも〜。

ナオミ、シスターキルシュ、ジュディ、ペケ、ふう

 たまき:あの山のお蕎麦屋さんのオーナーって、
     ジュディさんだったんですか?
ジュディ:そうだったのよ。
  
紅蘭:・・・そんなん後設定やろ?(笑)
ジュディ:違うわよ。ただ今まで話に絡む機会がなかっただけ。
     ホントよ。

 
 宮古:たまちゃんと紅蘭が、あの与田ジュディと知り合いって、
     ほんとだったんだな。信じてなかったわけじゃないけど。
 
きさら:あたしも聞いてはいたけど、
     実際にこうやって話しているのを見るのは初めてだよ。
    
ジュディ:ではみなさん、
     さっそく地下施設に参りましょう。
 
たまき:地下?
     ・・・なんですか?
 
 ふう:実験機のテストプレイだよ。
     いっしょにやろう。
 
たまき:つまりゲームをやるのね。
 
 ふう:そういうこっと♪
  
紅蘭:やった!
     最新型のゲームができるやなんて、ラッキーやなぁ。
シスター:そのまえにこの秘密厳守の誓約書をきちんと読んだ上で、
     下にサインしていただきたいのですが。
ジュディ:シスター、そんなことしなくても大丈夫よ〜。
シスター:いえ、こういうことはちゃんとしておきませんと。
ジュディ:もー。
     じゃあ皆さん、悪いけどお願いね。
  
紅蘭:もう、悪魔の契約書でも、エリア88の契約書でも、
     なんでもサインするでー!
 
きさら:あんたも危ないやつだな。


ジュディ:これが実験機、
     開発コードは「クラフトマン」よ。
ナオミ:電源ON

(ヒュィィィィィ・・・)


懐かしの最新のコンピューターたち 君はいくつわかるかな?(笑)後ろのはビデオデッキ、左よりPCエンジン、FM77AV40、3DO

きさら:・・・・・・なんかすごいなぁ。
 
 宮古:これ、壁かと思ったら全部機械なんだ。
 
 ふう:これ全体が、最新型のコンピューターなんだよ。
 
 宮古:へえ〜。
 
たまき:ゲーム・・・でしょ?
     ちょっとすごすぎない?
  
紅蘭:ムーアの法則を見越しての規模やろ。
     実用化するころにはきっともうちょっと小規模になってんで。
     で、うちらがプレイする場所はどこなんやろ。
 
ジュディ:ここよ。イスを引き出して座って。
  
紅蘭:え?・・・ディスプレイは?
     ゲーム画面はどこに映るん?
 
ナオミ:プレイするときは、ヘルメットをかぶるの。
  
紅蘭:ああ、ヘッドマウント式のゴーグル型ディスプレイなんやな。
     それがヘルメットに内蔵されてて・・・
ジュディ:違うわよ。
     レンダリングされたグラフィックを見るんじゃなくて、
     コンピュータ内に構築された擬似空間のイメージを
    直接脳に送り込むの。
     すごいでしょ〜。
     加速感や振動や衝撃も、動く筐体に乗って感じるんじゃなくて、
     頭でイメージさせて感じるの。すごい臨場感よ。
     音に関してだけはまだまだローテクで、
     ヘルメットと一体化した5.1chサラウンドのヘッドホンで
     耳から聞くんだけどね。
     ・・・まあ、言葉で説明するよりも、実際にプレイしたほうが早いわね。
  紅蘭:は、・・・はぁ。
ジュディ:いまのところ、レースにエントリーできるのは5台までだから
     みなさん2人1組で5チームに分かれてくれるかしら。
     一人がドライバーで、もう一人は助手席で観戦って形になるけど。
     私はナオミさんと組むわ。
     ナオミさん、ハンドルは預けるわよ。
 
ナオミ:まかせておいて、オーナー。
シスター:ではいつも通りわたくしはペケさんと一緒に。
 
 ペケ:はい、シスター。

 
きさら:んじゃあ、あたしはホンランと組むか。
  
紅蘭:ウチにプレイさせて!なっ!
     ええやろ?
 
きさら:いいよ。
     あたしは助手席で見てるから。
 
 ふう:ねーねー、たまきちゃ〜ん、
     私と一緒に走ろう〜♪
 
たまき:え〜、で、でもわたし宮古さんと一緒に・・・
     だから、その、・・・ごめんねふうちゃん。
 
 ふう:あ、そうか〜。つまんないの。
     ・・・じゃあわたしは一人だね。

 
たまき:宮古さん、がんばってね。
 
 宮古:俺、あんまりゲームは得意じゃないからなぁ。
     ゲームの車って車幅感覚がないから、いつぶつかるかわからないし、
     ハンドリングも独特だし、あれに慣れるまでに時間がかかっちゃってさ。
ジュディ:そうですわね。
     あなたのおっしゃるとおりですわ。
     でも、ご自分が乗り慣れた車ならどうかしら。
     そういう心配は無用でしょう。
 
 宮古:乗り慣れた車?
ジュディ:データ化した自分の愛車で擬似空間のコースを走ることが出来るのが、
     この「クラフトマン」の売りのひとつですの。
     皆さんが駐車場に入れた車は、既に分析済みですわ。
 
 宮古:・・・なるほど。
     オレの場合はパジェロに乗るってわけか。
 
きさら:あたしはニュービートル・・・か。
     紅蘭、運転できるの?
     いちおうオートマだから、走らせるだけなら簡単だけど。
  
紅蘭:どうかな〜。免許ないしなぁ。
     ウチなんかは逆にコントローラーのほうが操作しやすいかも。
 
たまき:じゃあふうちゃんは、ヴァイパー?
     それってパワーに差がありすぎて、なんか不公平じゃない?
 
 ふう:まあ、まだテストプレイだから、
     いろんなデータが欲しいってことで。
     一般の人がやるようになったら、
     排気量か馬力でクラス分けしないとだめだろうけどね。
     でも、車に手をかけている人ほど有利になるから面白いよ。
     チューンナップにも熱が入るし、
     公道ではできない限界レベルの走りが
     ゲームの中ではできるんだも〜ん。



ジュディ:チームごとに分かれたら、並んで座って、
     このヘルメットを装着してね。
 
きさら:へえ。
     なんとも未来的なデザインだね。
  
紅蘭:くはぁ〜、Gフォースみたいでかっこええねぇ。
     雰囲気盛り上がるわ〜。
 
 宮古:なあ。
     こういう小道具に凝ってないと、
     ゲームやる前から興ざめしちゃうんだよな。

プラモ狂四郎がモチーフとなっておりまして

 
たまき:・・・コレ、”ダサー”って思ったのは
     わたしだけ?
 
 宮古:どうした?たまちゃん。
 
たまき:あ〜、えへへへ。
     なんでもないよう。(かぶりっ)
 
 宮古:おお!
     意外と似合ってるよ。
 
たまき:そ・・・そお?
    (・・・うう・・・カッコワルイ〜)
ジュディ:皆さん、準備はいいですか?
     それではゲームスタートします。
     コースは実況のAI・デジモン達がゲーム内で説明してくれるから、
     よく聞いてね。
     それでは、
シミュレーション、ゴー!


 クルモン:プレゼントデ〜イ、プレゼントタ〜イムでクル〜〜♪
      本日もやってまいりました、クラフトマンカップだクル!
      実況はクルモン、
      解説はレインモンだクル!


クルモンとレインモン(小中さんごめんなさい)

レインモン:・・・レインモンです。
      よろしくおねが
いしま・・・。
 
クルモン:まずはコースの説明をしますね。
      このコールはお台場がモチーフになってるでクル。
      
えい!

お台場MAP

 クルモン:スタートは真ん中ここ、それでぐるっと回ってこっちにきて、
      ここでまがってレインボーブリッジを渡りきったらゴールでクル。
      レインモン、このコースについてなにかありますか?
レインモン:お台場は電線が地下を走ってて、
      電信柱がないから・・・静かだよね。渋谷とかより。
 
クルモン:なるほど、そうですか〜。
      それではエントリー車の紹介だクル〜。
      今回初レースのお客さんが前列、
      いつものメンバーは後列でクル。

     まずは前列から〜。


ニュービートル 紅蘭&きさら組

クルモン:フォルクスワーゲン ニュービートル
      紅蘭&きさら組


パジェロ  宮古&たまき組

クルモン:三菱 パジェロ
      宮古&たまき組


ポンティアック ファイアーバードトランザム  シスター&ペケ

クルモン:ポンティアック ファイアーバード トランザム
      シスター&ペケ組


ドッヂ ヴァイパー GTS ふう

クルモン:ドッヂ ヴァイパー GTS
      ふ〜う


フィアット500 ナオミ&ジュディ組

クルモン:フィアット500
      ナオミ&ジュディ組
      以上の5台でゴールまでスピードを競うのでクル!!

クルモン:それではスタートラインに並んでくださいね。
     ポチッ!
(ビュュュュュュ・・・ン)





(ヴォンヴォン・・・・・・・・・・)

(ビュン・・・ビュオン・・・)

(ドドドドドドドドドド)


たまき:・・・・・・・・・・え?
    あれっ?
    私たち、何で外にいるの?
 宮古:ほんとだ・・・
 
紅蘭:しかもいつのまにか車に乗ってるし・・・
たまき:あ、みんなもいる。
    紅蘭、おーい!



スタート地点 MEGAWEB前


ジュディ:みんな、びっくりした?
     ここは擬似空間なの。ヴァーチャルリアリティーってやつ。
     リアルワールドじゃないのよ。
     どう?すごいでしょ〜♪
 宮古:えっ!?
    ・・・これ、ゲームの中なのか?
きさら:シートに座ってハンドル握ってるこの感じ、
    エンジンの振動、
    そのまんまだな〜。
 宮古:本物と区別つかないんじゃあ・・・。
ジュディ:ふふふ。
     ちなみに、エンジンやタイヤ、ブレーキなどの状態は、
     新品の状態に戻ってます。
     だからちょっと感覚が違うかもしれませんわ。
 宮古:なるほど。
たまき:あ、(くんくん)
    でも本物と違ってこの車の中、芳香剤の匂いがしないよ。
 
紅蘭:ほんまやな。
    それに、きさらはんの車のシート、ヤニくさくないし。
きさら:あーあー、そうか。
    な〜んか落ち着かないと思ったら、それだ。
 
紅蘭:あんた、末期やね・・・。
きさら:ここじゃあタバコは吸えないのかな。
ジュディ:さすがにそこまでは・・・

クルモン:皆さん、用意はいいでクルか?
     そろそろスタートでクル〜!
     スタート20秒前〜!


 
 (ヴォンヴォンヴォン・・・・)
  (ガロロン、ガロロロロロロン・・・)

たまき:宮古さん、がんばってね。
 宮古:おう!

きさら:いい?ホンラン。
    右ペダルがアクセルで、左ペダルがブレーキ。
    以上だ。(笑)
 
紅蘭:ふむ。
    (ブオン、ブオン)

    こっちのペダルが○ボタン、こっちが×ボタン、てことやな。

 ふう:ジュディさん、今日こそは負けないよ〜。
ジュディ:返り討ちですわ。
     ねぇ、ナオミさん。
 
ナオミ:もちろんです。

シスター:今、精神統一してますから、
     話しかけないでくださいね、ペケさん。
 ペケ:・・・はあ。
シスター:神よ、我と我がしもべ、トランザムに勝利の祝福を。
     エイメン。

クルモン:スタート10秒前〜!
たまき:あれ、
    ・・・・・・ちょっとまってよ?
宮古:どうした?
たまき:このリアル感からするとさぁ、
    いくらゲームといえども、すごいスピードで走る車に乗ってるのって、
    もしかしてすごく怖いんじゃないの?
 宮古:・・・やっぱ、そうじゃないか?
    まあ、万が一事故をおこしてもゲームオーバーですむんだろうけど。
たまき:でもでも、このリアルさでの事故って、
    ただ単にスピードを出すよりも
もーっと!怖いんじゃない?
    
ドッカーンって、死ぬほど怖いんじゃない?
 宮古:・・・そうだろうな。
たまき:ダ、ダメダメ〜、わたし降りるーっ!
 宮古:たまちゃん、もうスタートだって。
    ほら。シートベルトして。
たまき:やだやだやだやだ〜


プ・プ・プ・ポーーーン!
(ヴァヴァヴォーーーーーーーーーン)
クルモン:スタートで〜す。
     各車、一斉にスタートしましたでクル!
レインモン:(コクリ)<うなずいている
クルモン:でもデモでも、あああ〜〜〜〜、
     はやくも初参加のパジェロとニュービートルの2台は追い抜かれて、
     かるく引き離されてしまいましたでクル〜。
     やっぱり性能が違いすぎますでクル〜。
レインモン:(コク、コク)
クルモン:トップは、あっというまに前列の2台の脇をクルクルっとクリ抜けた、
     ナオミ・ジュディ組の真っ赤なフィアット500でクル。
     そのフィアットを追う形で、ヴァイパー、
     そしてトランザムが続いているでクル!




クルモン:さらに遅れて、パジェロ、ニュービートルが最終グループでクル。

たまき:いやーーー!
    宮古さんスピード出しすぎだよ〜!
    おまわりさんに怒られるよお〜〜!
 宮古:ゲームなんだから大丈夫だって!
    ・・・それにしても、アクセルべったり踏み込んでるのに、
    あっという間に置いてきぼりかよ〜。

きさら:ホンラン、上手上手。
 
紅蘭:ふああああ〜〜ン、
    シートに体が押し付けられるこの加速感!!
    ええわ〜。
きさら:しっかし、ヴァイパーやトランザムはカッ飛んでっても、まあいいとして、
    あの赤いフィアットは何よ。
    バカみたいに加速して、チョロQみたいにウイリーしてんじゃん・・・。
 
紅蘭:カリオストロの城チューンやな〜。
きさら:あ、ホンラン、
    そろそろ左コーナーだからブレーキ。

 紅蘭:はいな〜。
    運転できてまえばゲームと一緒や、ライン取りは任せて。

 宮古:たまちゃん、コーナーだからしっかり捕まってな。
たまき:う、うん!・・・ぐす。(半泣き)
 宮古:・・・・・・ああっ!
    ほ、ほら、怖くないように、スピード落としてから曲がるからさ。
たまき:あっ、ありがどう、みやこざん・・・(うるうる)
 宮古:このへんでブレーキ・・・
   
 (キュキュキュキュキュキュ、・・・・・・カッツン
    ・・・あ、
あれっ?
    (シュコッ、シュコッ)
たまき:どうしたの?
 宮古:ブ、ブ、ブ、
   ブレーキが壊れた!(シュコ、シュコ)
たまき:えええええええっ?
 宮古:サイドブレーキでなんとかしてみる!(ギィッ)
たまき:ええええええええ〜〜〜〜っ!?




(ドキャキャキャキャキャキャ・・・・)

 宮古:うわああああ〜!
    
やっぱだめだぁ〜〜!止まんねぇ〜〜!
たまき:きゃああああああああっ!

クルモン:大変でクル〜!
     パジェロがコーナーを曲がりきれないで、
     まっすぐいっちゃうでクル〜!
レインモン:あっ・・・

(キュキュキュッ、ドッゴーン)




 宮古:おわああああああっ!
たまき:きゃああああああっ!
    
(小さいころって私、内気で友達できなかったなぁ・・・
     
でもかけっこは速くて、小学生のころ陸上はじめたらもっともっと速くなって、
     
それが面白くてはまっちゃったなぁ。友達もたくさんでき・・・
     
あ、田舎のおばあちゃん・・・)


クルモン:クルクル〜〜って、飛んでっちゃったでクル〜。
レインモン:あのさ・・・、
      もしかしたらあのパジェロ、
      ブレーキの欠陥のリコール前のデータのまま
      設定されたんじゃないのかなぁ。
クルモン:・・・ああ、きっとそうでクル。
     尊い犠牲のおかげで、ソフトの不具合発見でクル。
     パジェロ組、ありがとう。そしてリタイヤでクル〜。

たまき:さよーならーーーーっ!

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

レースはこれでおしまいだね。あーよかった!
怖い思いしたけど、喉もと過ぎれば怖さ忘れる(おい)というわけで、
私達はこの施設を後に・・・・・・・


ふう:え?もうパジェロはリタイヤなの?
   ンじゃたまきちゃん、こっちにもらった。
   クルモン、
   わたしのヴァイパーのナビ席に、たまきちゃんを再登録して。
クルモン:了解でクル〜。
     ポチ!


・・・・・・・・え?
まだ?
・・・レース続くの?
しかも
もっと速くてもっと怖いヴァイパーで?
マジっすか〜?
はあうううう〜〜・・・・

次回、お台場ロケの画像満載でお送りします。
私は楽しみじゃないけど、みなさんはお楽しみに〜。



つづく!



   
 



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