12月23日(日)

昨日の晩ふうちゃんから電話があって、
明日一日、親戚の子を預かって欲しいと頼まれてしまいました。
イブイブは予定もあいてるしかまわないんだけど、
預けていく理由に釈然としないものを感じた私は、
ふうちゃんを説得することに決めたのでありました。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


 紅蘭:はぁ〜〜〜、ふあふあ
たまき:おはよー。
 紅蘭:おはようさん。
たまき:朝ごはんそれね。
 紅蘭:ん〜?またアールグレイの紅茶かいな。
    このベルガモットとか言うのんの香りがどうもな・・・
    ウチ、芳香剤飲んでるみたいでどうもこれ馴染めんなぁ。


ティータイム

たまき:いい香りじゃな〜い。
    体の中までステキな香りに満たされるようだよ。

 紅蘭:あんたちょっと前、
    「あとから香りをつけた紅茶なんて邪道」
    やって言うてたやん。

たまき:それはちがうよ〜。アールグレイはれっきとした着香茶だからいいの。
    私が邪道だって言ったのは、
    香料が入ってる缶の紅茶のことだよ。

 紅蘭:どっちも一緒やんか。
    はぁ〜〜。
    ・・・ごくごく。

たまき:・・・鼻つまんで飲むなよう。


たまき:ところでねえ紅蘭、・・・ちょっとお願いがあるんだけど。
 紅蘭:は?
    なんや、
    まあ言うだけ言うてみ?
    聞き届けるかどうかは別として。

たまき:そんなに警戒しなくても・・・
    実は今日これからここに風ちゃんがくるんだけど、
    わたしと一緒にあの子を説得して欲しいのよ。

 紅蘭:説得?
    「君もロンドベルに入らないかい?」とか?

たまき:なにそれ。
    あのね、あの子最近、自動車関係で良くない連中と付き合ってるみたいなのよ。

 紅蘭:それって、走り屋とか珍走団とか、そういうのん?
たまき:・・・ちんそうだん?
 紅蘭:暴走族のことを、最近ではそう呼ぶ決まりなんや。
たまき:へぇ。
    でまあ、風ちゃんはそういうのとは違うっていうんだけど、
    あやしいとおもうんだよね・・・。
    今日も集会みたいなところに行く途中でうちに寄るらしいんだ。
    だから、説得して行くのをやめさせないと、と思って。

 紅蘭:ふうん、なるほどな。
    わかった、ほっておけんし、ウチも協力するわ。

たまき:ありがと〜。

 紅蘭:ところで風は何しにうちに寄るんや?
たまき:ああ、なんでも、いま風ちゃんちで親戚の子を預かってるんだけど、
    自分が集会に行っている間、その子をここに置いていきたいらしいのね。

 紅蘭:子供を預けに寄るんか。
    ウチは託児所やないんやで。

たまき:まったくだよう。
    よその子を預かるなんて、責任重大だしねぇ。


(ボボボン、ヴォボボボボボボボボ・・・・・)
 紅蘭:ふう、早速来たみたいやな。
たまき:行こう。
 紅蘭:おう。

ふうちゃん来たる

 ふう:たまきちゃ〜〜ん!こんちわ。
    お休みのところごめんね〜〜♪

たまき:ちょっと風ちゃん、
    「ごめんねー」じゃないよ!

 ふう:へ?
 紅蘭:あんなぁ、
    うちら、あんたに話があんねん。

 ふう:な・・・なに、二人とも深刻な顔して。
    ・・・・・・・・・・・・あ、まだ信じてくれてないんだ〜。
    昨日あれほど言ったじゃない、危ないことしに行くんでも、
    悪いことしに行くんでもないって。
    ゲームみたいなものでさぁ、ただ純粋に走りを・・・
    まあ・・・あ〜んまり詳しくは言えないんだけど。

 紅蘭:詳しくは言えないって、なんやそれ。
    ほんまは危険なことやるんとちゃうの?

たまき:そうだよ、なんで言えないの?
    風ちゃん、隠し事はよくないんだよ。
    うん。

 ふう:だって言っちゃいけないことになってるんだもん。
    ・・・とにかくさ、私が帰ってくるまで
    この子を預かってて欲しいの。
    いろいろ事情があってさぁ。
    
むつはちゃん、こっちおいで。
むつは:はい。(てくてく)



たまき:・・・・・・・・・・・・・・・か・・・か・・・かわいい。
むつは:あの、むつはです。
    今日はよろしくお願いします。(ぺこり)

 ふう:むつはちゃん、しばらくこのお姉さんたちと一緒に遊んでて。
    夕方には迎えにくるから、いい子で待っててね。

むつは:はい。
 紅蘭:ちょっと待ちいな!
    うちらはまだ預かるなんて言うてへんで。
    かってに置いていかれても困るわ。
    だいたいあんた、子供預かってきて、
    それをそのまま他人に預けるなんて、そんなん無責任やん。

 ふう:え〜〜っ、
    ・・・・・だってぇ。

 紅蘭:ほんで、自分は遊びに行くんやろ?
    アカンて、そんなん。
    だいたい、預けられる子の気持ちはどうなるんや?
    邪魔者扱いされて、全然知らない人の家に預けられて、
    平気なわけないやろ?

 ふう:でも〜〜・・・
    しょうがないんだも〜ん。

 紅蘭:しょうがなくないわ。
    またくもう・・・
    ほら、たまきもなんか言うてやらんと!
    ・・・って、


どこいくねん

 紅蘭:たまきぃーーーっ!
    
あんたはなにしてんねや!
たまき:え?
    なんだよ〜、私、
    むつはちゃんとこれから遊ぶんだけど〜。

むつは:そうなんです。
 紅蘭:アホ!
    あんた、風を説得するんとちゃうんかいな。

たまき:風ちゃんが大丈夫だっていうんだから、きっと大丈夫だよ。
    わたしは信用する。
    ねぇっ!(ビシッ)

 紅蘭:そんなん、さっき言うてたこととちゃうやんか!
たまき:だぁってぇ〜、
    むつはちゃんかわいいんだも〜ん。
    私一緒に遊びたいヨ〜♪

むつは:かわいいって、そんな・・・・・・
たまき:あぁんもぅ〜、照ちゃったりして、
    かぁ〜わぁ〜いぃ〜いぃ〜っ!

 紅蘭:あのなぁ・・・

 ふう:じゃあ二人とも、その子よろしくね。 
    私行くから。

 紅蘭:あっ、待ち・・・・・・・・・
たまき:ふうちゃん、いってらっしゃ〜い。
むつは:風お姉さん、ばいばい。
 紅蘭:・・・・・・・・・・・・・・・・・。
 ふう:・・・そうだ、紅蘭。
    むつはちゃん、普通じゃないくらい凄くワガママな子なの。
    自分の思うとおりにしないと気が済まないっていうか、なんていうか・・・
    だからあまり甘やかさないでね。
    きりがないから。
    それだけ気をつけて。

 紅蘭:・・・はいはい。
    もう、どこへとなりと行ったらええわ。
    気ぃつけてな。

 ふう:じゃあね〜〜。
    (ヴォボボボボボボボボボ・・・・
     
 紅蘭:はぁ〜〜〜。
    ウチばっかり怒っててアホみたいやな。

たまき:むつはちゃん、こっちにおいでよー。
むつは:はぁい。
 紅蘭:トホホ


キッチンにて

 紅蘭:なあ、たまき〜?
    ああ、いたいた。

たまき:むっつっはちゃん。
むつは:・・・なんですか?
たまき:なんでもないよ〜、呼んだだけ〜♪(爆)
    ねえ、手を握ってもいい?

むつは:え?
    ・・・はあ。

たまき:えへへ。
    うわぁ、やわらか〜い。
むつは:・・・・・・・・・・・・・
たまき:えへへ〜(にぎにぎ)
むつは:・・・・・・・・・・・・・
たまき:えへへ〜(にぎにぎ)
むつは:・・・・・・・・・・・・・
たまき:えへへ〜(にぎにぎ)
むつは:あの、
    なんだか困りますぅ〜

たまき:ああ〜ん。
    困った顔もかわいいにゃ〜。

 紅蘭:・・・・・・なにしてんねん。
    むつはちゃん、このお姉さんアホみたいやけど、
    あんまり気にせんどいてな。

むつは:はぁ。
たまき:む、むつはちゃ・・・・・・・・・
    うっ・・・ううっ(グスッ)

むつは:おねえさん?
 紅蘭:どっ、
    どないしたん、いきなり泣き出して。
    ウチ、ちょっと言いすぎた?

たまき:(グスッ)ちがうよ、
    むつはちゃんのあまりの可愛さに、
    なんだか泣けてきちゃって・・・(笑)

 紅蘭:そこまでかいな。

たまき:ぐす。・・・むつはちゃん、ケーキだよ。
    お食べ。

むつは:わぁ、いただきます。

 紅蘭:さっそく甘やかしてるし。
    たまき、
    ちょっと。

たまき:んもう、なあに〜?
    

 紅蘭:さっき風が言ってたんよ。
    あの子すごくワガママやから、あんまりあまやかさんといてって。

たまき:ワガママ?むつはちゃんが?
    ・・・そうは見えないけどなぁ。
    とってもおとなしくていい子だけど。

 紅蘭:ふうがそう言ってたんや。
    普通じゃないくらいワガママやて。
    きっといまはネコかぶってるんやろ。
    そのうち本性をあらわすかもしれへんで。

たまき:えへへへ〜。
    でもあの子のわがままなら、私何でも聞いてあげちゃうかもな〜。
    いや、むしろ「聞いてあげたいっ」て感じ?
    
「おねえさん、おいしいクッキーがたべたいわ」
    「はぁ〜い♪クッキーよ」

    
「おねえさん、なにかご本が読みたいの」
    「はぁ〜い♪ハリーポッターよ」

    
「おねえさん、なんだか眠たくなってきちゃったわ」
    「はぁ〜い♪添い寝、添い寝(笑)」

    それで
「おねえさんありがとう」って言ってもらうの〜!
    はぁ〜〜、いいよねぇ〜〜。
    至福だよねぇ〜。至極だよね〜。
    
・・・あっ、ねえ紅蘭、見てっ!!
 紅蘭:なっ、なんや?

たまき:ほら、むつはちゃんがケーキ食べてる〜〜。
    ひとくちひとくちおいしそうに・・・
    ぅひーーーっ、かわいい〜〜〜〜♪♪
    
むつはちゃん、萌えーーーーっ!(笑)
    いいね〜。見てるとなごむね〜。
    ・・・あ、話はなんだっけ?

 紅蘭:いや、だからあの子がワガママやっちゅう・・・
たまき:ワガママ?むつはちゃんが?
    ・・・そうは見えないけどなぁ。

 紅蘭:さっきもそれ言うた。(笑)
    話がループしてる。

たまき:だってあんなにいい子なのに〜。
    ねえ、ねえ、
    むつはちゃ〜〜ん。


むつは:なんですか?
たまき:むつはちゃんはちゃんと良い子にしてるもんね〜。
むつは:あっ、はい。そうなんです。
    むつは、今日は良い子にしてるんです。

たまき:そう、えらいね。
むつは:だって、
    良い子にしてないと、明日のイブの晩にサンタさんが来てくれませんから!

たまき:・・・さんた、さん?
むつは:お姉さんはサンタさんを知らないんですか?
    クリスマスにやってきて、良い子だけにプレゼントを配ってくれるんですよ。

たまき:し、知ってるよ〜、そりゃもちろん。
    あ〜〜〜、え〜〜〜っと・・・
    ちょっと待っててね。

むつは:??


たまき:紅蘭、どうしよう!
 紅蘭:どうしようって、なにが?
たまき:むつはちゃん、サンタさん信じてるよ!
    私、サンタクロースを信じてる子って初めてなの。
    どう接したらいいと思う?

 紅蘭:はぁ?
たまき:私のなにげない一言がその夢を打ち砕いちゃうかもしれないじゃない。
    変なこといわないように、言動に細心の注意を払わないと・・・。
    はぁ〜、どきどきしちゃうなぁ。
    NGワードはなんだろうね。
    「まだサンタさんを信じてるの?」なんて言ったら、
    それは「ほんとはいない」って言ってるのと同じになるよね。

 紅蘭:・・・面倒やなぁ。
    よっしゃ、ウチに任しとき。

たまき:・・・うん。

 紅蘭:むっつはちゃ〜ん。
むつは:なんですか?
 紅蘭:サンタクロースっておるやろ?
    あれは実は
大人の作った嘘っぱちで、ほんまはおれへんの・・・
たまき:うギャーーーッ!
    
バカこうらーーん!
    
バカバカバカバカ!
    しーーーーーーっ!

 紅蘭:なっ、なんや。
たまき:ちょっとこっち来なさい!
 紅蘭:うああああ・・・

たまき:そんなこと教えて、せっかくの夢を砕いてどうするのよ!
 紅蘭:どうせいずれわかることやし、
    今知ったかてええやん。
    現実を見つめるのも大切なことやで。

たまき:だめなの!
    いずれわかることでも、信じているあいだは宝物なの!
    それが大事なの!
    だって、目に見えない何かを信じられるって、とってもステキなことじゃない!
    目に見えることだけが真実じゃないの!
    そういう子供の夢を守るのって、とっても大事なことだと思うの〜!

 紅蘭:わかったような、わからんような・・・
たまき:とにかく、あんなこともうあの子に言っちゃダメ。
    
いいね。
 紅蘭:はいはい。

サンタさんはいるの?

たまき:むつはちゃ〜ん。
    さっきこのお姉さんが言った事だけど、
    全然嘘800だから気にすることないよ。

むつは:何で紅蘭お姉さんはあんなこと言うんですか?
    サンタさん、いるのに・・・。

たまき:きっとこのお姉さんはすっごく悪い子だったから、
    サンタさんが来たことないんだよ。

 紅蘭:おいおい。
むつは:・・・たまきお姉さんのところにもサンタさんは来ますか?
たまき:えっ!?
    いや〜〜〜〜、・・・もう大人だから、私のところには来ないよ。
    子供のころはプレゼントいっぱい抱えて
    毎年きてくれてたんだけどねえ〜。

むつは:そうなんですか〜。
 紅蘭:・・・うそつき。
たまき:う、うるさいな〜!
むつは:???

たまき:そうだ、
    むつはちゃん。
    まだケーキあるんだよ。
    もっと食べたかったらいって♪

むつは:いいえ、もうおなかいっぱいです。
    ご馳走様でした。


たまき:ああ〜、むつはちゃん。
    お口のところにクリームがついてるよ。
    ちょっとこっち向いてごらん。

むつは:ほんとうですか?
    はずかしいです。

たまき:拭いてあげるからじっとしててね。
むつは:すみません。
たまき:(こしこし)
    ・・・ねえ、なにかして遊ぶ?
    ゲームとかってするの?

むつは:はい、たまに。
たまき:そうなんだ〜。へえ〜〜〜。
    なんなら帰りにうちにあるPS2、持ってっていいよ。(笑)

 紅蘭:わーーっ!なにゆうてんねん。
    アカンアカン!
    あれはウチのやんか!

たまき:だってこの間新しいゲーム機買ってきたじゃん。
    前のはもういいでしょ?

 紅蘭:あれはゲームキューブ!
    あれはあれ、PS2はPS2!
    代わりになるかいな!

たまき:もう、けちんぼだなぁ。
 紅蘭:ケチちゃうわい!
むつは:あの〜、
たまき:なになに?
    お姉さんになにか用かしら。


むつは:ゲームもいいんですけど、お外に散歩にいってもいいですか?
    わたし、海ってあまり来たことがなくて、
    ちょっと歩いてみたいなって思ったんですけど。

たまき:いいよ〜〜。
    このへんはねぇ、景色のいいところがいっぱいあるから
    むつはちゃんもきっと気に入ると思うよ。

むつは:ほんとうですか?
たまき:本当ですとも。
    じゃあ、お散歩に行こ〜〜う♪
    ・・・あ、紅蘭くる? 
    来たければ来てもいいよ。

 紅蘭:どないしようか・・・
    運動不足の解消にはちょうどええかもな。
    この子と一緒やったらそう遠くには行かへんやろうから・・・
    うん、ウチもついてくわ。

たまき:え、来るの?
 紅蘭:あんたが今聞いたんやないか!
たまき:あ、いいよ。
    一緒に行こうね。
    いや、一応聞かないと悪いから聞いたけど、
    紅蘭は家ゴロゴロしてるのが好きだから、
    きっとついて来ないだろうと思ってたからさ。

 紅蘭:たまには歩かななぁと思うときもあんねん
たまき:ブツブツ(せっかく、むつはちゃんと二人っきりで行こうと思ってたのになぁ)
 紅蘭:・・・なんやて?
たまき:ん〜〜〜と、どこ行こうっかな〜!どこ行こうっかな〜!
    まあいいや、とりあえずしゅっぱ〜つ!
    行こう、むつはちゃん!

むつは:は〜い。
 紅蘭:ああん、待ってえな。

山の中

たまき:ここをずっと歩いていくとね、見晴らしのいいところがあるんだよ。
    灯台が昔あったところなんだって。

むつは:海の近くなのに、山の中みたいですね。
    木や草がたくさん・・・

たまき:このあたりはそういうところなんだよ。
 紅蘭:海にあまり来たことがないっていうてたけど、
    むつはちゃんってどこに住んでんの?

むつは:風お姉さんの家のずっと向こうの街のほうです。
 紅蘭:ああ、あっちはビルばっかりやもんな。
たまき:そうか〜、むつはちゃんて都会っ子なんだ。
むつは:だから、木がこんなにたくさんあるところにも初めて来たんです。
たまき:・・・うそ、・・・ほんとに!?
 紅蘭:自然に親しんでないんやなぁ。
    空の大きさや土のぬくもりや、
    森の静か、水の輝き、そして草の優しさ、
    そういうもんを知らんとはなぁ。

たまき:なに?
    紅蘭、ポエミーじゃん。どうしたの?

 紅蘭:ん?
    ウチかてそんな時もあんねんよ。

たまき:へぇ〜〜。ちょっとかんしん。
 紅蘭:(ホンマは・・・ガオレンジャーのエンディングの歌詞なんやけど)
たまき:むつはちゃん、たくさんの木も見たことないって、
    じゃあ山にも来たことないんだ。

むつは:近くの公園にちょっと木がありますけど、
    それくらいで・・・

 紅蘭:「木を見て森を見ず」やな。
たまき:それ、違うとおもう。
むつは:この森って、大きいんですか?
たまき:そうだよ〜。
    ここは公園の林なんか比べ物にならないくらい広くて、
    ず〜〜〜〜〜〜っと、ず〜〜〜〜〜〜っと、木が生えてるんだよ。

むつは:ず〜〜〜〜〜〜っと、ず〜〜〜〜〜〜っと、ですか〜♪
    わぁ、すごいですね!

たまき:すごいでしょ〜〜。




山の奥

たまき:(てくてく)
    へぇ〜、むつはちゃんの先生って面白い先生だね。

むつは:そうなんです、
    それでみんな大笑いしちゃって、ウサギさんまた逃げちゃって、
    大変だったんです。

たまき:ウサギさん捕まえられたの?
むつは:はい、でもキックするんですよ、うさぎさんて。
    バシバシって、すっごく痛いんです。

たまき:私もやられたことあるよ。
    無表情でバシバシ蹴るんだよね〜。

むつは:そうですね。

 紅蘭:・・・なあ、たまき。
    灯台跡ってこんなに遠かったやろか。

たまき:え?
    紅蘭たらなに言って・・・・
    ・・・・・・・・・・・・・・あれ?

 紅蘭:前に来たときはもっと簡単に行けたような気がすんねんけど。
たまき:・・・・・・・・・・・・・・・・・・あれれ?
 紅蘭:どないしたん?
たまき:こうらん、・・・ちょっと耳貸して。
 紅蘭:なんや、もう。

たまき:・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
    ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・迷った。(笑)

 紅蘭:なっ、なんやて!
たまき:わたし全然ここ知らない。
 紅蘭:なんでやねん。
    自信満々にいつもと違う道をズンズン歩いていくから、
    てっきり近道でもしてんのと思ってたで。

たまき:むつはちゃんと話するのに夢中になってたんだよう。
 紅蘭:もう、たまきと山のほうに来るといっつも迷うよなぁ。
たまき:このあいだは紅蘭が悪いんでしょ!?
むつは:あのぉ〜〜〜・・・
たまき:あっ、むつはちゃん!
    なんでもないよ、大丈夫だからね。
    万事順調順風満帆だから・・・・

むつは:たまきお姉さん、
    なんだかこのあたり、いい匂いがしませんか?

たまき:え?
    くんくん・・そういえば甘い香りが・・・・
 紅蘭:あっ、あっち見てみぃ。
    そこの開けてるところ。


花畑1

むつは:うわぁ〜、
    お花畑ですね!
    すてきですね!
たまき:あの甘い香りはこの花の香りだったんだ。
    へぇ〜、こんなところがあったなんて私も知らなかったよ。
    むつはちゃん、いいところを見つけたね。
    すごいなぁ、こんなにたくさん自生してるんだぁ。
    迷ったかいがあったなぁ。
 紅蘭:”かい”もなにも・・・・(笑)
むつは:すごいすごい!
    わ〜〜〜い!
たまき:あっ、むつはちゃん、
    ちょっと待ってよう。
    一人で行っちゃだめだってば。
むつは:あっちのほうまで、ず〜〜〜と、お花畑ですよ!
    むつはこんなところ初めてです〜。
たまき:わたしも初めてだよう。
むつは:こんなところ、いちど来てみたかったんです。
    おうちに近くにはこんなところないから。
たまき:きれいなお花畑だなぁ。
    なごむねぇ、嫌なことみんな忘れちゃうねぇ。
 紅蘭:ほんまやなぁ。

花畑2

 紅蘭:・・・でも、嫌なことは忘れられても、
    道に迷ってるっていう嫌な現実は目の前に残されたままやんなぁ。
    どないしよう。
たまき:も〜まんた〜い♪
    来た道を戻ればいいのさ。
    いつぞやの洞窟みたいに深刻な状況じゃないよ。
    さあ、とにかくいったん家に戻ろう。
    むつはちゃ〜〜ん!
むつは:はぁ〜〜い。
たまき:帰ろう!
むつは:(てててててっ)
    え〜、もう帰るんですかぁ。
たまき:うん。
むつは:帰りたくないなぁ・・・・
たまき:えっ、そうなの?
    じゃあもうちょっと・・・・
 紅蘭:たまき、ボチボチ日が暮れるで。
たまき:ああ〜〜っと、やっぱりダメ。
    むつはちゃん、早く帰ろう。
むつは:・・・わかりました。
たまき:むつはちゃんはいい子だね。
    じゃあ帰ろうか。
 紅蘭:道、わかるんか?
たまき:来た道戻るだけだって。
    この花畑に入ってきた場所からますぐ、海のほうに向かえばいいんだよ。
    海沿いの道なら完璧にわかるからさ。
    で、海は東だから、太陽と反対側に行けばいいんだよね。
 紅蘭:それで、うちらってどこからここに入ってきたんやったっけ。
たまき:やだなぁ、そこからに決まってるじゃん。
    ・・・・・・あれっ?
 紅蘭:うちらが入ってきたところって、
    確か木の間があいてて道がついてたやろ?
    でもこっちって草ボウボウやし、木もぎっしり生えとって、
    とても通れそうにないで。
たまき:ででで、でも確かにこっちから・・来たような・・・
 紅蘭:ウチもそう思うけど、でも違うやろ。
    アカン、完全に迷ったわ。

たまき:ご、ごうらん、どぼじよう〜。
 紅蘭:迂回路を探そう。
    方向さえあってれば、必ず海につくはずや。
たまき:そうだね。うん。
むつは:お姉さんたち、どうしたんですか?
たまき:・・・なんでもないんだよ。
    あっちのほうから回って帰ろうか。
 紅蘭:・・・・・・・・・・・・・


迷い道

(カサ、パキ・・)
 紅蘭:花畑から出れたんはいいけど、
    なかなか海につかんなぁ。
たまき:そうだねぇ。
    むつはちゃん、疲れてない?
むつは:まだ平気です。
    ちょっとのどが渇いたくらいです。
たまき:そっかぁ。
    もうちょっとがんばってね。
むつは:ここって、たまきお姉さんの言うとおり、
    歩いて歩いても、
    ず〜〜〜〜っと、ず〜〜〜っと木があるんですね。
たまき:・・・ほんとにねぇ。
    ず〜〜となくてもいいんだけど。



たまき:おかしいなぁ。
    いくらなんでも、こんなに広いはずはないんだけど・・・
 紅蘭:せやなぁ。
    方向はあってるんか?
たまき:海はこっちでいいはず。
むつは:あの、
    むつは、なんだか本当にのどが渇いてきました。
 紅蘭:無理もないなぁ。
    ずっと歩きずめやもんな。
    実を言うとウチもカラカラ。
たまき:そんなこといわれても、すぐに帰るつもりだったから、
    ポットとか、なんにも持ってこなかったもん。
むつは:はぁ、
    冷たいジュースがのみたいです。
たまき:こまったなぁ。
    ・・・もう少し歩いたら家に着くから、それまでがまんして?
むつは:もう少しってどれくらいですか?
    だって、ず〜〜っと森で、木が生えてるんでしょう?
    まだまだ、ず〜〜っと歩くんでしょう?
たまき:そんなことないよ、ほんとうに・・・
むつは:むつは、ジュースがのみたいです〜。
たまき:・・・ああ〜〜、もうどうしよう。
    紅蘭、どうしたらいいと思う?
 紅蘭:・・・・・・・・・・・
たまき:こうらん?
    ・・・なに固まってんの?
 紅蘭:いや、その・・・

自販機


 紅蘭:自販機あるし、あそこでジュース買うたら?
たまき:・・・・・・・・えっ????
むつは:あっ、お姉さんたち、
    ジュースの自動販売機ですよ。
たまき:な、なんでこんな人も来ない山の中に自販機があるのよう。
    電気はどこから?
 紅蘭:さぁ。
むつは:むつは、お小遣いもってますから、
    いま買いますね。みんなで飲みましょう。
たまき:いいよ、わたし達もお金持ってるから。
    ええと、
(チャリン・・・チャリンチャリン・・ブーッ、ガラシャゴトン)
    ・・・ちゃんと冷えてる。賞味期限もOK。
    大丈夫みたいだよ。
 紅蘭:なんかの理由でここに設置されてるんかなぁ。
    
(ブーッ、ガラシャゴトン
    はい、むつはちゃん。
むつは:ありがとうございます。
    あ、・・・あの〜〜、
    すみません、むつははあけられないので、
    フタをあけてください。

 紅蘭:・・・ああ、はいな。
    (プシッ)
    はいな。
むつは:すみません。
    (こくこく)
    はぁ〜〜、おいしいです。

 紅蘭:・・・やたらと礼儀正しいし、ええ子やし、
    いったいこの子のどこが我が儘なんやろうなぁ。

たまき:もうそろそろ日が暮れそうだし、
    ちょっと休んだらすぐに出発しようね。
 紅蘭:ああ、せやな。
むつは:えぇ〜、すぐにですか?
    むつは、もう疲れました。
たまき:ごめんね。
    でも早く行かないと日が暮れて・・・
    そう、・・・夜になると怪獣がでるんだよ、この森。
    だから早く森から出ないといけないの。
むつは:怪獣?ホントですか?
 紅蘭:あんた、子供やからっていくらなんでも・・・・・・
たまき:ほんとだよ。
    大きくて、角が生えてて、がおーっって襲ってくるの。
むつは:ふぇ〜〜、怖いです・・・。
    はっ、早く行きましょう。

 紅蘭:・・・信じてはるし。
    ええ子っちゅうか、なんちゅうか・・・

たまき:おいで、むつはちゃん。
    お姉さんがおんぶしてってあげる。
むつは:・・・いいんですか?
たまき:いいよ、もうすぐに家につくから。
    あとほんのちょっと。
    走ればすぐだし。(って、そうだといいんだけど・・・)
むつは:ほんとですか?
    じゃあ、すみません。
たまき:どうぞ。
    ・・・・・・・・・いい?
    よいしょっと。
    紅蘭、行こう。
 紅蘭:おう。
    疲れたら代わったるさかいな。
たまき:ありがとう。


 (ズシンッ・・・ズシンッ・・・・)
 紅蘭:ん?なんや?
    地震か?
たまき:そういう揺れじゃないような・・・。
 (ズシンッ・・・ズシンッ・・・・
 紅蘭:ほないったいなんや?

 (ズシンッ・・・ズシンッバキバキバキバキッ)
たまき:ほえ?
むつは:なんですか?
 紅蘭:か・・・・・・かいじゅう・・・・・・
    あんまりコワないけど・・・
 (ズシンッ・・・ズシンッ・・・・)
 怪獣:ガオーーーーーーーーーーーッ


かいじゅう

 紅蘭:やばいっ!走れーーーーッ!
    ゴー、ガールズ、ゴー!
たまき:キャーーーーーーーーーーッ(ズパーーーーン)
 紅蘭:あっ、速っ!
    ちょいまち〜〜!
    ウチを置いてかんで〜〜〜!
    子供一人おんぶしてて、なんちゅう速さや〜〜〜っ!

たまき:なんで怪獣なんか出てくるのよう!
    いくらなんでも、こんなバカなことが・・・・・・、
    はっ・・・もしかしてまた夢オチ?
    ・・・・・・そうだ、そうだ!
    久しぶりに更新したと思ったら、また夢オチなんだぁ!(笑)
    むつはちゃん、お姉ちゃんのほっぺをギュウってつねってみて。
むつは:は、はい。
    (ギュウ)
たまき:痛いっ、ひぃててててててててて
むつは:まだですか?(ギュウ〜)
たまき:もういい、もういいっす。
    はヒーーッ、痛かったぁ。
    ・・・・・・うそお〜〜、夢オチじゃないのぉ?
むつは:あの、紅蘭お姉さんは?
たまき:あれ?
 紅蘭:おたすけ〜〜
 (ズシンッ・・・ズシンッ・・・・)
 怪獣:ガオーーーーーーーーーーーッ
たまき:キャーーーッ
    紅蘭なにやってんの、早く早く〜〜!
 紅蘭:はあっ、はあっ、やっと追いついたぁ!
むつは:早く、森の外へ逃げないと追いつかれちゃいますよ!
たまき:森の外って言ったって・・・
むつは:だったたまきお姉さん、
    さっき、「もうすぐ家につく」って言ったじゃないですか。
たまき:はあっ、はあっ、そ、そりゃ、いったけど〜〜
 (ズシン、ズシン、ズシン、ズシン)
 怪獣:グアオオオオーーーッ
 紅蘭:あうう、走ってきよった!
たまき:もうだめ〜〜!

 (バサバサバサッ)


むつは:まにあった〜!
    お姉さんの言うとおり、すぐに森を抜けて家につきましたよ。
たまき:えっ?





ジャスト家の前

たまき:ほんとだ。
    ・・・うそ〜ん。
 紅蘭:怪獣は?
たまき:・・・どこにもいないよ?
むつは:森を抜けたから、もう追いかけてこないんじゃないですか?
たまき:でもさっきまでそこに・・・
 紅蘭:・・・んなアホな。

(ボヴォンヴォヴォヴォヴォヴォヴォ・・・)
むつは:ふうおねえさんが迎えにきてくれました。
 ふう:おまたせ〜。二人とも、どうもありがとうね。
たまき:ふうちゃぁ〜〜ん、今そこで怪獣に追いかけられてさぁ、
    たいへんだったんだよぉ〜〜
 ふう:ああ〜、それは大変だったね。
たまき:・・・・・は?
    そんな軽く・・・
むつは:お姉さん、ありがとうございました。
    もう降ろしてください。
たまき:あ、はい。

 ふう:むつはちゃん、もう帰るよ。
むつは:は〜い。
 ふう:たのしかった?
むつは:はい、とっても。
 ふう:お姉さんたちに、お礼とお別れ言ってきなさい。
むつは:たまきお姉さん、紅蘭お姉さん。
    今日は、ちょっと怖かったけど、
    でもとっても楽しかったです。
    ありがとうございました。
たまき:こちらここそ。
    むつはちゃんともっと遊びたかったよう。
    また来てね。
むつは:はい。
 紅蘭:なんていうか、元気でな。
    いつでもきいや。
むつは:はい。
たまき:むつはちゃん、お別れのチュウしていい?
むつは:・・・それはちょっと・・・困ります。
 ふう:さきに車に戻っててね。
 むつは:はあい。

わがままっぷり

 ふう:いや〜、ごめんね。
    むつはちゃんのワガママのせいで迷惑かけちゃったね。
    ほんとにもう、むつはちゃんたら、
    なんでも自分の思うとおりにしないと気が済まないんだよね〜。
たまき:そんなことないよ。
    むつはちゃん、これ以上ないくらいいい子だったよ。
 ふう:うん、確かにそうなんだけど、
    でもあの子の思うとおりになって大変な目にあったんでしょ?
たまき:だから〜、いい子・・・・・・・・
    ハ?
    ナンデスッテ?思うとおりになって?
 ふう:そう。
    さっきから言ってるじゃん。

 紅蘭:・・・なあ、ふう。
    もしかして、あの子の思ったことや願望が、
    現実にそのまま起こるんか?
    花畑があったらいいなって思ったら花畑があったり、
    ジュースが飲みたいって思ったら自販機があったり、
    怪獣がいるって信じたら、ちゃんといたり。
    森がす〜〜ッと続いているって信じたら、ほんまにず〜〜っと続いてたり。
 ふう:そんなんだよ〜。
    ね、すっごいワガママでしょ?
    もう信じらんないよね〜。(笑)
 紅蘭:ちゃうやろ!!
    そういうのを普通ワガママとはいわんやろ!?
 ふう:じゃあ、そういうのを普通なんていうの?
 紅蘭:それは・・・・・・、それはなぁ・・・・・・ふつう・・・・
 ふう:ワガママ、でしょ?
 紅蘭:いや、でも・・・
たまき:・・・・・・・・・・・・・

 ふう:とにかく助かったよ〜。
    あの子の親が待ってるから、そろそろ行くね。
    今日はありがとう。
たまき:ああ、うん。
 ふう:(ドルン、ドボボボボボボボボボボ)
    むつはちゃん、お姉さんたちにバイバイしな。
むつは:ばいば〜〜い!
たまき:バイバイ!
 紅蘭:ほなな〜〜。
 ふう:二人とも、さっき許可もらってきたから、
    こんどは一緒に集会に行こうね。
たまき:えっ、いや、いいよ。
 ふう:遠慮することないって。
    じゃあね〜〜。
むつは:ふりふり(手を振っている)
 
   (ヴォボボボボボボーーーーーー・・・・・)


たまき:こんなのアリ?(笑)
 紅蘭:あるんやからしょうがないやろ。
    ・・・何でも信じた通りか。
    うらやましいような、怖いような・・・・
たまき:わたしうらやましい!
 紅蘭:そうか?
    ええことばかりとちゃうと思うけど。

イブの思い出

たまき:わたしねえ、
    ・・・実を言うと小学5年生までサンタさんを信じてたの。
 紅蘭:うぷっ(笑)
    気づくの遅すぎんで。
たまき:だって聞いてよ。
    お父さん、すっごく芸が細かかったんだよ。
    プレゼントは外国製の、その辺で売ってるの見たことないのばかりだったし
    クリスマスカードも全部スオミ語(フィンランド語)だったし、
    あと、プレゼントの脇にわざと白い毛を落としておいたり、
    雪が降った日は、庭におおきな足跡が残ってたり。
    それを見つけて、本当にびっくりしたように・・・演技してたし。
    凝り性だったんだよね。
    すっかり信じ込まされてたよ。
 紅蘭:・・・はあ。
たまき:でも6年生のとき、イブの晩に部屋を暗くしてイヤホンで深夜ラジオ聞いてたら、
    お父さんがやってきて・・・わかっちゃったんだよね。
    あれはショックだったなぁ。騙されてたーーって思ってさ。
    今となれば、私に夢を信じさせてくれたお父さんに感謝感謝なんだけどね。
    サンタさんが来るイブの晩の、あの切ないくらいにワクワクした気持ち、
    お父さんがくれた、かけがえのないステキな思い出だよ〜。
    ツリーの飾りとか見ると、きゅんとしちゃうもん。
 紅蘭:まあ、そうかもな。
    ウチはそういうことしない家庭やったからそんな思い出ないけど、
    あんたの気持ちはわかるわ。
    サンタさん、ほんまにおったらええなって子供のころ思ってたもんな。
    ・・・ところで、
    むつはちゃんのことに話を戻すけど。
たまき:だ〜か〜らぁ〜!
    うらやましくない?
 紅蘭:なにが?
たまき:むつはちゃん、サンタさんを信じてるんだよ!?
    あの子のところには、きっと本当にサンタクロースが来るんだよ。(笑)
 紅蘭:はっ!
    そうか。
    だからあんなに頑なに信じて・・・
たまき:だって、ほんとに来るんだもん!
 紅蘭:ええなぁ〜〜。
    そら羨ましいわ。
たまき:いいよね〜〜。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

なんかバタバタした一日だったけど、ちょっと楽しかったです。
いっぱい歩いたからいい運動になったし。
紅蘭は明日は筋肉痛かなぁ。

明日はイブですね。
ちょっと早いですが、メリークリスマス。
そして良いお年を。

それではおやすみなさい。