12月20日(水)
商店街の福引で特賞が当たって、今日は紅蘭と一緒に
ディナー&ナイトクルーズです。
今まで乗ったことがある船といえば、ダイピングに使う小さなボートだけで、
考えてみればこういう大きな船に乗るのは初めてでした。
本当に大きな船で、ぜんぜん揺れなくて、まるで地面に建ってる建物のようです。
中の作りもまるでホテルのようで、船の中にいることを忘れてしまいそうです。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

たまき:あのディナー、おいしかったねえ。
    私こんなの初めてだよう。
 紅蘭:ホンマやなぁ。
   クラシックの生演奏を聴きながらごはん食べるやなんて
    なんかうち金持ちになった気分やで。
たまき:・・・って、感想は庶民的だけどね。
 紅蘭:ほっといて。
たまき:ねぇ、これからどうする。
    よかったら甲板に上がらない?
    きっと夜景がきれいだよ。
 紅蘭:ええよ、ほないこうか。

(ガチャッ)

甲板の上

たまき:うわ、寒いね。
    結構風あるよ。
 紅蘭:そら、風も強いで。
    東京湾内とはいえ海の上やからなぁ。
たまき:みてみて紅蘭!
    うわ〜〜ん、来てよかったぁ。
    夜景が、すっごいきれい〜。
 紅蘭:ああ、せやなぁ。
    屋形船もいっぱいでてるわ。
    忘年会シーズンなんやなぁ。
たまき:紅蘭、あそこ!
    おっきなクリスマスツリーだよ。
    素敵だね〜。

夜景

 紅蘭:クリスマスツリー?
    ・・・え?どこ?
    そこらじゅう明るすぎて、ようわからん・・・
たまき:あそこだよ。
    電球がいっぱいついてるでしょ。
    ほら、画像の真ん中あたりを見てごらんよ。
 紅蘭:画像ってゆーな!
    ・・・ああ、ほんまや。
    手前の建物よりも大きいんや。
    もう今年もクリスマスやね。
    ・・・ちゅうことは、あんたが宮古はんと付き合い始めて、
    もうすぐ1年てことや。
たまき:そうか、もう1年になるんだ。
    そうかぁ〜〜。
    いや〜、1年も持ちましたねぇ〜。
    私もびっくりだよ。
 紅蘭:びっくりなんか?
たまき:だって、ひとりの人とこんなに長い間お付き合いしたの、
    初めてなんだもん。
    いままでは、ちょっとしたことで喧嘩して、
    あっという間にわかれちゃってたけど、
    宮古さんとはほとんどそういうことなくってさぁ。
    それに1年も一緒にいると、お互い信用してるってゆーか、
    意見が合わなくても喧嘩にならずに、
    かえって理解しあえるようになるってゆーか、そんな感じなのよ。
    最近は一緒にいると、ほんとに落ち着くんだ。
 紅蘭:そうか。
    ほな、宮古はんやなくて、ウチで残念やったなぁ。
    ほんまやったら恋人同士、肩寄せ合ってこういう。
    きれいな夜景のを見たいもんやろ?
たまき:そんなことないよ?
    紅蘭とだって肩寄せ合っちゃうもん。
    ほら、ぎゅ〜〜!
 紅蘭:あほ、なにくっついてんねん。
たまき:寒くないかい?紅蘭。
 紅蘭:甲板に誘っといて、いまさら「寒くないかい?」もないやろ。
たまき:それはすまなかったね。
    ほら、僕が暖めてあげるよ〜。
 紅蘭:いらんっっちゅうねん。気色悪いな。
たまき:なんだよぅ、ノリ悪いなぁ。

 紅蘭:あんたは少しハシャぎ過ぎやで。
    それにしても、ほんまに寒いなぁ。
    なんや、うちコーヒー飲みたくなってきたわ。
たまき:ラウンジはカップルのお客さんでいっぱいだったよ。
 紅蘭:缶コーヒーでええねん。自販機が確かすぐそこに・・・
たまき:缶コーヒー?
 紅蘭:こういう寒いところであったかい缶コーヒー飲むのって
    うまいんやで〜。
    たまきも飲むやろ。
    ちょっと買ってくるわ。ここで待ってて。
たまき:はあぁ〜い。

 たまき:いっちゃった。
     ・・・でも、ほんとにきれいだなぁ。
     あれ?
     あそこにいるのはジュディさんじゃないかな。
     ジュディさんも福引でナイトクルーズ・・・なわけないか。
     一人きりでどうしたんだろう。
     声かけてみよう。

     あのぉ〜、ジュディさん?
ジュディ:はい・・・?
     っうひゃ!
     え、え、あ、あ、た、たまきさん?
     ああ〜〜びっくりした。
     どうも、あの件以来お久しぶりね。
 たまき:ごめんなさい、驚かせちゃって。
ジュディ:気になさらないで。ちょっと考え事をしていたのよ。

再会ジュディ

 たまき:ほんとにごめんなさい。
     でも、私もびっくりしました。
     ジュディさんがこの船に乗っているなんて。
ジュディ:与田家主催のパーティーが、この船の大ホールで開かれているのよ。
     まあこの時期だし、忘年会みたいなものね。
     ここのところこういうパーティが立て続けで、
     ちょっと疲れてきたわ。
     たまきさんは、何でまたこの船に?
 たまき:いやぁ、恥ずかしながら商店街の福引で、
     このナイトクルーズを当てちゃったんですよう。
ジュディ:あなたは運の良い人ですからね。
 たまき:えへへ。そんなことないですよ。
     でも、ジュディさんのところのパーティって、
     きっと豪華なんでしょうね。
ジュディ:ばかばかしい話だけど、立場上、張りたくもない見栄も
     張らなくちゃいけないのよ。
 たまき:・・・・・・・・・?
ジュディ:そうね、料理も、お客さんの顔ぶれも豪華かもしれないわ。
     力のある人たちが、お互いに相手を利用しようと集う場所。
     もてなしの心も感謝の気持ちもない、豪華なだけのパーティーよ。
     おかしいわね。
 たまき:ジュディさん・・・・・・?
ジュディ:ふふふ。
     わたくしったら、本当に疲れているみたいね。
     あなたにこんなことを・・・・・・
     そろそろ会場に戻らなくちゃ。
     主催者がいつまでも席をあけておくわけにはいかないわ。
     わるいけど、これで。
 たまき:あ、はい。
     ・・・さようなら。

ジュディ:たまきさんも良い夜を。
     (コツコツコツコツ・・・・・)

たまき:・・・なんだろうなぁ。
    きっとジュディさんには、
     わたしになんかわからない苦労があるんだろうな。
 紅蘭:たまきたまき!
たまき:紅蘭、お帰り。
    どうしたのさ。
 紅蘭:大変や。
    なあ、今そこで誰見たと思う?
たまき:わかってるよ。
    ジュディさんでしょ?
 紅蘭:ちゃうわ。
    ・・・キルシュや。
    あいつがこの船に乗ってるんや。
たまき:キルシュ!?
    キルシュって・・・・・・誰だっけ。
 紅蘭:アホ!
    あんたを誘拐監禁した、ネコミミで赤い髪のシスター・キルシュや。
たまき:あ〜〜、あのシスター・キルシュか。
    あの人がなんで?
    捕まったんじゃなかったの?
 紅蘭:検察が地裁の判決を不服として、高裁に控訴しているはずや。
    せやから今はまだ拘置所におらなあかんねん。
たまき:まさか、また脱獄?
 紅蘭:そうとしか思えんな。
たまき:・・・ちょっと待ってよ。
    それって本当にシスターキルシュだったの?
    ぜったいに間違いない?
    紅蘭、シスターと会ったのはほんのちょっとの間だけでしょ?
    もし見間違いだったら・・・・・・
 紅蘭:あんなに特徴のあるやつを見間違うかいな。
    よし、ちょっとこっちに来てみぃ。
    まだ同じ場所におるやろ。
たまき:うん。

 紅蘭:し〜〜。
    ほら、あそこや。
たまき:ほ、ほんとだぁ。
    間違いなくシスターキルシュだよ。
 紅蘭:せやからそういってるやん。

再会キルシュ

たまき:携帯で誰かに電話してるね。
    ふぅん。陸地が近ければ船の上でもつかえるんだ。
 紅蘭:感心してる場合やないやろ。
たまき:どうしようか。
    警察を呼ぶ?
 紅蘭:ここは海の上やで。
    呼んだってそうそう来れるかいな。
    とにかく、この船のクルーにこのことを教えんと・・・
たまき:あ、シスターが行っちゃう。
    どこかに行っちゃうよ。
 紅蘭:う〜〜ん。・・・よし、
    ここは後をつけよう。
    気付かれんように、慎重にな。
    
尾行

たまき:下に降りていくね。
 紅蘭:どこに行くんやろう。
    この下には何があるんやったっけ?
たまき:ショップのフロアがあって、その下が客室じゃなかったかな。
 紅蘭:ショップに客室かぁ。
    う〜〜ん。
    ・・・・・・そういやあんた、
    さっきジュディはんがどうとか言うてたな。
たまき:ああ、ジュディさんもこの船に乗ってるんだよ。
    さっきそこで会ってお話したの。
    だから紅蘭もてっきりジュディさんを見たんだと思って。
 紅蘭:そうか、ジュディはんもこの船に乗ってはるんか。
    ・・・キルシュにとって、ジュディはんは逮捕されるきっかけを作った人や。
    逆恨みして復讐しにきたんかもしれん。
    すると目指すのはジュデイはんのいる場所か。
たまき:でもジュディさんなら、大ホールのパーティーに出席しているはずだから、
    ジュディさんに会うんなら、向かうのは上のほうじゃないかなぁ。
    こっちとは反対方向だよ。
 紅蘭:し〜っ。
    ショップのフロアを抜けてさらに下に行くわ。

尾行2

 紅蘭:客室や。
    きっと、ジュディはんはこの船に部屋を取ってはるんや。
    あの人やったらボディガードくらい連れてるやろうし、
    人の多いパーティー会場は避けて、
    ジュディはんが一人になる部屋の中で待ち伏せするつもりやで。
たまき:待ち伏せしてどうするんだろう。
 紅蘭:さあな。ロクなことやないんは確かや。
    そしてそれがすんだら、次はウチらかTPCのレナはんの番やろう。
たまき:じゃあ、あとつけてる場合じゃないよ。
    私たちだって、見つかったらやばいじゃない。
 紅蘭:せやね。
    とにかくジュディはんのところに行ってこのことを知らせよう。
    ここは船の中やし、キルシュかて逃げ場はないしな。
たまき:あれ?
    シスター、いなくなったよ?
 紅蘭:へ?
    さっきまでたしかにそこに・・・・・・

後ろを取られた!

シスター:さっきから何なんですかあなた方は。
     ひとのあとをつけるなんて、悪趣味な。
 たまき:きゃああっ!
 紅蘭 :うわっ、いつの間に後ろに!?
シスター:これくらいのことで驚かれては困りますね。
     おや?
     あなたは確か、ワンパちゃんの世話役だったたまきさん?
 たまき:そうですぅ。
シスター:やっぱりそうですか。
     元気そうで何よりです。
 たまき:いえどうも、おかげさまで・・・
 紅蘭 :なに和んでんねん。
     アホたまき!逃げるで!
     こっちや!
ジュディ:お待ちなさい!
     ここを通すわけには行かきませんわ。

前もふさがれた!

 紅蘭 :ジュディはん・・・?
     こっ、ここにきたらアカン。
     あのキルシュは、あんさんを狙ってるんや!
 たまき:ジュディさんも逃げなきゃ!

シスター:・・・・・・やれやれですね。
ジュディ:シスター、狙ってるってどういうこと?
シスター:私がジュディを逆恨みしている、
     とでも思っているのではないでしょうか。
ジュディ:ああ、なるほど。
 たまき:へ?
     ・・・どういうことですか?
     ふたりとも・・・・・・知り合い?
 紅蘭 :ジュディはん、キルシュが一緒の船に乗っているの、
     知ってはったん?
ジュディ:ええ。
シスター:ちなみに、そこにいるのは本物のジュディではありません。
     変身をお解きなさい、ペケさん。
     この二人にも事情を説明しておいたほうが良いでしょう。
     ほおっておくと後々ややこしい事態にならないとも限りません。

ジュディ:はい。
     ヒュンヒュンヒュンヒュン・・・シュキーーン
(ペケ):と、まあこういうことなのよ。
     二人とも、改めてこんばんは。

×(ぺけ)

 たまき:ペケさんだ。
 紅蘭 :あんたが化けとったんかいな。
     ・・・ほな、本物のジュディはんは今どこに?
 ペケ :ジュディなら今頃はもう天に昇ってるわ。
 紅蘭 :な、何やて!?
     も、もうすでにジュディはんを始末したんか。
 ペケ :ふふふ。
     次はあんたたちの番だよ。
 たまき:ふぇぇ・・・、こうら〜〜ん・・・・
 紅蘭 :なんちゅうことすんねん・・・。
 ペケ :ふっ。
     覚悟しな。

シスター:・・・ペケさん、
     いいかげんにしなさい。
     これ以上二人に誤解させてどうするんですか。
 ペケ :あはは。
     すみませんシスター。
     ちょっと面白くて、つい。
 たまき:・・・・・・・・・?
シスター:ジュディは無事ですからご安心なさい。
     いま、ヘリで上空を移動中のはずです。
     天に昇ったとは、そういうことです。
 紅蘭 :ほんまなんか?
シスター:本当ですよ。
     そして私達は今、ジュディの私設秘書をしているのです。
 たまき:私設秘書?
 紅蘭 :だってあんたら、いま裁判中やろ?
シスター:そうですよ。
     ですから、保釈金をジュディが出してくれて、
     そのおかげで有罪判決が出るまで
     こうして外の世界で働けるのです。
 紅蘭 :そうか。
     そういえばどっかの社長も保釈金積んで拘置所を出て、
     会社作って文庫を新設してアニメ映画作ってたな。
     このあいだ有罪判決が出てついに服役したけど。
シスター:ありがたいことです。
     私達はいままでの自分達の罪を悔い、
     そのチャンスをくれたジュディのために働くことで
     償おうとしているのです。
     心を入れ替えた私達は、もうかつての私達ではありません。
     ・・・・・・信じていただけないかもしれませんが。
 紅蘭 :そら、信じられへんよなぁ。
 たまき:うん。そう簡単には。
 紅蘭 :なぁ。
シスター:わ・・・・・・わたくしとしたことが、
     いまちょっとムカッときましたわ。
     本当に本当なんですよ!?
 ペケ :シスター、落ち着いて。
 たまき:わからないことだらけなんですよ。
     ジュデイさんはヘリコプターでどこに行くんですか?
     なんでペケさんがジュディさんに代わってパーティに出ているの?
     ジュディさん主催のパーティなんでしょ?
 ペケ :まあね。政府の偉い人とか、TPC関係者とか、
     例の県知事とかも来ているよ。
     そんな大事なパーティをすっぽかして、
     ジュディが何をしているかというと、
     ・・・これがデートなんだよね。
シスター:あの人は意外と不良なところがあるのです。
     私も驚きましたが。
 たまき:デート?
     誰と?
     ジュディさんって彼氏いたんですか?
シスター:というより、恋をしているのです。
     そして、まだ相手の気持ちを知らないらしいのです。
     彼女の立場上、そう簡単に愛の告白などできるものではないので、
     それは仕方がないでしょう。
     大資産家の与田家の実質的な後継者であるあのジュディが、
     直接伝えられない自分の気持ちを、
     その好きな人になんとか感じてもらいたいと、
     その人を東京上空の遊覧飛行に誘ったのです。
     けなげではありませんか。
 たまき:で、その人って誰なんですか?
シスター:・・・そこまでは、わたくしからはお教えできません。
     ともかく、このことはマスコミにも
     彼女のお爺さんにも知られてはまずいことなので、
     私達が協力してアリバイ作りをしているのです。
     たくさんの人が、パーティに出席していたジュディには
     デートの暇などなかったことを証明してくれるでしょう。
     ですからふたりとも、ジュディのためにこのことは黙っていてくださいね。
 たまき:はい。
 紅蘭 :そうやな。

 ペケ :恋かぁ。
     いいよねぇ。
     あたしも素敵な彼氏がほしいよ。
 たまき:ペケさんは、どんな絶世の美女にもなれるじゃないですか。
     うらやましいな。
 紅蘭 :せやで。
     藤原紀香あたりにピュッと変身して、引っ掛けたったらええやん。
 ペケ :たしかにあたしの顔は変幻自在だけど、
     そんな特技を持っていると、思うのよ。
     顔なんて所詮、
     骨の上に筋肉と皮膚が張り付いただけのものだってね。
     洋服と同じただの外見。顔なんてうわべだけのものなんだよ。
     だから、着ている服が直接その人の内面を表していないように、
     どんな顔を持っていようが、
     それはその人のパーソナリティとは何の関係もないの。
     それがわかっちゃってるから、
     美人だからって惚れるような男にはときめかないんだよね。
 紅蘭 :つまり、あんたにしてみたら、顔で惚れられるのんは、
     着ている服で惚れられるようなもんなんやな。
 ペケ :まあね。
 たまき:でも、贅沢な悩みのような気がする〜。
 ペケ :そうけもしれないけど、あたしはそう思うんだよ。

シスター:ペケさんも大変なのです。
     ジュディの顔だけでなくしぐさや癖まで真似るために日々努力をして
     何とかあそこまでできるようになりました。
     また、膨大なジュディの人脈もすべて記憶し、
     そつのない対応ができるよう訓練しています。
     パーティー続きで、最近はさすがに疲れてきているようですが。
 ペケ :ええ、たしかに・・・。
     今までジュディがこれをこなしていたなんて、驚異的です。
シスター:あのひと、やりますわよね。
     (ブゥゥゥゥゥゥン・・・ブゥゥゥゥゥゥン・・・)
     ちょっと失礼。(ピ)
     ああ、ジュディ。はい。
     はい、少々トラブルがありましたが、問題はありません。
     ・・・・・・わかりました。
     ではヘリポートでお待ちしています。
     (ピ)
     ジュディが戻ってくるそうです。
 たまき:私達も行っていいですか?
シスター:まあ良いのではないかと。
 たまき:はい。
     行こうよ、紅蘭。
 紅蘭 :おう。


 たまき:あっ、ヘリコプター見えたよ。
     あれじゃないかな。
 紅蘭 :どんな人と一緒に乗ってはるんやろな。
 たまき:誰とでもいいけど、あのヘリコプターのパイロットは、
     ルークさんじゃないといいね。
 紅蘭 :ウチもそう思っとってん。
     操縦している後ろの席で、好きな人が別の男とデートするやなんて、
     つらいやんなぁ。

(ヒュンヒュンヒュンヒュンヒュンヒュンヒュンヒュンヒュン・・・・・・・・・)

 たまき:紅蘭、コックピット見て。
     あのパイロット・・・
 紅蘭 :・・・ああ。
     あれはルークはんや。

ヘリポートにて再会ジュディ(本物)

ジュディ:シスター、留守中ありがとう。
     わがまま言ってごめんなさいね。
シスター:いいのですよ、ジュディ。
     さあ、早速ペケと入れ替わってください。
ジュディ:うん。
     ・・・あら?
     二人ともお久しぶりね。
     シスターの件以来かしら。
 たまき:こんばんは、ジュディさん。
 紅蘭 :おこんばんは。
ジュディ:シスターが言っていたトラブルって、あなた達のことね。
     ・・・あのね、やむにやまれぬことがあって、
     ちょっとのあいだペケさんに代わってもらってたのよ。
     誰にも言わないでね。
シスター:その辺の事情は全て話した上で口止めしてあります。
     問題ありません。
ジュディ:そう。
     ・・・・・・・・・す、全て話した?
     シスター、まさか・・・・・・
 たまき:ジュディさん、いままでデートだったんですって?
 紅蘭 :誰にも言わんから安心しててや。
シスター:と、このとおりです。
ジュディ:ちょ・・・ちょっとやだぁ。
     そこまで話しちゃったの?
     もお、どうしよぅ・・・・・・・・
     ふたりとも!
     絶対に、ぜぇええええっっったいに、内緒よ。
 たまき:わかってますよ。
 紅蘭 :それは任せといて。
ジュディ:ああ〜〜ん、はずかしぃなぁ。
     もう、シスターったら・・・
 紅蘭 :ジュディはんの顔も、赤くなったりするんやね。
     ウチ初めて見たで。
ジュディ:そりゃするわよ。
     ヒミツだからね!
 たまき:はい♪

レインボーブリッジ

たまき:あと30分くらいで波止場について、
    ナイトクルーズのお客さんは下船だって。
 紅蘭:そうか。
たまき:ジュディさん、かわいかったね。
 紅蘭:せやな。
たまき:ヘリのパイロット、ルークさんだったね。
 紅蘭:ああ。
たまき:・・・でも、あのヘリ、
    ほかには誰も乗ってなかったね。
 紅蘭:そうやったな。
たまき:ってゆーことは、
    ジュディさんが好きなのって、ルークさんだったんだ。
    あの二人、両思いなのにお互いの気持ちを知らないまま
    デートしてるんだね。
 紅蘭:おもろいもんやな。
たまき:紅蘭、なんか元気ないね。
 紅蘭:まあな。
    ショックっちゅうわけやないけど、変な感じやで。
    今はもうなんとも思ってないはずやのに、
    昔好きやった人に恋人ができそうってのは胸が騒ぐねんな。
たまき:嫌いになったわけじゃないからね。
    時間がたって傷が癒えて、そのぶん好きって気持ちも落ち着いたけど、
    好きだったときの記憶は残っているからね。
    実はわたしもなんだか、妙な感じだよ。
 紅蘭:あんたには宮古はんがいるやないの。
たまき:そうなんだけどさ。
    ・・・でもジュディさんもルークさんも
    きっとこれから大変だね。
    おじいさん、絶対に許してくれそうにないよ?
 紅蘭:そうかもな。
    お金持ちって何でもで来そうやけど、自由ではないんかもなぁ。
たまき:でも、がんばってほしいよね。
 紅蘭:うん。
たまき:私もがんばろうっと。
 紅蘭:何を?
たまき:なにって・・・・・・
    まあいろいろとさ。
    紅蘭もがんばれ!
 紅蘭:せやから、なにをやねん。
たまき:いろいろ。
 紅蘭:あんたって、基本的なところが大雑把やねんな。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

ジュディさんとルークさん、これからどうなるのかな。
身分(?)を越えた恋人同士なんて、ロマンチックですよね。
がんばって、恋を実らせてほしいな。

まさに街はクリスマス一色です。
皆さんも、このときを好きな人と一緒にすごせますように。
それではまた来年。
また来世紀に。



   
 



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