3月5日(日)晴れのち曇り

今日は宮古さんと一緒に、新しくできた美術館でデートです〜。
美術館ていっても小さなところで、
飾ってある絵もネイチャー系のばかりっていう、
堅苦しくないところなんですけどね。
待ち合わせ場所は、駅の裏のこの場所。
最近は、車でどこかに行くときはいつもここです。
水族館の前で待っててもいいんだけど、宮古さんが嫌がるからね。
いつものように、待ち合わせ時間の20分くらい前から、ここで待っています。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

駅の放送:1番線に電車が到着いたします。
      黄色い線の内側までお下がりください。

たまき:約束の時間まであと15分かぁ・・・。
    でも宮古さん、大抵遅れてくるからな〜。
    あ、でもあれはお仕事が終わってからのデートのときだよね。
    朝からデートのときは時間厳守・・・かな。

たまき:それにしても、日曜日だってのに人通りがないなぁ。
    この辺て、なんだかんだいってイナカだよね。
    電車も30分に1本くらいしかないし。

 小鳥:チュンチュン
    チチチチ・・・・・

ぼぉ〜〜〜〜

こうやってたたずんでいると、
小鳥のさえずりとか、遠くで犬がわんわん吠えている声とか、
いつもはあんまり意識しない音がよく聞こえます。
退屈といえば退屈だけど、デート前のイントロのような、
こののんびりとした時間も割と好きなんですよね。
もちろん、宮古さん早く来ないかな〜と、待ち遠しい気持ちもあるんですけど。

たまき:でも、楽しいことがあとに待っているこの時間も捨てがたいんだよねぇ。


女の子:ヤイヤメェッタノォ・・・
    ナンデキテネェネッカテェ。(ブツブツ)
たまき:ほえ?
    ・・・外人さん?
    中学生くらいかなぁ。
    きっと、さっき着いた電車で来たんだろうな。
女の子:オ〜、オメサンサー
たまき:あの女の子、こっちに来る・・・。
    ハ、ハロー?

どこの言葉でしょう

女の子:ワァリイロモ、チー、オシエテクンネェロッカノォ。
たまき:教えて?
女の子:岬本町に行くバス停、どれらろぅのぉ?
たまき:・・・あの、もしかして日本の人?
女の子:はぁ?
    あったりめぇらねっかて!なーなに言ってるがーて。
たまき:(そうか、これは方言だ。・・・どこのかは知らないけど)
    ごめんなさい。
    えっと、岬本町?
女の子:おお。
    オレの妹がここに迎えに来てるはずなんだろも、
    まだ来てねぇみてぇだすけ。
    さっさと行くがぁて。
たまき:待っててあげないの?
女の子:おお。
たまき:・・・ええと、
    このバス停だよ。
女の子:これらか。
    ・・・・・・次のバスまで30分もあるねっかね。
たまき:そうね・・・。
    でも、バスってそんなもんでしょ?
    1時間に2本くらい・・・・・・
女の子:これらすけ、ザイゴはイヤなんだいや。
たまき:ザイゴ?
女の子:イナカっていう意味ろ。
たまき:・・・・・・イナカって。
   (よそから来た人に言われるとムカッと来るなぁ。)
   (・・・そりゃ、さっき自分でもイナカだって思ったけどさ〜)
女の子:ああ、悪気があって言ったわけじゃねぇがあよ。
    ・・・わりかったねぇ。
    いや、空気もいいし静かだし、いい所らねっかね。
たまき:ええ、まぁ。
女の子:オレは出雲崎仁子(いずもざき にこ)いうがあよ。
    今日、電車で妹のいるこっちに来たが。
たまき:あたしは寺月たまきです。
    妹さんに会いにきたの?
 ニコ:そおいが。
    それにしても、どうしたろっかのぉ。
    急ぎの仕事でも入ったろっか。
たまき:仕事?
    妹さんて、もうお仕事してるの?
   (だってこの子の妹っていったら、まだ小学生くらいなんじゃぁ・・・・。)
 ニコ:日曜日らってのにね。でも、珍しくないみたいらよ。
    このあいだ電話で言ってたけど、便利屋の仕事もわりと忙しいって。
たまき:・・・・・・ええと、妹さんてどういう人なの?
 ニコ:理子いってね、年はオレと2つ違いらすけ、今年で23らか。
    2年ぶりに会うがぁて。
    また大きくなったろうねぇ。
たまき:2つ違いで23・・・?
    (ええ!?じゃあこの子・・・いやこの人、わたしよりもずっと年上?)
    (うそっ、見えない!絶対見えないよ〜!!)
    ・・・あははは。そうなんですか。
 ニコ:なーは?
    なんか仕事してるが?
たまき:学生です。
    今日は、ここで彼氏と待ち合わせ中なんです。
    これからデートなんですよ。
 ニコ:へぇ、デートらか。
    いいのぉ。
たまき:でも、そろそろ約束の時間なのに、
    なかなか来ないんですよね。
 ニコ:どれ、オレが「見て」やるすけ、
    ちー、顔をこっちに向けてみ。
たまき:見るって・・・?
    (また、良くわからない方言かなぁ)
    はい。
    どうするんです?
 ニコ:どうって、こうするが。
たまき:ひゃっ!?

ニコの占い

 ニコ:おお〜、綺麗な肌らね。
    オレはこう見えても、地元じゃあ有名な占い師らったんらよ。
    これも何かの縁らすけ、タダで見てやるぉ。
たまき:占い師さんなんですか。
    じゃあ、お願いします。
 ニコ:ん〜〜〜〜〜・・・・・・。
たまき:・・・・・・・・変った占いかたなんですね。
 ニコ:こうすっと、相手のことがよくわかるようになるがよ。
    なんでかは、オレも知らねぇけどね。
    ん・・・・・・・。
たまき:・・・・・・・・・・・・・・・。
 ニコ:フンフン。
    オメサンは、周りから頼られがちなんらね。
    面倒見がいいから、年下の子に特に・・・。
    なー自身もそうあるべきと思っているみたいらろも、
    実は心の奥には、だれかに思い切り甘えたいって願望があるみたいらね。
たまき:ええ?
    ・・・わたしってそうなんですか?
 ニコ:願望に正直に生きたほうが楽らけど、
    それが正しい生き方かどうかは人によるすけ、
    よ〜く考えるんらな。
    まあ、彼氏が甘えさせてくれるんらったら、彼氏にだけ甘えるのもいいろう。
たまき:宮古さんに?うふふ。
    どうなんだろうなぁ・・・。
 ニコ:友達も・・・良好らね。
    うんうん。なーは友達に恵まれてるねっかね。
たまき:はい♪
 ニコ:でも、・・・なーの心の中は彼氏のことが大きすぎて、
    その友達を最近あんまり気にかけてないみたいらね。
    これは気ぃつけたほうがいいろぉ。
たまき:そうかな。
    ・・・そうかも。
    そういえば紅蘭とあんまり話をしなくなってるような・・・。
 ニコ:・・・今イメージした女の子、相当寂しがってるみたいらよ。
    んん〜〜〜・・・・・・。
    なー、その子のことでなんか大事なこと忘れてんじゃねぇろっか。
たまき:・・・なんだろう?
 ニコ:おお、待ち人来らず・・・?
    残念らけど、なーの彼氏、今日は来ないみたいらよ?
たまき:え?・・・どうして?
    宮古さんがデートすっぽかすっていうんですか?
 ニコ:そういう感じの手応えでもないみたいらし・・・・・・
    オレにもよくわかんねえ。
    なんか、デートのこと忘れてるみたいらろも・・・。
たまき:そんなぁ〜。
    たしかに今日の朝10時にいつもの、駅裏のここでって、
    こないだ別れ際に約束したのに。
    そもそも、今日にしようって言ったのは宮古さんのほうだし・・・。
 ニコ:間違いねぇが〜か?
たまき:うん。
 ニコ:じゃあ、なんでだろうねぇ・・・。
たまき:ニコさんには悪いですけど、大丈夫。
    宮古さんはきっと来ますよ。
 ニコ:そうらといいけどなぁ。
    まぁ、こんなとこらろう。
たまき:・・・ふぅ〜。
    どうもありがとうございました。    

 リコ:姉ちゃ〜〜ん、ごめんごめん。
    遅れて悪かったね〜。
 ニコ:おお〜。
    リコらねっかね。
    遅ぇろ〜。がった待ったねっかて。
 リコ:わぁりいねぇ。

理子ちゃん

たまき:あれが妹さん?
    (・・・妹さんのほうが大きいんだ)
 ニコ:そおいんだ。
    出雲崎理子(いずもざき りこ)いうがぁよ。
    それにしても、久しぶりらね!
 リコ:姉ちゃんこそ元気そうで〜。
    ん?こちらの方は?
 ニコ:寺月さんていって、ここで会って、今ちょっとお話してたがぁよ。
たまき:寺月たまきです。
    お姉さんに占ってもらってたんです。
 リコ:そうなんだぁ。
    姉ちゃんの占いはよく当たるから、あてにしてもいいよん。
たまき:はぁ・・・。
 リコ:で、姉ちゃん。これからどうすっが?
 ニコ:おぅ、にゃーちげいくろ。
 リコ:おわげくうがか。
    がったちらかってんろ〜。
 ニコ:んなぶちゃればいいねっかね。
 リコ:なーなにいってっがーよ。
 ニコ:・・・じゃあ、寺月さん。
    そういうわけだから、これで。
たまき:(って、どういうわけだか全然わからないんですけど・・・)
    っあ、はい。
    それじゃあ、さよなら。
 リコ:車はむこうに停めてあるから。
 ニコ:じゃあね〜。
たまき:ばいばい。

たまき:あ〜あ、行っちゃった。
    また静かになったなぁ。
    仲のいい姉妹かぁ。
    ・・・子供の頃、わたしもお姉ちゃん欲しかったっけな〜。

    もう10時まわってるじゃん。
    宮古さん遅いなぁ。
    ニコさんの言うとおり、ホントにデートのこと忘れてるのかな〜。
    ・・・・・・宮古さんの携帯に電話してみようかなぁ。
    でも、まだそれほど遅れてるわけじゃないし〜。
    約束の時間を10分過ぎただけで「遅いよ」なんて電話したら、
    カリカリした女だって思われちゃうだろうし〜。
    ・・・・・・・・・もうちょっと待つか。
    あと10分だけ。

    ・・・ホントに忘れてるのかな。
    もしそうなら、ここで待ってても宮古さんは来ないんだよね。
    でも確かにあの時・・・

   宮古:美術館?
  たまき:そうだよ。
      ネイチャー系のばっかりのところでね、
      イルカさんとか、アフリカの動物達の絵とかがたくさんあるんだって。
   宮古:じゃあ、5日ね。
  たまき:うん。駅裏のいつものところで、
      ・・・朝の10時でいいよね。
   宮古:5日だよ。
  たまき:わかってるって。
      じゃあね〜♪

たまき:・・・って約束したもんね。
    場所だって、ここに間違いないし。
    あ・・・。

救急車:ピーポーピーポーピーポー・・・・・
たまき:・・・・・・・・・・・・救急車だ。
    宮古さんが事故おこした、なんてことは・・・。 
    ま、まさかね。
    まさか・・・。
    そういえば、このあいだ映画見に行ったときに、

   宮古:ごめんな〜。俺がもっと早くくれば良かった。
  たまき:いいよ。
      へたに急いで運転して、事故らないでね。

たまき:・・・なんて会話したっけ。
    あれがホントのことになってたら・・・どうしよう。    
    う〜、いやいや縁起でもないこと考えるのはよそう。
    ダイジョウブ、ダイジョウブ。

悪い予感

    ・・・ニコさんの占いだと、
    宮古さんはデートのことを忘れているみたいだって出ていたけど、
    もしかして、
    もしかしていま事故にあって意識不明の重体で、
    それでデートのことはおろか、
    ほかのことも何も考えられない状況・・・・・・とか・・・・・・・。
    う〜、ぷるぷるぷる!
    いや、そんなことないよ。
    ダイジョブ、ダイジョブ〜〜〜〜。

 小鳥:チュンチュン
    チチチチ・・・・・
たまき:約束の時間から10分遅れてるくらいでそんなこと心配してたら、
    身が持たないよね。
    小鳥のさえずりでも聞いて心を休めないと・・・。
 小鳥:チュンチュン
カラス:カァーーーーッ
    クワァーーーーーッ


たまき:でも、遅れるなら電話の一本くらいくれてもよさそうなもんだけど・・・。
 
カラス:アーーーーーッ
    アーーーーーッ(バサバサバサバサ・・・・)

 

たまき:・・・・・・ああ〜〜〜〜もう!
    やっぱ電話しよう!
(ゴソゴソ)

    って、・・・あれ?・・・あれ?
    携帯の電池・・・切れてる。
    充電したばっかりだってのにぃ。
    まいったなぁ〜。
    これじゃあ、宮古さんが連絡くれててもわからないじゃん!
    とにかく宮古さんに電話しなくちゃ。
    ええと、公衆電話はどこだっけ。

    あ〜〜〜っ、私、宮古さんの携帯の電話番号、覚えてない!
    いつも、携帯の短縮ダイヤルでかけてたからなぁ。
    携帯の電話帳を見ようにも、
    電池が切れててディスプレイになにも出ないし・・・。
    どうしよう・・・・・・・・。
    こんなことなら、どこかにメモっておけば良かった。

    ・・・いえのメモ帳に書いてなかったかなぁ。
    紅蘭いるかな。・・・電話してみよう。
    (ピピポパピピポ・・・プルルルルップルルルルッ)

 紅蘭:はいな、李と寺月です。
たまき:紅蘭、私。
 紅蘭:たまきぃ。
    どないしたんや?
    今日はデートとちゃうの?
たまき:そうなんだけど、宮古さんがまだ来なくって。
    それでね・・・・・・

 紅蘭:・・・・・・はんはん。なるほどな。
    でもなぁ、メモ帳には宮古はんの電話番号は書いてないみたいやで。
たまき:やっぱり?
 紅蘭:それよりもな、携帯電話はそこにあるんやろ?
たまき:うん。
 紅蘭:電話帳見るくらいの電気なら何とかなるで。
    電池の入っているところのフタあけてな、
    電池を指でゴシゴシと、暖かくなるまでこすんねん。
たまき:あっ、そうか。
    それ乾電池でやったことある。
    同じ電池だもんね。
 紅蘭:それでちょっとは復活するけど、
    電話をかけられるほどの電気は起きへんから、
    電話帳で宮古はんの番号を見れたら、それをどこかにメモして、
    公衆電話でかけるんやで。
たまき:そうだね。
    紅蘭ありがとう〜。
    助かったよ。
 紅蘭:どういたしまして。
たまき:・・・そういえばさ、わたしって紅蘭のことで何か忘れてない?
 紅蘭:はぁ?
たまき:さっき占ってもらったら、そう言われたの。
 紅蘭:・・・・・・いや、べつに。
たまき:だよね。
    ごめん、変な事聞いて。
    じゃね。
 紅蘭:ほなな。

たまき:(ごしごしごしごし・・・・)
    だんだん暖かくなってきたぞ。
    ごしごしごしごし。
    ・・・・・・もういいかな?
    電源オン!
(ピッ)
    あっ、ついたついた!やったぁ!!
    電話帳を見なくちゃ。
(ピピピピピピ・・・)
    宮古さんの携帯の番号は・・・あった。
    メモメモ
(カリカリ)
    よし!

    (プルルルル、プルルルル)
 宮古:はい。
たまき:宮古さん?
    たまきですけど。
 宮古:おう、たまちゃん。(←呼称は”たまちゃん”になったらしい)
    どうしたの?

電話ボックス

たまき:どうしたのじゃないよ〜。
    いまどこにいるの?
 宮古:どこって、・・・仕事場だけど。
    何かあったのか?
たまき:今日、仕事なの?
 宮古:ああ。
たまき:ちょっとぉ、約束したじゃない。
    今日デートだってさぁ。
 宮古:今日?
    ホントに?
たまき:このあいだのデートのとき、別れ際に決めたじゃない。
    美術館に行こうって。
 宮古:そんな約束した覚えは・・・・・・
    ああ、美術館?
たまき:ほら〜、やっぱり忘れてるぅ!
    大体、デートは今日にしようって言ったのは宮古さんなんだからね。
 宮古:いや、その・・・・・・
たまき:ひどいよぉ〜〜
 宮古:ネイチャー系の絵なんだよね。
    俺、ああいうのあんまり好きじゃなくてさ。その、嘘っぽいって言うかさ。
    だからあんまり乗り気じゃなくて、だから・・・
たまき:だから忘れてたの〜?
 宮古:だから「いつか行こう」って、言ったんだけど。
たまき:いつか?
 宮古:そう。
    いつか。そのうち。

   宮古:じゃあ、いつかね。
  たまき:うん。駅裏のいつものところで、
      ・・・10時でいいよね。
   宮古:いつかだよ。
  たまき:わかってるって。
      じゃあね〜♪

たまき:今日は5日・・・。
 宮古:たまちゃん、
    まさか”5日”と”いつか”を間違え・・・・・
たまき:あっ、あはははははははははははははっ!
    うそうそ、ごめんね、仕事中に変な電話かけちゃって!
    うん、じゃあね、宮古さん。
    お仕事頑張ってねっ!!
 宮古:ああ、はい。
たまき:ばいばい〜。
    
(チン)
    ・・・・・・・・・ふぅ〜。
    何とか誤魔化せたかな。
    (↑誤魔化せてないぞ)
    ああ、なんか、
    どこからともなく「くっだらねぇ〜」とか言う声が聞こえてきそう・・・。(笑)
    そうだよね。宮古さんが日曜日に休めるはずないもんね。
    あ〜あ、美術館に行くの楽しみにしてたのになぁ。
    3月5日かぁ・・・・・・。

おもいあたる

    あれ?なんだ?さんがつ、いつか・・・
    私、なんかすっっっごく大変なことを忘れているぞ?
    ・・・・・・大変すぎて、
    かえって思い出したくないくらい・・・・・・。

    
はっ!!
    
きゃああああああああああっ!
    (ピピポパピピポ・・・プルルルルップルルルルッ)
 紅蘭:はい。李と・・・
たまき:紅蘭、紅蘭!
    ごめんなさい!
    私どうかしてたんだよ!
    ホント〜〜〜にごめんね。
 紅蘭:ごめんねって・・・
    ああ、ようやっと思い出したんか。
    いや、ええってええって。
    かまへん。
たまき:全然よくないよ。
    私、これから帰るから。
    もちろんケーキも買ってくから。
 紅蘭:これから帰るって、
    デートはええのん?
たまき:デートは中止になっちゃったの。
    その顛末は恥を忍んで紅蘭に教えるよ。
    とにかくこれから帰る。
    ホントにごめんね。
 紅蘭:はいはい。
    ほな待ってるわ。
たまき:あのさ、
    2日も遅くなっちゃったけど、
    紅蘭・・・
お誕生日おめでと〜〜!
 紅蘭:おおきに。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

自分で自分が許せないよう。
なんで紅蘭の誕生日を忘れることができるかなぁ〜。
ニコさんの占いのとおりだったね。
いつのまにか紅蘭のことをないがしろにしてたみたい。
もしかしたら、ほかにもイロイロと紅蘭に冷たいことをしていたかもなぁ〜。
まあ、当の紅蘭もプレイステーション2発売のせいで、
自分の誕生日どころじゃなかったらしいんですけど。

それにしても自己嫌悪・・・。
もっとちゃんとしなきゃね。

それではおやすみなさい。
   
 



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