2月14日(月)曇りのち晴れ

ハッピーバレンタイン!
今日はチョコ何個あげました?または、何個もらいましたでしょうか。
私はまだこれからです。
宮古さんのお仕事が終わってから、二人で映画を見に行く約束なんです。

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たまき:マニキュア、早く乾かないかなぁ。(ふーっ、ふーっ)
    ねぇ、いい色でしょ。
 紅蘭:うんうん。
    んで、ふたりで何の映画を見に行くん?
たまき:わかんない。
    なんかねぇ、今日行く映画館は、
    映画館が8個も一緒になっているところなんだって。
    シネマコンプレックススタイルって言うの?
    だから、いってから決めるのも面白いんじゃないか、って。
 紅蘭:ああ、じゃあ上映中の8本の映画のなかから、
    面白そうなのを選ぶんやな。
たまき:うん。

ネット検索

 紅蘭:今やっている映画やと、何があるかなぁ。
    ちょっと待ってな。
(clik.clik.clik)
    恋愛物からホラー、アクション、時代劇、アニメ、感動大作
    ジャンルはだいたい揃ってるわ。
    来月やったらウルトラマンの映画があんのにな〜。
たまき:なに見てるの?
 紅蘭:映画のランキングサイトや。
    今やっている映画の興行収益のTOP10がわかるんやで。
    これ見て決めていったらええやんか。
たまき:へぇ、こういうサイトもあるんだ。
    便利な世の中になったもんだねぇ。
 紅蘭:オバハンなこと言うなぁ・・・。
たまき:1位は恋愛アクション物?
    これ、面白そう。
 紅蘭:評判ええみたいやね。
    リピーターが出始めてるって書いてあるしな。
たまき:リピーター?
 紅蘭:一度見た映画館を、また劇場に見に来る客のことや。
    何度も見たくなる映画っちゅうことやね。
たまき:うふふふ。
    よし、これに決めた。
 紅蘭:ところで、まだ時間ええの?
たまき:うん。あと30分したら出るよ。
    今日は映画館で待ち合わせなの。
    洗い物はシンクに入れておいてね。
    10時くらいには帰ってくるし。
    あ、今日のスマスマ、録っといてね。
 紅蘭:はいはい。もう録画予約入れてる。
たまき:うふふふ〜
 紅蘭:・・・・・・・・・アホになってる。
たまき:え?
    なぁに?
 紅蘭:いや、楽しそうやなって思って。
たまき:そういえば、ね、ね、聞いて聞いて。
    最長記録達成なの♪
 紅蘭:最長記録?
    ・・・って、なんの?
    そういえば最近は日記のテキストが長いって、
    あとがきで誰かがぼやいてたけど・・・。
たまき:なんのことよ、それ。
    そんなんじゃなくってね、
    宮古さんと付き合いはじめてから今日で8週間たったって事なの。
 紅蘭:ああ、じゃあクリスマスからまだそんなもんかぁ。
    年が明けると、去年のことってずいぶん昔のことみたいに・・・・・・。
    は?
    ・・・最長記録って、付き合いはじめてから別れるまでの期間のことなんか?
たまき:そうなの。
 紅蘭:今まで一番長くて、たった2ヶ月足らず?
たまき:・・・そうなの。
    なぜか長続きしたことないんだな。 
    だから宮古さんとは、いままでで一番イイカンジなのよ。
    宮古さんが忙しいから、あんまり会えないのがかえっていいのかなぁ。
 紅蘭:それくらいが普通やろ。
    なんでまたそんなスピード破局なんや。
たまき:んなワイドショーみたいなことを・・・。
    前にきさらさんに話したことがあるんだけど、
    私って結構口うるさいらしくて、男の子は嫌気がさすみたい。
 紅蘭:ああ〜〜、
    うんうん。なるほどなぁ。
たまき:・・・納得するわけね。
 紅蘭:たまきって、どっちかっちゅうと従順そうでおとなしそうに見えるさかい、
    そういう彼女が欲しいアホな奴が、あんたのところに寄ってくるんちゃう?
    んで、実際は口うるさいから、さっさと別れて別の子のとこに行ってまうんや。
たまき:人のムカシの彼氏をアホな奴っていうな〜。
 紅蘭:おっと、失礼。
たまき:それに、紅蘭が思っているようなことはないよう。
    みんな優しかったよ。
 紅蘭:ないことないって。
    男って、付き合ってる女の子は自分の思い通りにしたいんやって。    
たまき:そういう人もいるかもしれないけど、
    でも、私の場合はそうじゃないってば。
    相性が合わなかったんだよ。

 紅蘭:・・・まあええか。
    で、どうなん。宮古はんにも口うるそうしてるん?
    それとも、猫かぶってんの?
たまき:べつに。
    たしかに最初は、あんまり細かいことは言わないようにしようかな〜って
    思ってはいたんだけど、
    でも一緒にいてみたら、特に注意するような事をしないのね。
    あの人って・・・なんていうか、ヘラヘラしてるけど根は意外と真面目でさ、
    たまにシートベルトするのを忘れているけど、それくらいかな。
    それだって言えばすぐに直すし、そのことで不機嫌になったりしないよ。
 紅蘭:ほぉ。さすがオッサンやな。
    あんたの前の彼氏よりは真面目で包容力があんねや。
たまき:人の彼氏をオッサンて言うな〜。
 紅蘭:別に悪い意味やないで。オトナと言い換えてもええし。
たまき:・・・実は私もたまに「オジサン♪」って呼ぶときがある。
 紅蘭:直接?
    それって、もしかしたら静かに傷ついてるんとちゃうか?
たまき:・・・そ、そうかな。

チャイム:ピンポーーン
 紅蘭:誰やろう、こんな時間に。
たまき:また紅蘭の通販じゃないの?
    まだマニキュアが半乾きだから、紅蘭が出て。
 紅蘭:今日あたりに届く荷物はないと思うんやけどなぁ・・・
          ・
          ・
 紅蘭:ほら〜、ぐずぐずせんと入った入った。
きさら:・・・お、・・・おっす。
たまき:きさらさん!?

弱腰キサラ

きさら:あの、ひさしぶりだね。
    元気だった?
たまき:もーー!
    あれっきり全然うちに来なくなっちゃって、
    どうしたんだろうって思ってたんですよ〜。
    携帯もつながらないし、紅蘭も知らないっていうし〜。
きさら:ごめんね。
    たまきちゃん、・・・・・・怒ってると思って。
たまき:怒ってないですよ〜。
    そんなことを気にしてうちに来なかったんですか?
    もうやだ〜。
    気にしないで下さいね。
    ホントに絶対怒ってないし、どちらかって言うと感謝してるんですから。
 紅蘭:なにそんなところで突っ立ってんねん。ほれ座った座った。
    きさらはん、今お茶だすさかいな。
たまき:悪いね、紅蘭。
きさら:ああ、たまきちゃん、マニキュア乾かしているんだ。
    どうりでさっきから手をヒラヒラさせて、変なボディランゲージしてると思ったよ。
    これからデート?
    ミヤとはうまくいってるんだ。
たまき:うふふふ〜♪
 紅蘭:おかげでこいつ最近、めっきりアホになってなぁ。
たまき:人をアホって言うなぁ〜。
きさら:相変わらずだね、二人とも。
    ・・・なんだか甘い匂いがするね。
    また何かお菓子でも作ってたの?
たまき:ああ、さっきラッピングしてたんですよ。
きさら:お菓子の?
 紅蘭:チョコレートやって。
きさら:・・・・・・・・・・・・へ?
たまき:バレンタインデーの・・・・・・
きさら:あっ、そうか!!
    今日って、あの2月14日だ。
 紅蘭:・・・忘れてはったん?

失格きさら

きさら:ヤバイなぁ〜。
    今日が2月14日だってわかってたのに、来週の納期のことばっかり考えてて、
    バレンタインデーだなんて気が付きもしなかった・・・。
    ヤッバイよなぁ〜。
たまき:誰か、チョコを渡そうと思ってた人でもいたんですか?
きさら:いないけどさぁ。
    なんか、女として大事なものを置き忘れてきたような気がしてさぁ。
    いや、・・・いいんだ、・・・もう。
    じゃあ、今日はミヤとバレンタインデートなんだ。
たまき:ええ、そうなんです。
    宮古さんと映画を見に行くんですよう。
    うふふふぅ〜。
きさら:ねえ、二人っきりのときは、なんて呼び合ってるの?
    あだな?名前?
    あいつは確か、宮古モトヒトとか言ったよね。
たまき:ええ、でも、私は「宮古さん」って呼んでるし、
    宮古さんは私を「たまきさん」って呼んでますけど・・・。
きさら:またまた〜。
    照れないで教えてよ。
たまき:いや、ほんとに。
きさら:そうなの?
    なんか、他人行儀なカップルね。
    ・・・別にいいけど。
たまき:変ですか、やっぱり。
    わたしも、実はちょっとそう思っているんですけど、
    いまさら呼び方を変えるきっかけってなかなかないし、
 紅蘭:たまきの方から呼び方変えようって言い出せば、
    それで充分、変えるきっかけになるやん。
たまき:う〜〜。
    まあ、そのうちね。
きさら:いいじゃん、紅蘭。
    二人の好きなようにさせておけば。
 紅蘭:それはそうやけど・・・
    ところで、きさらはん今日はどないしたん?
きさら:実はここしばらく浅草の実家に帰っててさ、
    今日こっちに戻ってきたとこなの。
    んで、ただ挨拶に来ただけなんだけど。
 紅蘭:そんな格好で実家かえってはるんか・・・。
きさら:まあね。
たまき:よし、爪乾いた!
    じゃあ私、着替えてすぐに出掛けますから。
    きさらさん、よかったらゆっくりして行ってくださいね。
    帰って来たら、またお話しましょ♪
きさら:うん。
たまき:じゃあ。
    紅蘭、あとよろしく。
 紅蘭:まかしとき。
きさら:ミヤによろしくね。
    あいつにも全然会ってないんだ。
たまき:は〜い。(パタン)

きさら:・・・たのしそうだね。
    あの二人、うまく行ってて良かった。
 紅蘭:うちはちょっと寂しいな。
きさら:今が一番楽しい時期だから、周りが見えないんだよね、きっと。
    あんたは彼女にとって、もう友達以上の”なんか”だからさ。
    まあいずれ、ホンランが必要になるときが来ちゃうから。
 紅蘭:・・・そういう事態もイヤやなぁ。

          ・
          ・

たまき:宮古さ〜〜ん!こっちこっち。

映画館らしくないけど、ホントに映画館です

 宮古:おまたせ〜。
    いつも待たせちゃってごめんね。
たまき:宮古さんは仕事なんだからしょうがないよ。
    お疲れさま。
 宮古:ちょっと見ない間に背が伸びたね。
たまき:うん。厚底ブーツで13センチほど。
    良い眺めだよ。
 宮古:ふぅん。よくそんなブーツ履いて歩けるよなぁ。
たまき:ん、まあね。
    
(・・・宮古さん、こういうの嫌いなのかなぁ。)
 宮古:何分くらい待ってた?
たまき:えと、15分くらい・・・カナ?
 宮古:・・・で、本当は?
たまき:・・・・・・・・・・・・・よ、45分くらい。
 宮古:約束の時間よりも早く来なくてもいいって。
    たまきさんがこんなところで一人で立ちんぼしているなんて、
    俺、なんか心配なのよ。
たまき:ダイジョブだよ〜。
    声かけられても、絶対についていかないから。
 宮古:声かけられるの?
たまき:さすがにここではなかったけど、
    ・・・うん。
    でも、大丈夫だから。
    
(ガサガサ)
    あい、チョコだよ。
 宮古:おおっ、ありがとう。
たまき:愛情とかを込めておきましたから、よ〜く味わって食べるのですよ。
 宮古:手作りなの?
    たまきさん、やるじゃん。
    お菓子とか料理とか、得意なの?
たまき:まーね。得意だよ、カレーとか。
 宮古:カレーっすか。
    あとは?
たまき:目玉焼きとか、得意。
 宮古:(そうか〜、料理はたいしたことないのか・・・・。)
たまき:(・・・って、きっと思ってるだろうな。そのうち驚かしちゃうから♪)
 宮古:あ、チョコ、サンキュ。
    味わって、いただきます。
たまき:ほかの子からもチョコもらった?
 宮古:あ〜〜、ああ、うん。お義理の気持ちを。
たまき:いいけど、わたしのを最初に食べてね。
 宮古:もちろん。
たまき:うんうん。
    さてと。どの映画を見る?
    わたし調べてきたんだけど、あの1番の劇場でやってる映画が面白いみたい。
 宮古:あれ見たいの?
    じゃあ、あれにしようか
    ・・・って、もう最終回始まっちゃってるよ。
たまき:ええ〜〜!?
 宮古:ごめんな〜。俺がもっと早くくれば良かった。
たまき:いいよ。
    へたに急いで運転して、事故らないでね。
 宮古:・・・さてどうしよう。

どないしてくれんねん

たまき:ランキングの2位ってなんだったっけなぁ。
    1位しか覚えてこなかったよう。
 宮古:これから5〜6分のあいだに、残りの7館の上映が終わるじゃない。
    んでさ、出てくるお客の表情を見て決めるってのはどうよ。
たまき:ふへ?
 宮古:面白い映画だったら晴れ晴れとしか顔で出てくると思うし、
    つまんない映画だったら、かったるい表情で出てくると思う。
たまき:ああ、あるある!
    話題作だからって見に行ったらつまんない映画で、
    うわ〜CMに騙された〜って思って劇場を出たら、
    次回上映を待ってワクワクしているお客さんがたくさん並んでいてさ〜、
    思わず目を背けちゃったことあるもん。(笑)
 宮古:この映画はつまんないぞ〜、って
    大声で教えてあげたくなるときってあるよね。
たまき:じゃあ、このへんで映画が終わるのを待ってて、それで決めよう。
 宮古:うん。
たまき:・・・・・・・・・・・・・・ねえねえ、宮古さん。
 宮古:ん?
たまき:あのね、
    ここに来る前に、きさらさんがうちに来てさぁ・・・・・・
          ・
          ・
 宮古:はい、ポップコーン。
たまき:ありがとう。
 宮古:ふーむ。呼び方ねぇ・・・。
たまき:呼び捨てにしたほうが普通かな。
    たまきぃ、もとひとぉって。
(パリポリ)
    なかなかいけるね、これ。
(パリポリ)
 宮古:そうしたいならいいけど、
    俺はたまきさんのこと呼び捨てにするのはいやだなぁ。
    つうか、そういうのってたまきさんに限らず、
    女の子を呼び捨てにするのって、なんか抵抗があるんだよね。
    威張ってるみたいでさ。
たまき:・・・そっかぁ。

どうでもいいような気もすること。

 宮古:こう呼んで欲しいっていうリクエストはある?
たまき:う〜〜ん。
    私のお父さんは私のことを「たま坊、たま坊」って呼ぶんだけど、
    あれはイヤかな〜。
 宮古:なんで?
    かわいいじゃん。
たまき:だって、なんかヤラシイしぃ・・・
 宮古:え?なに?
たまき:・・・んなんでもないよ。

 宮古:う〜〜ん。じゃあ、
    たまりん、たまきち、たまっちょ、たまぽん、

    たまぴょん、たまっち、たまぞー・・・
たまき:全部イヤ。
    ・・・タマリンって、おさるさんじゃない?
    たしか、ライオンタマリンっていたよね。
 宮古:おうっ、たま公!
たまき:あ、あいよっ!
 宮古:・・・ノリいいね。
    たまきさんのそういうとこって結構好き。
たまき:よせやい、照れるじゃねえか〜、
    ・・・って、”たま公”もイヤ〜。
 宮古:そうか〜。
    う〜〜〜ん。
    アダナとかはないの?
    友達にはこう呼ばれている、とか。
たまき:ない・・・ねぇ。
    私って、アダナないんだ。
(パリポリ)
    (高校のときに小姑って言われてた時期があったけど、それはヒミツさ(笑))
    たまきちゃん、くらいかなぁ。
    きさらさんもそう呼んでるし。
 宮古:ふぅん。
    ・・・・・・た、たまきちゃん?
たまき:なぁに♪
 宮古:・・・・・・・・・・・・・・・・・(かぁぁっ)。
たまき:・・・・・・宮古さん、なに顔赤くしてるのよぅ〜。
 宮古:なんか恥ずかしい。
    なんでだろ。
たまき:でも私、気に入っちゃった。(パリポリ)
    ねえ、こんどからそう呼んで。
 宮古:んーー、わかった。
    で、俺はどうなのよ。
たまき:リクエストは?
 宮古:う〜〜ん。
たまき:私と同じリアクションだね。
 宮古:あ、ちょっと待って。
    5番の映画が終わった。
    たしかちょっと前に話題になったホラー物だったよな。
たまき:ホラーは除外〜。
 宮古:まあまあ。

女性客:アハハハ、ウフフフ
男性客:・・・笑いすぎだぞ。
女性客:だって、こん〜な顔して、「わぁっ、わひゃうぉ〜」だって。
    GUTS隊員の名が泣くよ、お兄ちゃん。
男性客:ったく・・・、休暇一日損したぜ。

たまき:あの二人は兄妹かな。
    かなり怖い映画らしいね。
    ・・・でも、女の子の方は怖がってないのか。
    おにいさんの方が怖がりなのかなぁ。
(パリポリ)
    どうする?
 宮古:なぁ、なぁ、”お兄ちゃん”て呼び方はどう?
たまき:・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。(パリポリ)
 宮古:・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。
たまき:・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・冗談、だよね。
 宮古:・・・・・・う、・・・うん。
たまき:#タメイキ#
    映画どうする?
    ほかの映画のお客さんも見て決める?
 宮古:まだ時間あるから、じっくり選ぼうよ。
    ほら、3番の映画も終わったみたいだ。
たまき:みんな目がうつろだね。
 宮古:エンディングテロップがまだ終わってないのに、みんな出てきてるしな。
    3番は駄目、と。

たまき:あっちも終わったよ。
    7番?
    あれも恋愛物みたい。
 宮古:お客、あんまり出てこないね。
    入ってないのかな。
たまき:でもさ、あのカップルも、ほら、みんな幸せそ〜な顔してるよ。
 宮古:・・・そうだね。
たまき:あれにしよう。あの映画!
    隠れた名作かも。
 宮古:決まり?
    じゃあそうしようか。
    チケット買ってくる。
たまき:うん。
          ・
          ・
たまき:映画が始まる前のこの時間て、好き。
 宮古:ワクワクするよな。
たまき:どんな映画なんだろうな〜。
    きっとロマンチックだよ。

後ろ姿

その映画は、とっても

熟睡中

 宮古:(スー、スー・・・)
たまき:(クー、クー・・・)

・・・よく眠れる映画でした。

たまき:宮古さ〜ん起きて。
    映画おわったよ
 宮古:ああ・・・んん・・・・
    いけね。俺寝ちゃったよ〜。
    すっげぇ退屈な映画だったなぁ・・・。
たまき:ああ、まだねむい。
    わたしもほとんど寝てたよ。
    ふぁぁ〜〜〜。
 宮古:・・・・・・出ようか。
    たまきさん。
たまき:うん。
    あれは幸せそうな顔じゃなくって、ただ眠そうな顔だったのね。
    あっ、”たまきさん”じゃなくて”たまきちゃん”。
 宮古:それ、ストレートすぎて恥ずかしいよ。
    ”ぴょん”とか”ちょん”とかならふざけて言えるんだけど・・・。
たまき:だーめ。”ちゃん”だよ。
    うふふふ。
 宮古:・・・なあ、もしかして俺が恥ずかしがってるのを楽しんでない?
たまき:あ、わかった?
    だって、恥ずかしがってる宮古さんって可愛いんだも〜ん。
 宮古:・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・かんべんしてよ。

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私は呼び捨てにされてもいいんだけどね。
結局、私が宮古さんをなんて呼ぶかは決まらぬまま、今日はお別れでした。
なんて呼んだらいいかなぁ。
いろんな呼び方があると思うけど、どれもしっくりこないんだよね・・・。

それでは、おやすみなさい。



   
 



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