1月30日(日)晴れ

20世紀末。TPCによって世界中からすべての武器は根絶され、
人類はついに争いをやめ、平和に暮らしていました。
しかし、相模湾沖に突如出現した異星人の侵略用戦闘メカ
「ケルベロス」によって、その平和はもろくも崩れ去ります。
GUTSはこれを殲滅するために、少ない戦力で奮闘しますが、
しかし作戦は失敗。
ケルベロスは上陸予想地点K−1地区まで
あと少しというところまで迫りました。
これ以上の進攻を許せば、東京は火の海です。
いまここに、TPCの切り札、レナさんの乗る宇宙開発用ロボットMG1が
ケルベロスの前に立ちふさがります。
レナさん、がんばれ!

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 CTV:こちらはCTV。社屋屋上の望遠カメラから生中継です。
     さきほどTPCからあの白いロボットについて発表がありました。
     あれは、TPC宇宙開発局のMG1という宇宙開発用のロボットで、
     現在、GUTSの隊員が搭乗しているのとのことです。
     TPCはこのMG1で、ケルベロスの進攻を阻止するようです。

MG1急行中

 レナ :MG1、あと1分でK−1地区上空に到着します。
 ホリイ:さっきも説明したように、MG1には火器類はついてないんや。
     攻撃はヒザのスパイクによるキックと、
     ショルダータックルが有効やと思う。
     とにかくぶつかって、奴を止めるしかない。
 レナ :これは戦闘用じゃなくて、作業用だもんね。
ムナカタ:ケルベロスは現在、K−1地区より250m沖に接近。
     ・・・・・・ん?
     ケルベロスが停止した。
 イルマ:どうしたのかしら。
 レナ :距離1000。
     
あっ!
ムナカタ:ケルベロスの目が光った!
 ヤズミ:電磁波が発射されました。
     ・・・ですが、MG1の機能に異常なし!
ムナカタ:うむ。
 ヤズミ:さらに電磁波攻撃、第二波きました。
     ・・・先ほどよりも強力ですが、MG1の機能に異常なしです。
     いけますね。
 レナ :よっしゃー。
 ヤズミ:いまの電磁波で、
     ケルベロスとMG1をつなぐ直線上の一帯の信号機が全て停止しました。
     おそらく自動販売機や公衆電話などの機器も

     停止していることと思われます。
     ですが、すでに避難の完了している地区ですから、
     とりあえず問題はないでしょう。
 レナ :あの電磁波には指向性があるのね。
 ヤズミ:そうですね。
     全方位ではなく、特定の方向に向けて放たれるみたいです。
     停止した信号機の分布状況から、

     あの電磁波の攻撃範囲が割り出せそ・・・・・・
     
レナ隊員!ケルベロスの頭部に高エネルギー反応!!
     
エネルギーが収束しています!
 レナ :(ピピピ、ピーーーーーーッ)
     MG1がロックオンされた?
ムナカタ:今までとパターンが違う。
     
おそらく電磁波ではない。
     奴はMG1に向かって何か発射するつもりだ。
     避けるんだ!!
 レナ :了解!

(ズッバーン・・・ドゴロゴロゴロゴロゴロゴロ・・・・・)
 ヤズミ:エネルギー体が発射されました!

ビーム回避

 レナ :きゃっ!
 イルマ:レナ隊員!?
 ヤズミ:MG1の高度、落ちています。
ムナカタ:レナ、大丈夫か!?
 レナ :回避時にバランスを失いました。
     コントロール不能!
     ダメです!落ちます!
     
(ドガガガガガガガガガ)
     キャーーーッ!

ムナカタ:レナ!レナ!応答しろ!
     ヤズミ、状況は分かるか。
 ヤズミ:はい・・・MG1の機能に異常なし。
     攻撃を直接受けたわけではないようです。
ムナカタ:いまの攻撃はなんだ?
     光の帯とカミナリのような音がしたが。
 ヤズミ:おそらく・・・ビーム兵器です。音は雷鳴と同じ原理ですね。
     ビームが大気中を進むときに周囲の空気がその熱で爆発的に膨張して、
     今のような大きな音がしたんです。
     MG1はビームをギリギリで避けたようですが、
     近かったために衝撃波を受け、バランスを失ったんです。
ムナカタ:レナ、聞こえるか。
     レナ隊員。

 CTV:TPCのロボットは、ケルベロスの攻撃を受けK−1地区に墜落しました。
     墜落地点には倒壊したビルによる土煙が舞い、
     MG1の状況はよくわかりません。
     ガスの供給を止めていたおかげでしょうか、
     幸いにも火災は発生していないようです。
     MG1は無事なのでしょうか。

サーチ

 ヤズミ:ケルベロスから、今までと違う電波が発信されています。
     周囲を探査しているようですね。
 イルマ:・・・MG1以外にも敵がいないか確認しているのかしら。
     リーダー。
     レナ隊員からの応答は?
ムナカタ:まだ、ありません。
 ヤズミ:・・・ケルベロスはなにかを察知したようです。
     しきりに一定の方向を探査しています。
ムナカタ:MG1の墜落地点か!?
 ヤズミ:いいえ、違います。
     B−1地区とその周辺です。
     ・・・このあたりに何かありますか?
ムナカタ:とくになにも配備していないが・・・
 イルマ:B−1地区には、K地区全域とB地区のからの避難民が、
     まだたくさんいるはずよ。
     このあたりでもっとも人口が密集しているところだと思うわ。
     もしかしてケルベロスは・・・
 ヤズミ:人間を探査しているんでしょうか。
     ・・・電波の発信が停止しました。
ムナカタ:ケルベロスがB−1地区方面に向きを変えた。
     攻撃目標は人間だということなのか。
 イルマ:カルベロスの目的がなんにせよ、避難民が危険だわ。
     はやくB−1地区の警務局員に避難誘導をさせなきゃ。

 ヤズミ:ケルベロスからさらに特殊電磁波が発信。
     B−1地区とその周辺の信号機が全て停止しました。
     警務局の無線機、その他通信手段が全て停止。
     
B−1地区との通信、途絶しました!!
ムナカタ:ケルベロスが前進しはじめた。
     ・・・B−1地区に向かっている。     
 ヤズミ:しかし、通信が途絶しています。
     それを知らせる事が出来ませんよ。
 イルマ:周辺地区の警務局員に連絡して、B−1地区に急行させて。
 ヤズミ:そうですね。
     了解。

レナ復帰

 レナ :(ザザ・・・)本部、こちらレナ。
     状況を。
ムナカタ:大丈夫か?
     レナ。
 レナ :落ちたときに気絶したようです。
     どのくらいたちましたか?
ムナカタ:ほんの2〜3分だ。
     ケルベロスは現在、進行方向を変えてB−1地区に向かっている。
     ここにはまだ、他の地区からの避難民が大量に残っているんだが、
     どうやらケルベロスはそれが目的らしい。
 レナ :・・・避難民の、殺戮が?
ムナカタ:そうだ。
 レナ :かならず止めます!
ムナカタ:頼む。
 レナ :MG1再起動。
     (ヒュィィィィ・・・・)

ムナカタ:今度は奴の背後、沖から近づけ。
     そのほうが攻撃をうけにくいだろうし、
     MG1に気が付けばB−1地区への進攻をやめるかもしれん。
     ケルベロス、進行方向を変えて、現在B−1地区の沖あい約700m。
 レナ :了解。
     ホリイさん、攻撃プランは?
 ホリイ:攻撃個所は一点集中。奴の後ろ足を狙おう。
     この位置なら首は届かんし、長い尾も付け根には届かせにくいやろう。
 レナ :そうね。
 ホリイ:左右どちらから攻撃するかは任せる。
     ホバリングして一気に近づいて攻撃するんや。

 TCV:MG1は再びケルベロスに立ち向かうようです。
     いま、墜落したビル街から浮上。
     海上からケルベロスの背後に回りこみます。


MG1戦闘開始

ムナカタ:MG1に気が付いたようだ。
     ケルベロスは上陸目前で停止した。
     ここでかたを付けるんだ。
 レナ :よし、今度こそ。
     リーダー。出来るだけ離れていてください。
     
いきます。
ムナカタ:頑張ってくれ。
 ホリイ:よっしゃ、MG1の出力上げるで。

 CTV:あっ、いまMG1が加速して、ケルベロスに向かっていきました!
     ケルベロスの右後ろに回り込み、
     ・・・・・・ケルベロスを飛び越えました。
     いまのはフェイントでしょうか、
     どうやら左後ろ足に攻撃をかけるようです!!

 レナ :くらえ、ニースタンプ!
     (ドッパーーーーン)
 CTV:ものすごい水柱が立ち上がりました。
     しかしMG1攻撃は・・・・・・

 レナ :・・・・・かわされた?
 ホリイ:予想以上の速さや。
     レナ、奴は思った以上にすばしこいで。
     それに視界も広い。
 ヤズミ:ケルベロスに高エネルギー反応。
     
ビームが来ます!
 レナ :(ピピピーーー)
     ロックオンされた。

     よし!
     エンジン出力最小。緊急落下!
     気付かれずに接近するチャンスなんだから、

     ちゃんと奴のビームをかわしてよ、MG1。
     (ドッパーーーン)
 CTV:MG1、またも墜落しました。
     今度も凄い水柱です。

    (ズッバーン・・・ドゴロゴロゴロゴロゴロゴロ・・・・・)

 ヤズミ:ビーム、発射されました!
     MG1は・・・
ムナカタ:わからん。
     ビームの高熱せいで海水が蒸発して、あたり一帯は水蒸気で何も見えん。
 ヤズミ:大気が一部プラズマ化しています。レーダーも熱センサーも働きません。
     MG1反応なし。
     まさかビームが当たったんじゃぁ・・・
ムナカタ:いや・・・・・・、いた!
     MG1はケルベロスのすぐ近くだ!

 レナ :これを待ってたんだから。
     
エンジン全開!
     
当たれ、ショルダーアタック!
     (ゴオオオオオオ)

ショルダーアタック

     (ドッゴオオオオン)
ムナカタ:当たった!
 レナ :雲にかくれて襲いかかるのはドッグファイトの基本の一つね。
 ヤズミ:ケルベロスの左後ろ足に破損が見られます。
     損害の程度はまだわかりませんが、
     奴が動けば、いままでのデータと比較評価できると思います。
ムナカタ:レナ、一気に押せるか?
 レナ :やってみます。
     
ニーキック!
     
(ズッギャァァァァァン)

ムナカタ:今度はスパイクが、奴の足の付け根に入った。
     よし、その調子だ!
 ヤズミ:ケルベロス、ダッシュしてMG1から逃げます。
 レナ :逃がすもんか!
ムナカタ:待て、深追いするな!
     奴の尾が水面に隠れて見えない。
     気を付けるんだ。
 レナ :多少のリスクは・・・
ムナカタ:レナ!
     
下だ!
     
跳ね上げられるぞ!
     (ビュウン)
 レナ :ひゃっ!
     
(バシン)
     しまった。
 ヤズミ:高エネルギー反応!
     ビーム発射されます!
 レナ :まだバランスがとれてない!
     
今度はかわせないよ!?
ムナカタ:くそっ!
     
まだMG1を失うわけにはいかん!
 ヤズミ:ビーム発射されました!
     
(ズッバァーーーーーーン)
     
リーダー!?

ウイング2号被弾

ムナカタ:ウイング2号、被弾!
     操縦不能。
 ヤズミ:その高度ではエジェクトは危険です!
 レナ :リーダー!
ムナカタ:俺にかまうな!
     やつはビーム発射直後に動きが鈍る。
     今がチャンスだ、
     
もう一撃行け!
     
奴をここで止めて避難民を守れ!
 レナ :りょ、了解!
     
やぁーっ
 ヤズミ:ウイング2号機能停止!落下!
     地上まで距離がありません。
 イルマ:リーダー!
ムナカタ:隊長、すみません。
     ・・・あとはよろしくお願いします。
 ヤズミ:地上まであと10m。
 レナ :リーダー!
     (ドッドーン)

 ヤズミ:ウイング2号、・・・高度ゼロ。
 イルマ:・・・・・・・・・・・。
 レナ :・・・2号、MG1で受け止めました。
     リーダーは無事です。

ムナカタ:・・・ば、ばかもん。
     やつを・・・、攻撃・・・・・・・・・
 ヤズミ:さらにビーム来ます!
     (ズッバーーーーーーン)
 レナ :きゃっ!
     (ドガガガガガガ)
     ・・・やられた!?
 ヤズミ:ケルベロスの左後ろ足の損害評価でました。
     移動速度、18%ダウン。
 ホリイ:MG1のいま受けたビームの直撃は、もうちょっとキツイで。
     左肩および左膝損傷。マキシマエンジン推力ダウン。
     もうホバリングができんようになってもうた。

ヤオ博士:MG1に、これだけの損害を与えるとは、
     あのケルベロスというのは凄いな。
 ホリイ:こうしちゃおれんわ。
     ヤオ博士。
     ここにガッツウイングはありますか?
     僕も現場に行きます。
ヤオ博士:1号と2号が、あるにはあるが・・・。
 ホリイ:ほな、貸してください。
     それで・・・・・・
ヤオ博士:あれは完全コンピュータ制御で、人は乗れないないんだ。
     普通のウイングは置いていない。
 ホリイ:人が乗れない?
     なんでそんな物が・・・。

せまるケルベロス

 レナ :・・・ううっ、レバーが重い。
     起き上がれない?
ヤオ博士:損傷によって動かなくなった手足から、
     その情報がフィードバックされているんだ。
     いま調節する。
(チャチャチャ・・・)
     ・・・どうだ?
 レナ :軽くなりましたけど、今度はレバーの操作とMG1の動きに
     タイムラグが出てきました。
ヤオ博士:それは致し方ない。
     イルマ隊長。
     MG1はもう限界です。
     動けるうちに撤退したほうがよいと思いますが。
 レナ :MG1、立ちあがりました。
     まだ大丈夫です。
     行けます!
     リーダーの救出、急いでください。
 イルマ:救助隊はすでに向かっているわ。
     レナ隊員、大丈夫?
 レナ :やるだけやります。
 イルマ:・・・住民の避難の時間稼ぎをして。
     倒そうなんて考えないで。
 レナ :・・・了解。

 ホリイ:・・・このままやったら、やられてまう。
     ヤオ博士。なんか手はないんですか?
ヤオ博士:まあ、・・・あるにはあるが、成功確率が低すぎる。
     それに、実行にはサワイ総監の承認が必要なんだ。
 ホリイ:サワイ総監の?
     それ、・・・なんです?


 CTV:攻撃が成功したのもつかの間、
     GUTSの航空機を受け止めたときの隙を突かれ、
     MG1は多大な損傷を受けたものと思われます。
     今度は先ほどのように宙に浮かんでの左右からの攻撃ではなく、
     歩いての、真正面からの攻撃です。
     今、MG1はケルベロスにゆっくりと近づいていきます。
     MG1のヒザ部分に火花が散っているのが見えます。

 レナ :ホリイさん。マニュアルの後半部分、読んだ?
 ホリイ:読んではいないけど、内容はいま博士に聞いたところや。
     でもこれ、成功確率が低いらしいで。
     やるんやったら僕もサポートするけど、どないなもんやろなぁ。
 レナ :・・・・・・そのときは、よろしくね。

 ヤズミ:ケルベロス、ダッシュしました!
     一気にMG1との距離を縮めます!
     ・・・これは?
     
ケルベロス左後足、損害評価、修正!
     
移動速度は5%ダウンしただけです!
 イルマ:レナ隊員!
     
やっぱりダメだわ、撤退して!

     (ドドドッドドドッドドドッ)

 レナ :マキシマエンジン全開!
     
止まれぇっ! 
 ヤズミ:レナさん!
      (ドゴンッ・・・ドギギギギギィ)
 レナ :うわっ!?
     
キャーーーーーッ!!

 ホリイ:右腕および左腕損傷、頭部センサー沈黙!
     アカン、ケルベロスの牙に捕まってもうた。
 イルマ:レナ隊員、命令よ!
     
撤退しなさい!逃げて!
 ヤズミ:MG1、ケルベロスに完全に捕まりました。
     ・・・ん、これは・・・・・・。
     MG1からサワイ総監に最優先シグナルが出ています。
 イルマ:総監に、・・・最優先シグナル?

シグナル確認

 イルマ:なんのシグナルなの?
 ヤズミ:はい。
     ・・・ファイナルフュージョン要請シグナル、です。

 サワイ:博士。
     これの成功確率は?
ヤオ博士:たったの2.3%です。
     ここにいるホリイ隊員のサポートで、4%まで上げられます。
 サワイ:失敗した場合はどうなる。
ヤオ博士:・・・機体は分解。
     パイロットの安全は保障できません。
 ホリイ:そ、そんな・・・
     それやったらアカンですわ。
     そんな危険なもん・・・・・・
 サワイ:レナ隊員。
     いいのか?
 レナ :(ジッ・・・ジジッ)・・・かまいません。
     このままでは避難民が・・・・・・。
     総監、お願いします。
(ジジジ)
 ホリイ:レナ・・・。
 サワイ:・・・・・・・・・わかった。
     ヤオ博士、準備を。
ヤオ博士:はい。
     ガッツディグ・ペア発進。
     ガッツウイング1号2号発進。
     現場到達まで30秒。

     準備完了しました。

 サワイ:よしっ!
     
ファイナルフュージョン、承認!
 ホリイ:よっしゃあ、絶対成功させちゃる!!
     
ファイナルフュージョン、
     
プログラム、ドライブ!!
     (ヴィーヴィーヴィー)

 レナ :両腕強制排除。
     バーニア全開、ケルベロスより脱出しました。

 ヤズミ:MG1に特別なプログラムが実行されています。
 イルマ:そうだわ。確か総監がそんなことを・・・。
     きっとMG1は、マキシマオーバードライブ装備の決戦型になるんだわ。
 ヤズミ:しかし、これでは・・・成功しませんよ。
     確率が低すぎます。
     ホリイ隊員、こちらからもサポートします。
 ホリイ:頼む!
 
 レナ :ファイナルッ、フュージョーン!!

合体1

     (ゴオオオオオオオオオオ)

合体2

     (キュイィィィィン)

合体3

    (ガッキュイーーーーン)


合体4

    (ガッッシーーン)

 レナ :ガオ

合体5

 レナ :ガリ

ファイナルフュージョン完了

 レナ :バァーッ!!

小林清志:ついに、
     我々が待ち望んだ真の勇者が誕生した。
     その名も、
     勇者王、ガオガリバー。
 サワイ:よしっ。
ヤオ博士:合体成功だ。
 ホリイ:よっしゃ〜〜っ!
 イルマ:やったわ。
 ヤズミ:・・・今のナレーション、誰ですか?

対峙

 レナ :マキシマオーバードライブ始動!
     (キィィィィィィィィィィ・・・・・・ン)
ヤオ博士:マキシマの出力調整はこちらに任せてくれ。
     危険なので押さえていく。
 ホリイ:まずは30%や。
 レナ :はいっ。
     
行きます!
     
ドリルニーキーック!
     (ギュィィィィィーーーン)

ドリルニーキーック!

     (ドガガガガガガガガッ)
 ヤズミ:速い!
     なんなんですか、これは?
 イルマ:ヤオ博士が開発した新型のマキシマエンジンらしいわ。
     私も見るのは初めてだけど、凄いわね。

 レナ :ブロウクン・マキシマ!

    
(ドッゴーーーーン)

ブロウクン・マキシマ

     (ズギャギャギャギャーン)

 ホリイ:出力が安定せえへん!
     
レナ!速攻で決めてくれ!
 レナ :了解!
     
マキシマキャノンを使います!
     
マキシマオーバードライブ、最大出力っ!!

 ホリイ:よっしゃぁ!
 レナ :食らえケルベロス!
     
ガリバァーッ、ビィィィィィィィムッ!!

     (ガコンッ)

もうなんでもありやな
(ズイイイイッ)

ケルベロス消滅

ケルベロス:グアァァァァァァァ
(ドォォ
    (ドゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロ)


 レナ :・・・・・・・・・・・・ふぅ。
 ヤズミ:ケルベロス、消滅しました。
     ガオガリバーの勝利です。
 ホリイ:やったな、レナ。
 イルマ:レナ隊員。お疲れ様。
 マモル:わっはぁ!
ヤオ博士:君は本当にすごいな。

 レナ :隊長。
     リーダーは?
 イルマ:病院に収容されたわ。
     全治1週間のケガですって。
     意識もあるそうよ。
 レナ :そうですか。
     よかった。
     ガオガリバー、これより帰還します。

 ヤズミ:隊長!異星人からの通信です!
 イルマ:なんですって?

 異星人:君たちがあんなモノを持っているとは知らなかった。
     今回は我々ミジー星人の負けだ。
     しかしこのデータをもとに、さらに強力な戦闘メカを建造し、
     また君たちに挑戦するとしよう。
     それでは、さらばだ。

 ヤズミ:・・・通信終わりました。
 イルマ:発信源は?
 ヤズミ:どうやら通信衛星を直接ジャックしているようです。
     いま追跡中です。
 ホリイ:・・・宇宙か。

 レナ :ヤオ博士。
     ガオガリバーで追撃します。
ヤオ博士:無理だ。
     しばらくはエネルギーを充填しなければならない。
     大気圏を離脱するほどのエネルギーを得るには、あと30分はかかる。
 レナ :30分・・・。
 ホリイ:アカンわ。追いつかれへん。
     ・・・連中、また来るんか。

 ヤズミ:異星人の宇宙船を発見しました!
     ポイントJ−3。
 レナ :通常出力のガリバービームならまだ撃てます。
     ヤズミ隊員。ガリバービームの照準を、そっちのレーダーにリンクさせて。
 ヤズミ:了解。
     超長距離射撃ですね。
     ちょっと待ってください。
     ・・・つなぎました。
     異星人の宇宙船、ロックオン!
 レナ :ガリバービーム発射!

ガリバービーム、超長距離射撃

     (ガコン・・・ズッバーーン)
 ヤズミ:到達まで1びょ・・・
 レナ :第2射、発射!
     (ガコン・・・ズッバーーン)
 ヤズミ:第1射、かわされました。
     ・・・・・・第2射、これもはずれました。
 レナ :MG1、出力ダウン。
     もう・・・撃てません。

 ヤズミ:異星人の宇宙船、レーダーから消えました。
     ・・・残念です。
 ホリイ:レナはようやったよ。
     もうこっちに帰ってきたらええ。
 レナ :・・・・・・うん。

戦い終えて

 ダイゴ:おーい!
 レナ :ダイゴ。
 ダイゴ:お〜〜い!
 レナ :ダイゴ。
     無事だったのね。
 ダイゴ:シンジョウさんと救難ヘリで横須賀に送ってもらって、
     それから横須賀線の快速電車に乗って、
     やっとここに着いたんだ。
 レナ :ふうん、そう。
     (・・・いつも肝心なときにいないんだから)
     じゃあ、またあとでね。
     ガオガリバー、F地区ハンガーに帰還します。
 ダイゴ:ああっ、ちょっと待ってくれよ〜。

     (ドドドドドドドドドド・・・)


 サワイ:今回は何とかしのげたな。
ヨシオカ:そうだな。
     マキシマオーバードライブ。
     お前の言うとおり、すさまじいパワーだ。
     TPC以前にあれがあれば、世界の軍事バランスはたしかに崩れただろうな。
     軍を解体しておいて正解だったか・・・。
 サワイ:・・・だが、異星人にいつまでも通用するとも思えん。
     国家間の争いでは、スパイ活動などで
     敵国の戦力をある程度知ることができる。
     そしてその情報によって、自国の戦力の程度を決めることができた。
     だがこれから始まる異星人との戦いは違う。
     つぎはどのくらいの戦力で攻めてくるのか、見当もつかない。
ヨシオカ:・・・そういうことになるな。
 サワイ:マキシマオーバードライブは理論上ではもっとパワーが出せるそうだ。
     光速の出る宇宙船もあと少しで開発可能になるらしい。
     我々は走りつづけるしかない。
ヨシオカ:地球が平和になったら、今度は宇宙からの敵か。
     どこに向かって走っていくんだろうな、我々は。
 サワイ:誰も我々を導いてはくれない。
     その時その時で、もっとも正しいと思った道を選び、進む。
     しかしその結果、我々がどこにたどり着くかは、誰にもわからないんだ。
ヨシオカ:ああ、・・・そうだな。
     しかし、人類はいつまでも正しい道を選んで進んでいけるのだろうか。
     行き着く未来は闇か、それとも光なのだろうか。
 サワイ:・・・願わくば、光であらん事を。







   (ぱちり)
たまき:あ、目が覚めちゃった。
    あ〜あ、なんだか長い夢だったなぁ。
    ・・・いま何時だろう。
    まだ朝日が昇ってきていないみたいだけど・・・もう7時半?
    なんでこんなに外が暗いんだろう・・・?


    ・・・あら?

おはようけろちゃん

たまき:・・・ま、まだ夢を見てるんだよね?
    ね?

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

たまきです。
皆さん、おひさしぶりですね。(笑)
夢ものは今回でお終いです〜。
次からはまた、いつもの日記に戻ります。
世の中平和が一番ですよね。

そろそろ起きないとね。

   



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