1月30日(日)晴れ 20世紀末。TPCによって世界中からすべての武器は根絶され、 人類はついに争いをやめ、平和に暮らしていました。 しかし、相模湾沖に突如出現した異星人の侵略用戦闘メカ 「ケルベロス」によって、その平和はもろくも崩れ去ります。 GUTSはこれを殲滅するために、少ない戦力で奮闘しますが、 しかし作戦は失敗。 ケルベロスは上陸予想地点K−1地区まで あと少しというところまで迫りました。 これ以上の進攻を許せば、東京は火の海です。 いまここに、TPCの切り札、レナさんの乗る宇宙開発用ロボットMG1が ケルベロスの前に立ちふさがります。 レナさん、がんばれ! 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 CTV:こちらはCTV。社屋屋上の望遠カメラから生中継です。 さきほどTPCからあの白いロボットについて発表がありました。 あれは、TPC宇宙開発局のMG1という宇宙開発用のロボットで、 現在、GUTSの隊員が搭乗しているのとのことです。 TPCはこのMG1で、ケルベロスの進攻を阻止するようです。 レナ :MG1、あと1分でK−1地区上空に到着します。 ホリイ:さっきも説明したように、MG1には火器類はついてないんや。 攻撃はヒザのスパイクによるキックと、 ショルダータックルが有効やと思う。 とにかくぶつかって、奴を止めるしかない。 レナ :これは戦闘用じゃなくて、作業用だもんね。 ムナカタ:ケルベロスは現在、K−1地区より250m沖に接近。 ・・・・・・ん? ケルベロスが停止した。 イルマ:どうしたのかしら。 レナ :距離1000。 あっ! ムナカタ:ケルベロスの目が光った! ヤズミ:電磁波が発射されました。 ・・・ですが、MG1の機能に異常なし! ムナカタ:うむ。 ヤズミ:さらに電磁波攻撃、第二波きました。 ・・・先ほどよりも強力ですが、MG1の機能に異常なしです。 いけますね。 レナ :よっしゃー。 ヤズミ:いまの電磁波で、 ケルベロスとMG1をつなぐ直線上の一帯の信号機が全て停止しました。 おそらく自動販売機や公衆電話などの機器も 停止していることと思われます。 ですが、すでに避難の完了している地区ですから、 とりあえず問題はないでしょう。 レナ :あの電磁波には指向性があるのね。 ヤズミ:そうですね。 全方位ではなく、特定の方向に向けて放たれるみたいです。 停止した信号機の分布状況から、 あの電磁波の攻撃範囲が割り出せそ・・・・・・ レナ隊員!ケルベロスの頭部に高エネルギー反応!! エネルギーが収束しています! レナ :(ピピピ、ピーーーーーーッ) MG1がロックオンされた? ムナカタ:今までとパターンが違う。 おそらく電磁波ではない。 奴はMG1に向かって何か発射するつもりだ。 避けるんだ!! レナ :了解! (ズッバーン・・・ドゴロゴロゴロゴロゴロゴロ・・・・・) ヤズミ:エネルギー体が発射されました! レナ :きゃっ! イルマ:レナ隊員!? ヤズミ:MG1の高度、落ちています。 ムナカタ:レナ、大丈夫か!? レナ :回避時にバランスを失いました。 コントロール不能! ダメです!落ちます! (ドガガガガガガガガガ) キャーーーッ! ムナカタ:レナ!レナ!応答しろ! ヤズミ、状況は分かるか。 ヤズミ:はい・・・MG1の機能に異常なし。 攻撃を直接受けたわけではないようです。 ムナカタ:いまの攻撃はなんだ? 光の帯とカミナリのような音がしたが。 ヤズミ:おそらく・・・ビーム兵器です。音は雷鳴と同じ原理ですね。 ビームが大気中を進むときに周囲の空気がその熱で爆発的に膨張して、 今のような大きな音がしたんです。 MG1はビームをギリギリで避けたようですが、 近かったために衝撃波を受け、バランスを失ったんです。 ムナカタ:レナ、聞こえるか。 レナ隊員。 CTV:TPCのロボットは、ケルベロスの攻撃を受けK−1地区に墜落しました。 墜落地点には倒壊したビルによる土煙が舞い、 MG1の状況はよくわかりません。 ガスの供給を止めていたおかげでしょうか、 幸いにも火災は発生していないようです。 MG1は無事なのでしょうか。 ヤズミ:ケルベロスから、今までと違う電波が発信されています。 周囲を探査しているようですね。 イルマ:・・・MG1以外にも敵がいないか確認しているのかしら。 リーダー。 レナ隊員からの応答は? ムナカタ:まだ、ありません。 ヤズミ:・・・ケルベロスはなにかを察知したようです。 しきりに一定の方向を探査しています。 ムナカタ:MG1の墜落地点か!? ヤズミ:いいえ、違います。 B−1地区とその周辺です。 ・・・このあたりに何かありますか? ムナカタ:とくになにも配備していないが・・・ イルマ:B−1地区には、K地区全域とB地区のからの避難民が、 まだたくさんいるはずよ。 このあたりでもっとも人口が密集しているところだと思うわ。 もしかしてケルベロスは・・・ ヤズミ:人間を探査しているんでしょうか。 ・・・電波の発信が停止しました。 ムナカタ:ケルベロスがB−1地区方面に向きを変えた。 攻撃目標は人間だということなのか。 イルマ:カルベロスの目的がなんにせよ、避難民が危険だわ。 はやくB−1地区の警務局員に避難誘導をさせなきゃ。 ヤズミ:ケルベロスからさらに特殊電磁波が発信。 B−1地区とその周辺の信号機が全て停止しました。 警務局の無線機、その他通信手段が全て停止。 B−1地区との通信、途絶しました!! ムナカタ:ケルベロスが前進しはじめた。 ・・・B−1地区に向かっている。 ヤズミ:しかし、通信が途絶しています。 それを知らせる事が出来ませんよ。 イルマ:周辺地区の警務局員に連絡して、B−1地区に急行させて。 ヤズミ:そうですね。 了解。 レナ :(ザザ・・・)本部、こちらレナ。 状況を。 ムナカタ:大丈夫か? レナ。 レナ :落ちたときに気絶したようです。 どのくらいたちましたか? ムナカタ:ほんの2〜3分だ。 ケルベロスは現在、進行方向を変えてB−1地区に向かっている。 ここにはまだ、他の地区からの避難民が大量に残っているんだが、 どうやらケルベロスはそれが目的らしい。 レナ :・・・避難民の、殺戮が? ムナカタ:そうだ。 レナ :かならず止めます! ムナカタ:頼む。 レナ :MG1再起動。 (ヒュィィィィ・・・・) ムナカタ:今度は奴の背後、沖から近づけ。 そのほうが攻撃をうけにくいだろうし、 MG1に気が付けばB−1地区への進攻をやめるかもしれん。 ケルベロス、進行方向を変えて、現在B−1地区の沖あい約700m。 レナ :了解。 ホリイさん、攻撃プランは? ホリイ:攻撃個所は一点集中。奴の後ろ足を狙おう。 この位置なら首は届かんし、長い尾も付け根には届かせにくいやろう。 レナ :そうね。 ホリイ:左右どちらから攻撃するかは任せる。 ホバリングして一気に近づいて攻撃するんや。 TCV:MG1は再びケルベロスに立ち向かうようです。 いま、墜落したビル街から浮上。 海上からケルベロスの背後に回りこみます。 ムナカタ:MG1に気が付いたようだ。 ケルベロスは上陸目前で停止した。 ここでかたを付けるんだ。 レナ :よし、今度こそ。 リーダー。出来るだけ離れていてください。 いきます。 ムナカタ:頑張ってくれ。 ホリイ:よっしゃ、MG1の出力上げるで。 CTV:あっ、いまMG1が加速して、ケルベロスに向かっていきました! ケルベロスの右後ろに回り込み、 ・・・・・・ケルベロスを飛び越えました。 いまのはフェイントでしょうか、 どうやら左後ろ足に攻撃をかけるようです!! レナ :くらえ、ニースタンプ! (ドッパーーーーン) CTV:ものすごい水柱が立ち上がりました。 しかしMG1攻撃は・・・・・・ レナ :・・・・・かわされた? ホリイ:予想以上の速さや。 レナ、奴は思った以上にすばしこいで。 それに視界も広い。 ヤズミ:ケルベロスに高エネルギー反応。 ビームが来ます! レナ :(ピピピーーー) ロックオンされた。 よし! エンジン出力最小。緊急落下! 気付かれずに接近するチャンスなんだから、 ちゃんと奴のビームをかわしてよ、MG1。 (ドッパーーーン) CTV:MG1、またも墜落しました。 今度も凄い水柱です。 (ズッバーン・・・ドゴロゴロゴロゴロゴロゴロ・・・・・) ヤズミ:ビーム、発射されました! MG1は・・・ ムナカタ:わからん。 ビームの高熱せいで海水が蒸発して、あたり一帯は水蒸気で何も見えん。 ヤズミ:大気が一部プラズマ化しています。レーダーも熱センサーも働きません。 MG1反応なし。 まさかビームが当たったんじゃぁ・・・ ムナカタ:いや・・・・・・、いた! MG1はケルベロスのすぐ近くだ! レナ :これを待ってたんだから。 エンジン全開! 当たれ、ショルダーアタック! (ゴオオオオオオ) (ドッゴオオオオン) ムナカタ:当たった! レナ :雲にかくれて襲いかかるのはドッグファイトの基本の一つね。 ヤズミ:ケルベロスの左後ろ足に破損が見られます。 損害の程度はまだわかりませんが、 奴が動けば、いままでのデータと比較評価できると思います。 ムナカタ:レナ、一気に押せるか? レナ :やってみます。 ニーキック! (ズッギャァァァァァン) ムナカタ:今度はスパイクが、奴の足の付け根に入った。 よし、その調子だ! ヤズミ:ケルベロス、ダッシュしてMG1から逃げます。 レナ :逃がすもんか! ムナカタ:待て、深追いするな! 奴の尾が水面に隠れて見えない。 気を付けるんだ。 レナ :多少のリスクは・・・ ムナカタ:レナ! 下だ! 跳ね上げられるぞ! (ビュウン) レナ :ひゃっ! (バシン) しまった。 ヤズミ:高エネルギー反応! ビーム発射されます! レナ :まだバランスがとれてない! 今度はかわせないよ!? ムナカタ:くそっ! まだMG1を失うわけにはいかん! ヤズミ:ビーム発射されました! (ズッバァーーーーーーン) リーダー!? ムナカタ:ウイング2号、被弾! 操縦不能。 ヤズミ:その高度ではエジェクトは危険です! レナ :リーダー! ムナカタ:俺にかまうな! やつはビーム発射直後に動きが鈍る。 今がチャンスだ、 もう一撃行け! 奴をここで止めて避難民を守れ! レナ :りょ、了解! やぁーっ ヤズミ:ウイング2号機能停止!落下! 地上まで距離がありません。 イルマ:リーダー! ムナカタ:隊長、すみません。 ・・・あとはよろしくお願いします。 ヤズミ:地上まであと10m。 レナ :リーダー! (ドッドーン) ヤズミ:ウイング2号、・・・高度ゼロ。 イルマ:・・・・・・・・・・・。 レナ :・・・2号、MG1で受け止めました。 リーダーは無事です。 ムナカタ:・・・ば、ばかもん。 やつを・・・、攻撃・・・・・・・・・ ヤズミ:さらにビーム来ます! (ズッバーーーーーーン) レナ :きゃっ! (ドガガガガガガ) ・・・やられた!? ヤズミ:ケルベロスの左後ろ足の損害評価でました。 移動速度、18%ダウン。 ホリイ:MG1のいま受けたビームの直撃は、もうちょっとキツイで。 左肩および左膝損傷。マキシマエンジン推力ダウン。 もうホバリングができんようになってもうた。 ヤオ博士:MG1に、これだけの損害を与えるとは、 あのケルベロスというのは凄いな。 ホリイ:こうしちゃおれんわ。 ヤオ博士。 ここにガッツウイングはありますか? 僕も現場に行きます。 ヤオ博士:1号と2号が、あるにはあるが・・・。 ホリイ:ほな、貸してください。 それで・・・・・・ ヤオ博士:あれは完全コンピュータ制御で、人は乗れないないんだ。 普通のウイングは置いていない。 ホリイ:人が乗れない? なんでそんな物が・・・。 レナ :・・・ううっ、レバーが重い。 起き上がれない? ヤオ博士:損傷によって動かなくなった手足から、 その情報がフィードバックされているんだ。 いま調節する。(チャチャチャ・・・) ・・・どうだ? レナ :軽くなりましたけど、今度はレバーの操作とMG1の動きに タイムラグが出てきました。 ヤオ博士:それは致し方ない。 イルマ隊長。 MG1はもう限界です。 動けるうちに撤退したほうがよいと思いますが。 レナ :MG1、立ちあがりました。 まだ大丈夫です。 行けます! リーダーの救出、急いでください。 イルマ:救助隊はすでに向かっているわ。 レナ隊員、大丈夫? レナ :やるだけやります。 イルマ:・・・住民の避難の時間稼ぎをして。 倒そうなんて考えないで。 レナ :・・・了解。 ホリイ:・・・このままやったら、やられてまう。 ヤオ博士。なんか手はないんですか? ヤオ博士:まあ、・・・あるにはあるが、成功確率が低すぎる。 それに、実行にはサワイ総監の承認が必要なんだ。 ホリイ:サワイ総監の? それ、・・・なんです? CTV:攻撃が成功したのもつかの間、 GUTSの航空機を受け止めたときの隙を突かれ、 MG1は多大な損傷を受けたものと思われます。 今度は先ほどのように宙に浮かんでの左右からの攻撃ではなく、 歩いての、真正面からの攻撃です。 今、MG1はケルベロスにゆっくりと近づいていきます。 MG1のヒザ部分に火花が散っているのが見えます。 レナ :ホリイさん。マニュアルの後半部分、読んだ? ホリイ:読んではいないけど、内容はいま博士に聞いたところや。 でもこれ、成功確率が低いらしいで。 やるんやったら僕もサポートするけど、どないなもんやろなぁ。 レナ :・・・・・・そのときは、よろしくね。 ヤズミ:ケルベロス、ダッシュしました! 一気にMG1との距離を縮めます! ・・・これは? ケルベロス左後足、損害評価、修正! 移動速度は5%ダウンしただけです! イルマ:レナ隊員! やっぱりダメだわ、撤退して! (ドドドッドドドッドドドッ) レナ :マキシマエンジン全開! 止まれぇっ! ヤズミ:レナさん! (ドゴンッ・・・ドギギギギギィ) レナ :うわっ!? キャーーーーーッ!! ホリイ:右腕および左腕損傷、頭部センサー沈黙! アカン、ケルベロスの牙に捕まってもうた。 イルマ:レナ隊員、命令よ! 撤退しなさい!逃げて! ヤズミ:MG1、ケルベロスに完全に捕まりました。 ・・・ん、これは・・・・・・。 MG1からサワイ総監に最優先シグナルが出ています。 イルマ:総監に、・・・最優先シグナル? イルマ:なんのシグナルなの? ヤズミ:はい。 ・・・ファイナルフュージョン要請シグナル、です。 サワイ:博士。 これの成功確率は? ヤオ博士:たったの2.3%です。 ここにいるホリイ隊員のサポートで、4%まで上げられます。 サワイ:失敗した場合はどうなる。 ヤオ博士:・・・機体は分解。 パイロットの安全は保障できません。 ホリイ:そ、そんな・・・ それやったらアカンですわ。 そんな危険なもん・・・・・・ サワイ:レナ隊員。 いいのか? レナ :(ジッ・・・ジジッ)・・・かまいません。 このままでは避難民が・・・・・・。 総監、お願いします。(ジジジ) ホリイ:レナ・・・。 サワイ:・・・・・・・・・わかった。 ヤオ博士、準備を。 ヤオ博士:はい。 ガッツディグ・ペア発進。 ガッツウイング1号2号発進。 現場到達まで30秒。 準備完了しました。 サワイ:よしっ! ファイナルフュージョン、承認! ホリイ:よっしゃあ、絶対成功させちゃる!! ファイナルフュージョン、 プログラム、ドライブ!! (ヴィーヴィーヴィー) レナ :両腕強制排除。 バーニア全開、ケルベロスより脱出しました。 ヤズミ:MG1に特別なプログラムが実行されています。 イルマ:そうだわ。確か総監がそんなことを・・・。 きっとMG1は、マキシマオーバードライブ装備の決戦型になるんだわ。 ヤズミ:しかし、これでは・・・成功しませんよ。 確率が低すぎます。 ホリイ隊員、こちらからもサポートします。 ホリイ:頼む! レナ :ファイナルッ、フュージョーン!! (ゴオオオオオオオオオオ) (キュイィィィィン) (ガッキュイーーーーン) (ガッッシーーン) レナ :ガオ レナ :ガリ レナ :バァーッ!! 小林清志:ついに、 我々が待ち望んだ真の勇者が誕生した。 その名も、 勇者王、ガオガリバー。 サワイ:よしっ。 ヤオ博士:合体成功だ。 ホリイ:よっしゃ〜〜っ! イルマ:やったわ。 ヤズミ:・・・今のナレーション、誰ですか? レナ :マキシマオーバードライブ始動! (キィィィィィィィィィィ・・・・・・ン) ヤオ博士:マキシマの出力調整はこちらに任せてくれ。 危険なので押さえていく。 ホリイ:まずは30%や。 レナ :はいっ。 行きます! ドリルニーキーック! (ギュィィィィィーーーン) (ドガガガガガガガガッ) ヤズミ:速い! なんなんですか、これは? イルマ:ヤオ博士が開発した新型のマキシマエンジンらしいわ。 私も見るのは初めてだけど、凄いわね。 レナ :ブロウクン・マキシマ! (ドッゴーーーーン) (ズギャギャギャギャーン) ホリイ:出力が安定せえへん! レナ!速攻で決めてくれ! レナ :了解! マキシマキャノンを使います! マキシマオーバードライブ、最大出力っ!! ホリイ:よっしゃぁ! レナ :食らえケルベロス! ガリバァーッ、ビィィィィィィィムッ!! (ガコンッ) (ズビイイイイイイイイイッ) ケルベロス:グアァァァァァァァ (ドッドオォォォォォォォン) (ドゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロ) レナ :・・・・・・・・・・・・ふぅ。 ヤズミ:ケルベロス、消滅しました。 ガオガリバーの勝利です。 ホリイ:やったな、レナ。 イルマ:レナ隊員。お疲れ様。 マモル:わっはぁ! ヤオ博士:君は本当にすごいな。 レナ :隊長。 リーダーは? イルマ:病院に収容されたわ。 全治1週間のケガですって。 意識もあるそうよ。 レナ :そうですか。 よかった。 ガオガリバー、これより帰還します。 ヤズミ:隊長!異星人からの通信です! イルマ:なんですって? 異星人:君たちがあんなモノを持っているとは知らなかった。 今回は我々ミジー星人の負けだ。 しかしこのデータをもとに、さらに強力な戦闘メカを建造し、 また君たちに挑戦するとしよう。 それでは、さらばだ。 ヤズミ:・・・通信終わりました。 イルマ:発信源は? ヤズミ:どうやら通信衛星を直接ジャックしているようです。 いま追跡中です。 ホリイ:・・・宇宙か。 レナ :ヤオ博士。 ガオガリバーで追撃します。 ヤオ博士:無理だ。 しばらくはエネルギーを充填しなければならない。 大気圏を離脱するほどのエネルギーを得るには、あと30分はかかる。 レナ :30分・・・。 ホリイ:アカンわ。追いつかれへん。 ・・・連中、また来るんか。 ヤズミ:異星人の宇宙船を発見しました! ポイントJ−3。 レナ :通常出力のガリバービームならまだ撃てます。 ヤズミ隊員。ガリバービームの照準を、そっちのレーダーにリンクさせて。 ヤズミ:了解。 超長距離射撃ですね。 ちょっと待ってください。 ・・・つなぎました。 異星人の宇宙船、ロックオン! レナ :ガリバービーム発射! (ガコン・・・ズッバーーン) ヤズミ:到達まで1びょ・・・ レナ :第2射、発射! (ガコン・・・ズッバーーン) ヤズミ:第1射、かわされました。 ・・・・・・第2射、これもはずれました。 レナ :MG1、出力ダウン。 もう・・・撃てません。 ヤズミ:異星人の宇宙船、レーダーから消えました。 ・・・残念です。 ホリイ:レナはようやったよ。 もうこっちに帰ってきたらええ。 レナ :・・・・・・うん。 ダイゴ:おーい! レナ :ダイゴ。 ダイゴ:お〜〜い! レナ :ダイゴ。 無事だったのね。 ダイゴ:シンジョウさんと救難ヘリで横須賀に送ってもらって、 それから横須賀線の快速電車に乗って、 やっとここに着いたんだ。 レナ :ふうん、そう。 (・・・いつも肝心なときにいないんだから) じゃあ、またあとでね。 ガオガリバー、F地区ハンガーに帰還します。 ダイゴ:ああっ、ちょっと待ってくれよ〜。 (ドドドドドドドドドド・・・) サワイ:今回は何とかしのげたな。 ヨシオカ:そうだな。 マキシマオーバードライブ。 お前の言うとおり、すさまじいパワーだ。 TPC以前にあれがあれば、世界の軍事バランスはたしかに崩れただろうな。 軍を解体しておいて正解だったか・・・。 サワイ:・・・だが、異星人にいつまでも通用するとも思えん。 国家間の争いでは、スパイ活動などで 敵国の戦力をある程度知ることができる。 そしてその情報によって、自国の戦力の程度を決めることができた。 だがこれから始まる異星人との戦いは違う。 つぎはどのくらいの戦力で攻めてくるのか、見当もつかない。 ヨシオカ:・・・そういうことになるな。 サワイ:マキシマオーバードライブは理論上ではもっとパワーが出せるそうだ。 光速の出る宇宙船もあと少しで開発可能になるらしい。 我々は走りつづけるしかない。 ヨシオカ:地球が平和になったら、今度は宇宙からの敵か。 どこに向かって走っていくんだろうな、我々は。 サワイ:誰も我々を導いてはくれない。 その時その時で、もっとも正しいと思った道を選び、進む。 しかしその結果、我々がどこにたどり着くかは、誰にもわからないんだ。 ヨシオカ:ああ、・・・そうだな。 しかし、人類はいつまでも正しい道を選んで進んでいけるのだろうか。 行き着く未来は闇か、それとも光なのだろうか。 サワイ:・・・願わくば、光であらん事を。 (ぱちり) たまき:あ、目が覚めちゃった。 あ〜あ、なんだか長い夢だったなぁ。 ・・・いま何時だろう。 まだ朝日が昇ってきていないみたいだけど・・・もう7時半? なんでこんなに外が暗いんだろう・・・? ・・・あら? たまき:・・・ま、まだ夢を見てるんだよね? ね? 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 たまきです。 皆さん、おひさしぶりですね。(笑) 夢ものは今回でお終いです〜。 次からはまた、いつもの日記に戻ります。 世の中平和が一番ですよね。 そろそろ起きないとね。 |