−− 今回の日記は「もっと高く!」のやっつけ丸師匠に捧げます −−
   
1月8日(土)晴れ
今日はTPCのレナさんが家に遊びに来ています。
紅蘭と私とレナさんと3人一緒に、
キッチンでおしゃべりしながらお料理してます。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 たまき:いい匂いがしてきたね〜。
    あと少しで出来上がりだよ。
 レナ :いつもこんなにちゃんとお料理してるの?
 たまき:ええ、まあ。
 紅蘭 :せやで。
     ゆうても、うちはちょっと手伝うだけやけど。
 レナ :いいなぁ。
     うらやまし〜よ、紅蘭。
 たまき:えへへ。
     羨ましがるのは、食べてからにしてくださいね〜。
     オーブンのほうも、もういいんじゃないかな。
     紅蘭、上の段のを出しちゃって。
  紅蘭:はいな〜。
     
(バクンッ)
     うわ、熱い熱い・・・。
 レナ :いい色だね。
     (ピピピピピ、ピピピピピ)
     おっと。
 紅蘭 :職場からの呼び出し?

シルバニアファミリーの家具はステキ

 レナ :うん。
     (ピッ)
     はい、レナです。
 ヤズミ:緊急事態です。
     相模湾沖に正体不明の巨大な移動物体が突如出現しました。
     現在、北西に向かって直進していて、
     このまま進むと約2時間後にK−1地区のビル街に到達します。
     すでにシンジョウ隊員とダイゴ隊員がガッツウイング1号で
     偵察のため出動。
     ホリイ隊員が2号で、レナさんを迎えにそちらに向かっています。
 レナ :わかった。
     詳しいことはあとで。
     (ピッ)
 紅蘭 :正体不明の移動物体って・・・何や?
 レナ :不明よ。
 紅蘭 :なるほど。
 レナ :まさかこんな事態がおこるなんて・・・。
    (ピピピピ)
     はい。
 ホリイ:レナ、こちらウイング2号。あと1分でそっちに着く。
     砂浜で待っててくれ。
 レナ :了解。
     お料理ごめんね。
 たまき:レナさん、気を付けて。    
 紅蘭 :何やわからんけど、がんばってな。
 レナ :ありがと。
     行ってきます。

バンダイGUTSウイング2号(再)

  (ゴオオオオオオオオオオ)
 紅蘭 :あれ、TPCのハンガーにあった黒い飛行機やな。
     あんなにでかい機首やったら、
     着陸するときに滑走路見えんやろて思ってたけど、
     VTOL(垂直離着陸機)やったんか〜。
 たまき:・・・それにしても、いったい何事?
 紅蘭 :よし、情報収集や!
 たまき:じょうほうしゅーしゅー?

 紅蘭 :テレビつけてみよ。
 たまき:なんだ、テレビのことか。
 紅蘭 :えい。
 テレビ:○○○さんと結婚間近という噂は・・・
 紅蘭 :いつもの番組やな。他の局は?
     えい。
 テレビ:○○○さんとの関係が破局したとの情報が・・・
 紅蘭 :えい。
 テレビ:ワインに含まれる、この成分が体にいいんです。
 紅蘭 :・・・えい。
 テレビ:じゃあ、こちらのほうだと思うかた、スイッチを押してください!
 紅蘭 :もういっちょ、えい。
 テレビ:以上のセットでお買い上げの方に、さらに特別にこれをおつけします!
     (効果音)エエ〜〜ッ
 紅蘭 :・・・やってない。
     いつもの平和なお昼の番組やん。
     どないなってんねん。
     (♪ピロンピロンピロン)
 たまき:あ、紅蘭。
     ニュース速報。
 紅蘭 :なになに。
     正体不明の物体?
     進路上の全域に避難勧告。
     ほおほお。

 PDI:(ピピ)
 紅蘭 :ん?
 たまき:それ、レナさんの通信機じゃない?
     忘れていったんだ。
 紅蘭 :ほんまやな。

 PDI:(ピピ)
 ホリイ:こちらホリイ。
     レナ隊員を回収しました。
     これより本部に帰投します。

 ダイゴ:こちらシンジョウ・ダイゴ機。
     正体不明の物体が見えました。

     尾のようなものも入れて、全長は250mほどあります。
シンジョウ:全探査センサー作動。
     映像を送ります。

FF8のケルベロス&バンダイGUTSウイング1号(再)

シンジョウ:海面に隠れてよく見えないけど、
     胴体には4本の足が付いているようだな。
     その点、生き物にも見えるが・・・違うな。
 ダイゴ:国籍その他を現す表記なし。
     いったいどこの国がこんなものを・・・。

 ホリイ:映像は受け取ったで。
     ダイゴ、これはおそらく地球のものとちゃう。
     人類の兵器思想とは異質すぎる。
 レナ :ホリイさん、・・・ということは?

 ヤズミ:上空に偵察衛星が来ました。
     上からの映像は衛星のカメラから得られますから、
     周囲を旋回して、側面の映像を送ってください。
 ダイゴ:ダイゴ了解。
シンジョウ:シンジョウ了解。
 ホリイ:分析結果が出たら、僕のとこもに送ってや。
 ヤズミ:わかりました。

 紅蘭 :テレビなんかより、こっちの情報の方が早くて精確やな。
     こっち見てよう。
 たまき:なに?これ。
     怪獣みたい。
     こんなことってアリ?
 紅蘭 :映画でも何でもない、
     ホンマの光景やもんな。
     ・・・あっ!怪獣の目が光った。

 ホリイ:なんや、今の光は。
 ダイゴ:メーデー、メーデー、
     ガッツウイング1号エンジン停止!!
     システムダウン!
     起動しません。
     海上に不時着します。
シンジョウまたかよ〜っ!?


ムナカタ:レナ、ホリイ。
     基地への帰投を中止し、

     2号でシンジョウ・ダイゴ両隊員の救助に向かってくれ。
 レナ :了解。
 ヤズミ:シンジョウ・ダイゴ機は、あの移動物体から
     光が発せられたのと同時にエンジンが停止しています。
     いまのは何らかの攻撃とおもわれますが。
ムナカタ:ウイング1号からのデータからはなにかわからないか?
 ヤズミ:光と同時にあらゆる数値が跳ね上がっています。
     システムダウンの原因は、これと特定できません。
     1号を調べればわかるはずですが。
ムナカタ:なら、まだ攻撃と決めるのは早い。
     ・・・それに、あれが攻撃だったとしても、
     こちらには即座に反撃する手段はないしな。
     我々は軍備を解体したんだ。
     とにかく、引き続きあの移動物体の解析を頼む。
 ヤズミ:はい。

 ダイゴ:・・・無事着水。
     不時着に成功しました。
     シンジョウ隊員は(いつものように)気絶していますが、無事です。
 イルマ:(いつものように)無事でよかったわ。
     いまウイング2号がそちらに向かっているから。
 ヤズミ:隊長。海上保安庁の巡視船2隻が、
     これよりあの物体に威嚇射撃を行い、停止を呼びかけるそうです。
     危険な為、当空域は飛行禁止空域に指定。
     TPCの航空機に引き上げ要請がありました。
     不時着した機体の乗員、ダイゴ隊員とシンジョウ隊員は、
     海上保安庁の救難ヘリが回収してくれるそうです。

イルマ→アベル改・ムナカタ(笑)→チップハザード(スモールソルジャーズ)

 イルマ:う〜ん。
     やっぱり日本政府はTPCにまかせておかないわね。
ムナカタ:・・・2時間以内に当海域に到着できる巡視船は何隻だ。
 ヤズミ:現在接近中の2隻だけのようです。
ムナカタ:ということは、日本政府の駒はこれだけということだな。
     隊長。最終的に作戦は我々にまかされるでしょう。
 ヤズミ:TPC参謀本部より、GUTSへ撤退命令です。
ムナカタ:ウイング2号。
     シンジョウ・ダイゴ両隊員の救出は海上保安庁に任せる。
     彼等は救難のプロだ。
     心配せずにすぐに基地に戻れ。
 レナ :了解。
            ・
            ・
 ホリイ:ただ今帰投しました。
 レナ :同じく帰投しました。
ムナカタ:ごくろう。
 ヤズミ:ホリイ隊員。移動物体の外装の分析が出ました。
     やはり生物ではありません。
     材質は、セラミックや金属とも違うようです。
     ・・・樹脂に近いようですがまったく未知の物質です。
     これはいったい・・・。
 ホリイ:ということは、やっぱり・・・地球外のものか。
     このあいだの侵入者の騒ぎといい今回といい、物騒になってきたなぁ。
     あ、巡視船が威嚇射撃を始めよったで。
     でも12.7mmなんか撃っても、
     停止なんかせんわなぁ。
 ヤズミ:今のところ、移動物体の進行速度は変ってません。
 ホリイ:ところで隊長はどこに行ってはるんや。
ムナカタ:参謀会議だ。
     今回の件にTPCはどう対処するか、のな。
 ホリイ:対処ゆうても軍備は解体されて、ぼくらに武器はないんでしょう。
     ・・・打つ手なんかあるんですか。
ムナカタ:まあ、やりようはある。


ヨシオカ:いったいあれは何なんだ
 イルマ:分析の結果、地球上のものではないことが判明しました。
     おそらく地球外生命体のものです。
     その目的などについては、目下調査中です。
     名前だけは・・・。
     コードネームはケルベロスと決まりました。
ヨシオカ:いずれにしても名前は必要だ。
     ケルベロスは海上保安庁の停止命令にも従わなかったようだな。

     海自のおさがりのイージスも、武装がなければただの船だ。
 イルマ:ウイング1号と同様、巡視船2隻も突然機能停止しました。
     いまのところ海上保安庁からの情報がない為、
     その原因については不明です。
ヨシオカ:・・・わからんことだらけか。
 サワイ:とにかく、このままケルベロスが進攻を続けると、
     K−1地区に被害が出る可能性が大きい。
     到達するまでに全住民の避難はむりだ。
     あれを足止めする方法は考えておく必要がある。
ヨシオカ:足止めなんて悠長なことを言っている場合じゃないだろ。
     ケルベロスが進攻を続ければ、

     K−1地区に続いて被害はますます広がる。
     だから私は軍の解体には反対だったんだ。
     以前の軍備さえあれば、ケルベロスに対して効果的な対応が

     できたはずだ。
 サワイ:・・・・・・・・・・・・・・・・・・。
 秘書 :総監。局長。ケルベロスよりメッセージが届いています。
ヨシオカ:なんだと?
 秘書 :モニターに出します。

 異星人:これより我々の戦闘メカのテストをこの惑星で行いたいと思う。
     この星が3回自転する間にどれほどの破壊行為が行えるか、
     というテストである。
     もとより我々の科学力に貴君らの力が及ぶはずもないが、
     できるものなら反撃して欲しい。それもテストのうちだ。
     また、降伏はいかなる条件でも、これを認めない。
     それでは健闘を祈る。

ヨシオカ:・・・何と一方的な。
     これは事実上の宣戦布告だな。
     これから72時間、連中はこの地球で好き勝手をするということだ。
 秘書 :総監。総理からお電話が入りました。
 サワイ:・・・うむ。・・・わかった。
     イルマ君。
     日本政府より、TPCに正式に出動要請があった。
     GUSTは現存する戦力でなんとかやつを足止めして、
     住民の避難の時間を稼いでくれ。
 イルマ:はい。すぐに作戦に取り掛かります。
     では失礼します。


 サワイ:・・・キミ。
     宇宙開発局に連絡を。
 秘書 :はっ。

ヤズミ→タカラジェフ

 イルマ:・・・ということよ。
 ホリイ:テストやとぉ?
     ふざけたことぬかしよって。
ムナカタ:シンジョウとダイゴはどうなった。
 ヤズミ:2人は救難ヘリに無事救出されましたが、
     そのあと船の機能が停止してしまったため、
     海上で身動きが取れないようです。


ムナカタ:では作戦はこの4人で行う。
     ・・・ヤズミ、船はなぜ水に浮かぶと思う?
 ヤズミ:それは・・・・・・、船体の材質が鉄にしろ何にしろ、
     船体と中の空気とを合せた比重が
     水の比重よりも軽いからです。
ムナカタ:そうだ。水より軽いものは浮く。
     水上を航行中の、このケルベロスもそうだ。
     従って、奴の周囲の海水の比重を、奴の比重よりも軽くすれば、
     奴は海に沈む。
     この海域は水深1000メートルはある。
     うまく行けば、水圧で押しつぶすこともできるかもしれん。
 ホリイ:「海水を軽くする」なんて、簡単にいいますけど、
      いったいどないして、
     ・・・・・・そうか。


ムナカタ:泡だ。
     細かい気泡を含んだ水の比重は軽くなる。
     奴の進路上の海底に圧縮空気を詰めたタンクを敷設し、
     タイミングを計って爆破する。
     タンクは宇宙開発用に作られたものを使う。
 ホリイ:ほな、潜水艦ドルファー202のスタンバイを・・・
ムナカタ:いや、潜水艦では奴に感づかれる危険がある。
     作戦には地底ドリル戦車ピーパーを使おう。
     海底の地下にタンクを埋設するんだ。
 ホリイ:なるほど。
     それやったら、新型のガッツディグゆうのが2台あります。 
     開発局からテスト依頼があって、ここにあるんですわ。
ムナカタ:それは大丈夫なのか?
 ホリイ:はい、そりゃあもうバッチリ。
     ピーパーよりもパワーがあって、高速で掘り進めるんですわ。
ムナカタ:では、ホリイ、レナ両隊員はそれぞれガッツディグに乗り、
     こちらの指示する地点にタンクを敷設してくれ。
     
ガッツ出動!
ホリイ
レナ
はいっ。



ムナカタ:隊長。
     私はウイング2号で敷設地点上空に向かい、作戦を見届けます。
     しかし、この作戦が失敗した場合は、K−1地区の水際で、
     宇宙開発局にある”アレ”を使うしかないですね
 イルマ:総監がすでに話を通してくれているわ。
     でも、できれば沖で勝負をつけたいわね。
ムナカタ:私も市街地での戦闘は避けたいと思います。


 サワイ:ヨシオカ。
     さっき、「以前の軍備さえあれば」と言っていたな。
     なぜ私が世界中の軍隊を解体したか、わかるか。
ヨシオカ:軍隊があるかぎり、人類に平和は訪れないと思っていたからだろう?
     確かに人類は戦争をしなくなった。いや、出来なくなった。
     我々にはつかの間の平和が訪れた。
     しかしその結果がこれだ。
     いざというときに、危害を加えるものから人々を守ってやることができない。
     サワイ。私は歯がゆいんだ。

 サワイ:私はTPC結成の数年前からイルマ君とともに、
     地球外知的生命体とのコンタクト計画に携わってきた。
     その時から、宇宙にはああいう連中がいることは知っていたよ。
ヨシオカ:なら、なぜ軍を解体したんだ。
 サワイ:軍を解体し、国家間の武力による争いの手段をなくし、
     そのエネルギーの全てを科学の発展につぎ込むためだ。
     そしてTPCを発足させ、
     国家の垣根を越えた科学者間の交流を促進した。
     現代科学と現用兵器では異星人の科学力にはかなわない。
     何か新しいものが、人類の力になるものが必要だったんだ。
ヨシオカ:・・・それでどうなった。
 サワイ:短期間でマキシマ・オーバードライブの実用化まで
     あとちょっとというところまで、こぎつけることが出来た。
     この力を手に入れれば、人類はしばらくは安泰だろう。
     今後は、このマキシマ・オーバードライブを
     異星人からの侵略に対抗する手段とするつもりだ。
     ・・・残念ながら、今度の件には間に合わなかったがな。
ヨシオカ:マキシマ・オーバードライブ・・・
     あれはそんなに凄いのか。
 サワイ:すさまじいパワーだ。
     あんなものをどこかの国が独占していたら、
     世界の軍事バランスはあっさりと崩れただろう。
     いや、そもそも国家という単位が運用できるレベルのものでは

     ないかも知れん。
     あれは、そういうシロモノだ。
ヨシオカ:・・・ほぅ。


バンダイ・ガッツディグ

 レナ :リーダー、タンク計5個、敷設完了。
     これより帰投します。
 ホリイ:同じく完了。帰投します。
ムナカタ:二人とも全速力で離脱してくれ。
     ヤズミ、爆破時刻は?
 ヤズミ:気泡が海面まで上がる時間を考慮して、
     ・・・約15分後です。
ムナカタ:各タンクを爆破するタイミングをずらして、
     沈んでゆくケルベロスが常に気泡の中にいるようにするんだぞ。
 ヤズミ:わかってます。任せてください。
ムナカタ:隊長。
     作戦準備完了しました。
 イルマ:ごくろうさま。
     ヤズミ隊員。あとはあなた次第よ。

 テレビ:こちらは江ノ島です。
     この海岸から、この沖にいるケルベロスと呼ばれる正体不明の物体を、
     うっすらと見ることができます。
     TPCのエキスパートチームGUTSが、これよりこの物体に
     攻撃を仕掛けるようです。
     戦力のない我々に、戦うすべはあるのでしょうか。
     住民のみなさんの声を聞いてみましょう。
 星野 :いいぞ!GUTS!!
 テレビ:以上、江ノ島放送局でした。
 星野 :うき〜っ!
 子供 :とうちゃん。恥ずかしいからやめてくれよ〜。

 ヤズミ:作戦開始5秒前。
     4、3、2、1、スタート。
     (ピーッ)
     爆破成功。気泡の第一波、海面に昇っています。
ムナカタ:こちらガッツウイング2号。
     現在作戦ポイント上空。
     ケルベロスは一定の速度で進攻中。
     まだポイントに到達しそうにないな。
 ヤズミ:気泡が海面まで上がってくるのに1000メートルありますから。
     あと・・・1分ほどです。
     第2波爆破用意。
     5、4、3、2、1、爆破。
     (ピーッ)
     爆破成功。
     続いて第3波爆破15秒前。

ムナカタ:海の色が変ってきたぞ。
     ・・・気泡だ。
     気泡、海面到達。

気泡の中では船は本当に沈むんですよ

ムナカタ:ケルベロスは・・・・・・沈みはじめています。
     作戦、第一段階成功。

 イルマ:やったわね。
ムナカタ:問題はこれからです。
     ヤズミ、爆破状況はどうだ。
 ヤズミ:現在第5波まで爆破。
     順調です。
     ただし気泡の雑音で音響ソナーが使えないため、
     ケルベロスがどこまで沈んでいるのかわかりません。
ムナカタ:もう上空からはケルベロスの姿は見えない。

 レナ :ガッツディグ・レナ機、地上に出ました。
     作戦はどうですか?
ムナカタ:後は座して待つというところだ。
     ホリイ隊員はまだか?
 ホリイ:ただ今海抜20m地点です。
     GPSナビゲータによると、あと10mで地上です。
ムナカタ:そちらの座標はわかった。すぐに撤収班をよこす。
     地上に出るときには、周囲の安全確認を怠るなよ。

 ヤズミ:第9波爆破用意。
     5、4、3、2、1、爆破。
(ピーッ)
     爆破成功。第10波爆破用意。
     3、2、1、爆破。
(ピーッ)
     爆破成功。
     リ−ダー、全タンク爆破しました。
ムナカタ:最後のほうは爆破の間隔が短かったようだが。
 ヤズミ:深くなるに従って、気泡は水圧でちいさくなります。
     ケルベロスが水深800mにいると推定すると、
     このくらい密でないと沈めるのに気泡が十分ではないんです。
ムナカタ:そうか。・・・考慮外だった。
 ヤズミ:大丈夫です。
     このことも計算に入れて、タンクを敷設してもらいましたから。
ムナカタ:うむ。

ヨシオカ:作戦は成功したようだな。
     避難命令をK地区全域とF地区全域、B−2、3、4地区に拡大したが、
     おかげで避難は間に合うだろう。
 サワイ:あれでケルベロスを倒せたとは思わんのか。
     潜水艦乗りだったお前なら、深度7〜800mの水圧がどれほどのものか、
     わかるだろう。
ヨシオカ:あいにく、昔から悲観主義でね。
     しかし、GUTSの連中はあの戦力で良くやってくれているな。
 サワイ:ああ。いいチームだ。


ムナカタ:何かが浮上してきた!
     ケルベロスだ。
     全探査センサー作動。
     ヤズミ。データが届き次第、奴の状態を分析してくれ。
 ヤズミ:はい。
     ちなみに沈んでから浮上するまでの時間を計算すると、
     ケルベロスは恐らく水深830mまで沈んだものと思われます。
     これは大抵の軍用潜水艦なら圧壊する深度です。
     ウイング2号よりデータきました。分析します。
ムナカタ:いや、いい。
     奴は、・・・奴は動き出した。
     進路同じ、速度は現在加速中。
     多少の足止めはできたが、倒せなかったな。
 ホリイ:あかんかったか。
     リーダー、次はどうします?
ムナカタ:うむ。
     ホリイはレナと一緒に、F地区のハンガーに行ってくれ。
 レナ :F地区、ですか?
ムナカタ:宇宙開発局の施設がある。
     そこにあるモノで、奴に勝負をかける。

     我々の最後の手段だ。
 ホリイ:よっしゃ。ホリイ了解!
 レナ :レナ了解。
ムナカタ:私はこれからケルベロス上陸予想地点、K−1地区に向かう。


 イルマ:まだ完全ではない?
 サワイ:そうなんだ。
     宇宙開発局によると、通常形態なら問題はないというんだが。
 イルマ:それ以上は?
 サワイ:・・・難しいらしい。
     マキシマ・オーバードライブはまだ実用段階ではない。
     生半可な状態なら使わないほうがよいだろう。
     あれは危険な力なんだ。
 イルマ:わかりました。
             ・
             ・
 レナ :・・・私が乗るんですか?
ヤオ博士:そうだ。
     操縦の基本はアルチハンドだ。
     君はアルチハンドのシミュレーションを終了しているんだよね。
 レナ :はい。ですが・・・本当にこれに?
ヤオ博士:本来は宇宙開発用なんだが、
     あのケルベロスとかいうのにも対処できるだろう。
     大丈夫。これはあらゆる状況を考慮して作られている。
     動力はウイングと同じシステムのエンジンだ。
     ただしパワーは段違いだよ。
     装甲は、宇宙で隕石がマッハ30でぶつかっても、びくともしない強度だ。
 ホリイ:博士。
     このマニュアル、後半部分がテープで止めてありますけど、
     どないしたんですか?
ヤオ博士:ああ、そこはいいんだ。
     まだ使えない機能について書いてある部分だから。
     とにかくレナ隊員。コクピットに乗り込んで、
     基本操作を覚えてくれたまえ。
     30分後に発進だ。
 レナ :了解しました。
ヤオ博士:ホリイ隊員は、ボクと一緒にオペレーションルームに。
 ホリイ:これ、名前はなんていうんです?
ヤオ博士:これかい?

MG1!

ヤオ博士:これはマウンテンガリバー1号だ。
     MG1と呼ばれている。



ムナカタ:使えない機能?
 レナ :そうなんです、リーダー。
     マニュアル半分がそれについてらしいんです。
     なんでも成功確率が低くて危険だとかで。
ムナカタ:操縦はできそうか?
 レナ :はい。既にシミュレーションは終わりました。
     F16戦闘機よりもよほど簡単です。
     しかしこれで市街戦をやるとなると・・・・・・
ムナカタ:奴と戦うのは上陸直前、東京湾の浅瀬だ。
     足元に気を使うことはない。
     思う存分頑張ってくれ。
 レナ :了解。
ムナカタ:さっきの、マニュアルののこり半分だが、
     時間があれば一応そこも読んでおけ。
     何が必要になるかわからん。
 レナ :わかりました。

ムナカタ:こちらウイング2号。
     ケルベロス、K−1地区上陸まであと500m。
     MG1発進準備願います。
 ホリイ:了解。
     レナ、発進や。
 レナ :了解。
     
MG1、リフトオン!
 ホリイ:リフトオン!
     
カタパルトデッキ、オープン。
     
発進スタンバイ。
     (ズゴゴゴゴゴゴゴゴ)

カタパルト・ザウスより発進

ヨシオカ:いよいよ決戦だな。
 サワイ:ああ。

 イルマ:レナ隊員。
     がんばって。
 ヤズミ:海上保安庁からデータが来ました。
     ウイング1号や巡視船が機能停止したのは、
     やはり特殊かつ強力な電磁波のせいです。
ヤオ博士:それなら心配ない。
     MG1は電磁波を内部にまったく通さないんだ。
     ケルベロスの攻撃は通用しないよ。
     コクピットとの通信は通常の無線以外にレーザーが使えるから、
     無線機が壊れても問題ないしね。
ムナカタ:ケルベロス、あと300m。
 ホリイ:よっしゃ、レナ、発進や!

 レナ :マウンテンガリバー1号、
     
発進します!















    (がばっ)

 たまき:・・・・・・はぁ、はぁ。
     ゆ、・・・・夢かぁ。

夢オチ〜!!

     なんかスゴイ夢見ちゃったなぁ〜。
     レナさんがうちにくるのは明日だもんね。
     ・・・それにしても、女の子が見る夢?これ。(笑)
     きっと紅蘭に見せてもらったビデオの影響だなぁ。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 というわけで、お話は途中ですがこれでおしまい。
 夢オチってやつですね〜〜♪
 物語の収集がつかなくなってきたときに便利です。(おい)
 ・・・ふぁ〜〜あ、まだこんな時間だ。
 あと1時間くらい眠れるよ。

 二度寝って、ちょっと得した気分ですよね。

 もうちょっと、おやすみなさ〜い♪












     (♪チャカチャカチャン♪)
次回予告:東京湾で繰り広げられる、GUTSと異星人のメカとの死闘。
      しかし敵の思わぬ攻撃に苦戦するMG1!
      果たして、我々に未来はあるのか。
      地球の命運をかけ、いま必殺の最終兵器が姿を現す!

      次回、「うたかたの最終兵器」に、ご期待ください。







     (がばっ)
次回をお楽しみに?

 たまき:・・・ちょっと待ってよ。
     これ、
     続くの・・・・・・・?

   
 



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