9月26日(日)晴れ
今日は水族館に行く日です。海に潜るのも好きですけど、
水槽の中のお魚や海獣などを見るのもとっても好きです。
最初は紅蘭と2人で行く予定だったのですが、
この事をえりかちゃんと電話で話していたら、
いつのまにか真玄君もついて来ることになってしまいました。
行き先は、以前脱走してきたペンギンのイリスのいる
市営水族館ではなく、ちょっと離れた別の水族館です。
真玄君とは駅で待ちあわせました。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

たまき:あ、真玄君だ。早いなぁ。
 紅蘭:待ち合わせ時間までには、まだ間があるんにな。
 真玄:おはよー、たま姉ちゃん、紅蘭!
たまき:おはよう。
 紅蘭:おはようさん。
    一人でここまで来たんか?偉いなぁ。
 真玄:へへへ〜。
たまき:おめかししてきたね。
 真玄:うん。よくわかんないけど、お姉ちゃんが
   「水族館に行くなら、このかっこうですわ」って、
    出してくれたの。
たまき:へえ〜、似合ってるよ。
    予定よりも1本早い電車だけど、
    せっかくだからさっさと行こうか。
 真玄:うん!早く行こう。(ぎゅ)
たまき:(・・・・・・て、手をつながれてしまった)
    ん、じゃあ、行こうか。
        ・
        ・
たまき:同じ海岸でも、潮の香りが違うね。
    観光地だからかな。明るい感じ〜。
 紅蘭:水族館て、あそこに見えるあれやな。
    真玄。人がようさんおるから、はぐれんようにな。
 真玄:うん。
        ・
        ・
たまき:中は涼しいね。
    はい、パンフレット。
 紅蘭:おおきに。
    さて、順路は・・・・・・こっちから見るんやな。
    「近海にすむ生き物」か。
 真玄:きんかいって?
たまき:このあたりの海って意味だよ。
    さて、どんなお魚がいるのかな〜。

トロピカルフィッシーズ

 真玄:わあぁ、キレイ・・・。
 紅蘭:ほんまやな〜。
    この辺の海、こないカラフルな魚が住んでるんやね。
 真玄:見て見て、赤ちゃんの魚がいるよ。(←もともと小さい種類)
 紅蘭:何種類の魚が入ってんねやろ・・・。
    あの青いの、可愛いな。
    見てみぃな、たまき。
たまき:(ぶつぶつ)スミレヤッコ・・・クマノミ
    ・・・タテジマキンンチャクダイ・・・これなんだっけ・・・ユウゼン?
    へぇ、この辺にはユウゼンも居るんだぁ。
 紅蘭:・・・一人だけマニアックな楽しみ方してるなぁ。
 真玄:たま姉ちゃん、すご〜い。
たまき:え?あ?どうしたの?

 紅蘭:・・・こんな似たような魚、よう区別つくなぁ。
たまき:好きなものには詳しくなるもんだよ。
    ある程度詳しくなると、それまでとは違った楽しみ方が
    出来るようになるから、面白くてさ。    
 紅蘭:それまでとは違った楽しみ方か〜。
    ああ、つまり、あんたの場合はサカナの区別がつくから、
    個別にも楽しめたりするんやな。
    うちや真玄は区別つかへんから、結局、
    キレイ・カワイイ・スゴイとしか形容しようがなくなるんや。
    カテゴリ分けできひん情報が膨大で整理でけへんねん。
たまき:・・・・・・なのかな?
    紅蘭の言い方、ときどき難しくてよくわかんないよ。
    でも、種類ごとに見られるようになると、楽しみ方変るよ。
    全体を見るのもいいけど、1匹だけずっと見てると
    なにか発見があるかもしれないし。
    たとえばあのタテジマキンチャクダイ。見て。

 紅蘭:どれ?どこ?
 真玄:あれ?
たまき:ほら、今、サンゴの上にいるあのヨコジマのヤツ・・・・・・
 紅蘭:タテジマキンチャクダイはタテジマ違うんかい!!
たまき:・・・魚の名前のタテジマ・ヨコジマは、
    頭を上に、尾ビレを下にした状態で見るの。
    だから、泳いでいる時にはタテジマはヨコジマに、
    ヨコジマはタテジマになるんだよ。
 紅蘭:・・・・・・・なんやそれ。
    あんたの言うことのほうが、ムズかしゅうてようわからんわ。
たまき:だって、そうなんだもん。
    まあ、ともかく〜、
    この魚、成魚はストライプ模様だけど、
    子供の時は全然違う模様なんだよ。
 紅蘭:はあ。

たまき:ほら、あそこの奥に紺色地に、
    黄色で木の年輪みたいな模様の入った魚がいるじゃない。
    あれがタテジマキンチャクダイの子供。
    大人になるに従って輪の模様がだんだんほどけて、
    ストライプになるの。
    前の模様が薄くなって新しい模様が出てくるんじゃなくて、
    アニメみたいに模様が段々変っていくんだよ。
 真玄:へぇ〜〜。
 紅蘭:あれ、親子なんか。

たまき:それからあのクマノミ。
    イソギンチャクと共生しているといわれてる、あれ。
    あれってみんなオスで産まれてくるんだよ。
 紅蘭:どうやって繁殖するのかね!
    ・・・いや、繁殖しないということか。
    だったらトキ以上に!・・・重要な魚といえるかもしれない。
 真玄:・・・・・・どうしたの?
たまき:ええと、それ「ガメラ」にでてきたセリフ?
    やめてよ、そういうの。
    真玄君が怖がってるじゃない。(笑)
 紅蘭:そうか?いや、悪いな〜。
    でも、どうやって増えるん?
    やっぱ、単一生殖が可能なんか?
たまき:群れの中で一番大きなオスが、メスに変るの。
 紅蘭:・・・?・・・へえ。

 真玄:男が女になっちゃうの?
たまき:うん。種類によってはメスがオスになったりもするんだって。
    そういう魚って、意外と多いみたい。
    それって、水族館での長期飼育で最近わかってきたことなんだよ。
    野性の魚は陸上の生物と違って、ずっと観察できないからね。
    昔の話だけど、違う種類だと思われていた魚が、水族館での飼育で
    同一種のオスとメスだったことが解かったってこともあったんだってさ。
 紅蘭:なるほどなぁ。
    やっぱり水の中ってまだまだ謎に満ちてんねや。
    ということは、謎の巨大生物かて、おっても不思議ないな〜。
たまき:もー、やめてよ〜。
    真玄君が本気にするじゃない。
 真玄:僕知ってるよ。
    ほんとうは怪獣なんかいないんだよね。
 紅蘭:・・・・・・最近の子供は夢がないなぁ。
    ホントのとこは海の水を抜かなわからへんことなんやから、
    おるかもな〜って思ってたほうが楽しいやん。

たまき:ところでそろそろ先に進まない?
    まだ1個目の水槽だし、パンフによるとあとは長いよ。
 紅蘭:せやね。
    次は「近海に住む生き物2」
たまき:あっ、ハナグロチョウチョウオ!
    シモフリタナバタウオもいる〜!
    あの魚はね〜・・・・・・
 紅蘭:・・・よく考えてみたら、
    ひとつところに長居するんは、あんたのせいやん。
たまき:・・・そう?
    あっ、クチナシイロウミウシ?うわぁ〜!
 紅蘭:・・・アカン。はしゃいどる。
        ・
        ・
 真玄:これ知ってるよ。
    タツノオトシゴ、でしょ。
たまき:あたり。
    良く知ってるね〜。
 紅蘭:あれって、なんやの?
    トカゲの一種?巨大プランクトン?
たまき:立派な魚だよ。
    ヨウジウオの仲間。
 紅蘭:へぇ〜。
    けったいな魚やな〜。
たまき:それにプランクトンてのは
    海流に流されながら生きている生き物の総称だから、
    でっかいクラゲも一種のプランクトンなんだよ。
    だから「巨大プランクトン」ていう言葉は変で〜す。
    クラゲの中には長さが100m越えるのもいるからね。
 紅蘭:・・・はいはい。

たまき:ところでね。
    タツノオトシゴの一種のシードラゴンなんか、もっとすごいよ。
    海藻に擬態していて、とても生き物とは思えないもん。
 紅蘭:ほぇ〜。
たまき:それで、タツノオトシゴってオスから赤ちゃんが産まれるんだよ。
 紅蘭:はぇ〜。
たまき:オスのおなかにはカンガルーみたいに袋があって、
    メスはそこに卵を産むの。
 紅蘭:ふぇ〜。
    ・・・・・・で、コレうまいんか?
たまき:さ、さあ・・・。
 真玄:おいしくなさそうだね。

 宮古:君、魚とかに詳しいんだね。
    感心しちゃうな。
たまき:は?・・・・・・わたしですか?
 宮古:そうそう。
 紅蘭:・・・ちょっと〜、うちら子供連れやねんで。
    ナンパやったら相手と場所を選びや。
たまき:ナ、ナンパ?
 真玄:・・・・・・?
 宮古:ああ、違うよ。ナンパじゃないよ。

ミヤコ

 宮古:・・・・・・二人とも覚えてないかな?
 紅蘭:たまきの知り合い?
たまき:二人ともって言ってるのに、何で私だけ・・・。
    ええと、ごめんなさい。
    どこかでお会いしまし・・・た?
 宮古:やっぱり印象薄かったか。
    ・・・まあ、しょうがない。服装も違うし、
    あの時はペンギンのことで頭がいっぱいだったろうからね。
 紅蘭:ペンギン・・・・・・?
    
あっ!わかった。イリスを逃がしてもうた飼育係の人やろ。
たまき:ああ、思い出した。
    たしか・・・宮古さん・・・でしたっけ。
    イリスを家まで迎えに来た。
 宮古:そうそう。覚えててくれてうれしいなぁ。
    寺月さんと李さんだったよね。
    この子は?妹さん?
 真玄:ぼく女の子じゃないよ。
たまき:あの、この子は友達の弟です。
    小湊(こみなと)真玄君。
 宮古:はじめまして小湊君。
    間違えてごめんな。
 真玄:う、うん。
    ・・・はじめまして。

 紅蘭:イリス、元気にやってる?
 宮古:ああ。逃亡中も病気や寄生虫なんかに感染することなく、
    無事に帰ってこれたからね。
    まだ暑いから一日中プールで元気に泳いでるよ。
たまき:宮古さんて、この水族館じゃなくて市営水族館の方ですよね。
    どうしたんですか?
 紅蘭:わかった。ここをスパイしにきたんやろ?
 宮古:・・・大きな声じゃあ言えないけど、実はそうなんだ。
    展示のしかたや配置、水槽の小物、何でも参考になるからね。
    向こうの水族館の関係者だとここの人間には知られたくないから、
    出来るだけ悟られないようにしてほしい。
 紅蘭:ほ〜、おもろそうやな。
たまき:じゃあ、目立たないようにしましょうか。
 宮古:よろしく、頼むよ。
たまき:ほら、さっそく飼育係の人が来たよ。

飼育係:あ〜、宮古さんじゃないっすか。(笑)
    ペンギン達、元気です?

 宮古:お、おう。みんな元気だよ。
    最近冷凍イワシの値段が上がってまいっちゃうけどな。
飼育係:どこもそっすね〜。
 紅蘭:・・・おい。
    あんた、ここの人と知り合いやんか。
 宮古:いや、さっきのは冗談。
    市営から引き抜かれてここに入った飼育係は多いから、
    ホントは知り合い多いの。
    よく一緒に飲みに行くし。
 紅蘭:なんやそれ〜?
    あほか。
たまき:・・・・・・へんなひと。
飼育係:あの、オレ仕事ありますんで。
    帰りに裏、寄ってくださいよ。
 宮古:またラッコの餌作りじゃないだろうな〜。
飼育係:アハハ。じゃあ。
 真玄:たま姉ちゃん、次のお魚見よう。
たまき:うん。
        ・
        ・
たまき:ふれあいひろば?
    ビデオやゲームみたいのがあるね。
 紅蘭:めざせ!すいぞくかんはかせ・・・。
    これは多人数対戦型のクイズゲームやな。
 宮古:へえ、こんな物を導入してきたか〜。
    小湊君、挑戦してみたら?
 真玄:うん。ええと、スタート。(ぴっ)

クイズ「めざせすいぞくかんはかせ」

クイズ:イルカのなかまはどれ?
    1−サメ
    2−クジラ
    3−ペンギン
 真玄:・・・・・・クジラ?
たまき:じゃあ、画面のクジラの字のところを押してごらん。
 真玄:うん。(ぴっ)
クイズ:ピンポン♪
 真玄:やった〜!
クイズ:イルカの仲間は私達と同じ哺乳類です。
    サメはサカナの仲間。ペンギンは鳥の仲間です。

 紅蘭:なあ、せっかく多人数対戦型やから、皆でやらへん?
たまき:いいけど、宮古さんは本職だよ〜。
    かなうわけないじゃん。
 紅蘭:ええやん。
    そのかわり宮古はんが間違うたら、みんなでつっこむねん。
 宮古:プレッシャーだなぁ・・・。
 紅蘭:真玄、うちらもまぜて。
 真玄:じゃあ、僕はたま姉ちゃんのチーム!
 紅蘭:だれもそないなこと・・・・・・、でも、
    その方がおもろそうやな。じゃあ、うちもたまきチームや。
    3人よれば文殊の知恵や。
たまき:知恵よりも知識でしょ。今いるのは。
 宮古:なに?俺一人?
 真玄:たま姉ちゃん、がんばって。
たまき:う、うん。(まあ、簡単な問題ばかりみたいだし・・・)

クイズ:第一問・世界で一番大きな魚は?
    1− シロナガスクジラ
    2− ダイオウイカ
    3− ジンベイザメ
 宮古:う〜ん・・・。
 紅蘭:簡単やろ。ボケてないでさっさと押しや。
 宮古:早押しじゃないんだろう?(3番・・・ぴっ)
たまき:簡単、簡単。(3番・・・ぴっ)
 真玄:・・・・・・クジラじゃないの?
たまき:クジラはサカナじゃないからね。
    ジンベイザメが一番大きな魚なんだよ。
 真玄:へぇ〜。
クイズ:ピンポン♪ピンポン♪AB両方正解。
    ジンベイザメは世界最大の魚類で、
    いままで確認されたもっとも大きなジンベイザメは
    パキスタン沖で捕獲された体長12.65m、重さ15tのものです。
たまき:いえい!
 紅蘭:二人とも正解やな。

クイズ:第二問・ラッコの体で水掻きがあるのはどこ?
    1− 前足
    2− 後ろ足
    3− シッポ
 紅蘭:・・・・・・はぁ?
    ふたりとも、こんなんわかるんか?
 宮古:まあ・・・ね。(2番・・・ぴっ)
たまき:ん〜・・・・・・。(2番かな・・・ぴっ)
クイズ:ピンポン♪ピンポン♪AB両方正解。
    答えは後ろ足です。
 宮古:・・・ほう。
 真玄:たま姉ちゃんすご〜い。
 紅蘭:よう知ってるなぁ。
たまき:これ難しくないですか〜?
 宮古:そうだね。

クイズ:第3問・ウミヘビはハ虫類?
    1−はい
    2−いいえ
 宮古:問題としては、このくらいが妥当かな。(1番・・・ぴっ)
たまき:これは・・・・・・。(2?・・・ぴっ)
クイズ:ピンポン♪ブーッ!A正解。
    答えは2番です。
 宮古:えっ?・・・ハ虫類だろ?コブラ科の・・・。
たまき:魚にもいましたよね、ウミヘビって。
クイズ:ウミヘビにはハ虫類のものと魚類のものがいます。
    ですので、ウミヘビだからといってハ虫類とは限りません。(笑)
    正解は「2−いいえ」。
 宮古:おいおい〜、こんなクイズありか〜?
    運転免許試験じゃあるまいし。
 紅蘭:宮古はん・・・・・・。
    さっきはああ言うたけど、気の毒で突っ込まれへん・・・。
 宮古:そういうこと言うなよ・・・・。
たまき:・・・ふ〜。

クイズ:第4問・アフリカに生息するペンギンは?
    1− ケープペンギン
    2− ガラパゴスペンギン
    3− コウテイペンギン
たまき:ペンギン?宮古さんの専門じゃない。
 宮古:ひっかけ問題じゃ、ないよな・・・。(ぴっ)
たまき:う〜〜?(2番かな・・・ぴっ)
クイズ:ブーッ!ピンポン♪B正解
    答えは1番ケープペンギンです。
 宮古:ぃよし!
    簡単、簡単♪
たまき:南半球のことなんて知らないよぅ・・・。

クイズ:第5問・尾頭つきの魚料理の盛りつけるとき、
    頭をどちら向きに盛りつけるのが正しいでしょうか。(笑)
    1− 左
    2− 右
    3− 決まっていない
 宮古:・・・水族館でこんな問題ありか?
たまき:ふっふっふ〜。常識ですよ。(1番でしょう・・・ぴっ)
 宮古:ええと・・・。
    常識があるってことは3じゃなわけだよな。
たまき:あっ、しまった。
 宮古:う〜ん。(2かな・・・ぴっ)
クイズ:ピンポン♪ブーッ!A正解
    答えは1番です。
たまき:あたり!
 宮古:そう言われてみれば左かな・・・。
    つーか、こんなのナシだよ〜。
        ・
        ・
・・・戦いは続きました。

クイズ:第20問。最終問題です。
 紅蘭:長い長い激闘の末、二人とも同点でここまで来たな。
 宮古:やるな〜、寺月さん。びっくりしたよ。
たまき:宮古さんこそ、さすがは水族館の方。
    お詳しいですね。
 真玄:たま姉ちゃん、あと一問だね。
クイズ:魚編に愛という漢字は何と読むでしょう。(笑)
    1− たこ
    2− むつ
    3− あいなめ
 宮古:こ、・・・こんなの知るか〜っ!?
 紅蘭:こんな字、中国にはないで。
    だいたい、水族館とあんまり関係ない問題やなぁ。
たまき:わたし全然わかんない。
    こうなったらカンですね・・・。
 宮古:単純すぎるけどけど、逆に裏をかいて・・・。(3番・・・ぴっ)
 真玄:たま姉ちゃん、押すよ。(2番、ぴっ)
たまき:あっ。ま・・・、

クイズ:ピンポン♪ブーッ!A正解。
    答えは「むつ」です。
 紅蘭:宮古はんハズレたやんか。
たまき:当たった!
    真玄君やったぁ!
 真玄:これ、この間テレビでやってたよ。
 宮古:負けた・・・。素人さんに・・・。
 紅蘭:とどめは小学生やったしな。
    でもまあ、元気ださな。
 宮古:・・・それ、慰めているつもり?

 宮古:でも、寺月さんは海のことに詳しいね。
    よほど好きなんだろうな。
    おれ、感動しちゃったよ。
たまき:というか、わたしダイビングをするんで、
    そういう本とかも読むの好きなんですよね。
 宮古:・・・寺月さん、ダイバーなの?ホントに?
たまき:・・・え、ええ。
 宮古:あのさ、俺も仕事柄、ライセンスと潜水士の資格持ってるんだよ。
    じゃあさ、このあたりでもよく潜ったりするの?
たまき:いえ、・・・・・・行き付けのショップが街のほうなんで、
    よく連れてってもらうのは、少し南のほうなんですけど。
 宮古:そうか〜。
    あのさ、よかったらこんど一緒に潜りに行かない?
    いいポイントあるんだよ〜。
たまき:は?・・・へ?
    そんなイキナリ、ちょっと・・・。
 宮古:嘘じゃないって。
    秘密のポイントなんだよ。
    いまの時期なら結構大物が・・・
たまき:あのぉ〜・・・・・・

不正な操作を行いました

 紅蘭:ハイハイそこまで〜!
    ナンパ禁止!ひつこいと嫌われんで。
    気ぃ向いたらあんたの水族館に電話するさかいな。
    またな!
たまき:(こくこく)
 宮古:・・・・・・はいはい。わかったよ。
    でも本気だぜ。
    電話、待ってるからさ。
たまき:・・・うぅ。
 宮古:じゃあね、たまきさん。李さん。
 紅蘭:ほな、さいなら〜。
    ・・・・・・ふう。

たまき:ああ〜、びっくりした。
 紅蘭:邪魔せんほうが良かった?
たまき:ううん、ううん。ありがとう。
    ああいう強引な人って、断れなくって困っちゃうの。
 紅蘭:宮古はん、悪い人やないけどな〜。
    あんたには合わん気がするし。
 真玄:たま姉ちゃん。さっきの人とどこかに行くの?
たまき:あはは。行かないよ。
 紅蘭:なんや真玄。
    やきもちやいてるんか〜?
 真玄:ん〜・・・。
たまき:・・・・・・・・・ん?
 真玄:たま姉ちゃん、行こう。
たまき:はいはい。
    もう、そんなに手を引っ張らないでよぅ〜。
    次は何かなぁ。
    ああ、もうこんな時間だ。
    急いで周ろう。

大型魚

 紅蘭:おっきなサカナや。
 真玄:おっきぃ〜。

アマゾン

 紅蘭:アマゾンのサカナや。
 真玄:こわ〜い。

トンネル

 紅蘭:トンネルや。
 真玄:すご〜い。

ペンギン

 紅蘭:ペンギンや。
 真玄:いっぱーい。

イルカ

 紅蘭:イルカや。
たまき:きゃー♪
 真玄:かっこいい〜!
        ・
        ・
たまき:売店だね。
 紅蘭:これでお終いか。
    おもろかったなぁ〜。
たまき:そうだね〜。
    イルカさん、かっこよかったな〜♪
    ね〜。
 真玄:うん!
    すっごいジャンプだったね。
たまき:真玄君、記念に何か買ってあげるよ。
    欲しい物ある?
 真玄:本当?
    ・・・ん〜、でもいい。
    今日はお母さんにお小遣いもらってきたから。
 紅蘭:あほやな。そんなん言わなわからんのやから、黙っといて
    好きなもん買うてもらったらええ・・・
(ドスッ)
たまき:真玄君は正直者だね!
    いい子いい子。
(なでなで)
 紅蘭:わ、脇腹にパンチはアカンて・・・・・・
たまき:じゃあ真玄君、買いたいものないか、見ておいで。
    お金がたりなかったら言ってね。
 真玄:うん。
        ・
        ・
たまき:真玄君、選ぶのに意外と時間かかるなぁ。
 紅蘭:なぁなぁ、
    エリカにやるのはこれでええかな。
たまき:イルカ型で可愛いぃ・・・マヨプリン?
    プリンの甘さとマヨネーズの酸味が奏でる?
    ・・・・
ぴっったりじゃん!
 紅蘭:な〜っ!うちもそう思ってん。
    ほなこれで決まりやな。
    ・・・んで、さっきからなに見てるん?
たまき:イルカのアクセサリー。(チャラチャラ)
    こういうトコのってやっぱチープだね。
    メッキだし、あいだのキャッツアイもガラスだし。
    ・・・デザインは可愛いけどね。
    石とか本物で、もっと出来が良かったら少し高くても買うのに。
 紅蘭:そら、500円(税抜き)やからな〜。しゃあないわな。
たまき:ホントはこれよりも、
    あそこにいるアシカのぬいぐるみのとこに行って、
    ギューって抱きしめたいの。すっごく可愛い〜。
    ・・・でも真玄君のいる前じゃあね〜。
 紅蘭:真玄なんか気にせんと、欲しかったら買うたらええのに。
    ほな、このマヨプリン買うて来るから。
たまき:・・・うん。
    わたし、あのベンチのところにいるね。
        ・
        ・
その後、水族館を出て電車に乗り、3人とも帰途につきました。
電車に揺られて40分、私達の住む町の駅に到着です。

 紅蘭:やっとついた〜。
    疲れてると、電車の40分が長く感じるなぁ。
たまき:・・・紅蘭寝てたじゃない。
 紅蘭:真玄、駅からはひとりで帰れるんか?
 真玄:うん。大丈夫だよ。
たまき:考えてみたら、一日ずっと歩きっぱなしだったもんね。
    紅蘭も真玄君もおつかれ様。
    真玄君。楽しかった?
 真玄:うん。
たまき:また今度、どこかに行こうね。
 真玄:本当!?きっとだよ。
たまき:(・・・真玄君かわいいなぁ。)
    これは、えりかちゃんへのお土産。
    おうちに帰ったら、お姉ちゃんに渡してね。
    はい。
 真玄:ありがとう。
たまき:じゃあね。えりかちゃんによろしく〜。
 紅蘭:ほなな〜。

 真玄:あっ、たま姉ちゃん、待って。
たまき:・・・・・・?
 真玄:ガサガサあの、これあげる。

プレゼント

たまき:え?これなぁに?
    真玄君、顔赤いよ?
    ・・・・・・夕日のせいかな。
 真玄:じゃあね。
    ばいばい!
(たたたたたたたた・・・

たまき:・・・・・・・・・・。
    なんだろ。
ガサガサ
    あ、・・・これ。
 紅蘭:なんや。
    これ、さっきあんたが見てたネックレスやんか。
    500円(税抜き)の。
    同じもんやな。
たまき:そうだよね。
    でもなんで真玄君が・・・。
 紅蘭:真玄、売店であんたが手に取ってたのを見てたんちゃうか。
    それでたまきがコレ欲しいんやと思って。
たまき:そうなのかな。(チャラチャラ)
    そうかもしれないね。
 紅蘭:でも、それ欲しくなかったんやろ?
    真玄も失敗したな。
たまき:う〜ん。
    でも嬉しいな。
    真玄君が私にプレゼントくれるなんてさ。
    このアクセサリー、だんだん気に入ってきちゃった。
 紅蘭:ほお〜。さよか。
たまき:お返しは何がいいいかな〜。
    あのくらいの子だと、ポケモンとかかな。
    紅蘭くわしい?
 紅蘭:まあ、わかるけど・・・。
    でも、そういうことでええの?
たまき:そういうことでしょ?・・・違うの?
 紅蘭:違うんちゃうかなぁ。
    ・・・・・・違わん気もするなぁ。
たまき:今度、一緒に買い物に行こうね。
    さ、おうちに帰ろう♪
 紅蘭:あっ、なぁなぁ。
    うち、さかな料理食べたいわ。
    お刺し身。市場に寄ってこ。
たまき:・・・そ、そうなの〜?
    
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

今日は歩き疲れちゃいました。
クイズでも疲れたし。
いろいろあったし・・・。
宮古さんて、なんなのかなぁ〜。

真玄君にもらったネックレスはアクセサリー入れの一番上に、
大事にしまってあります。

それじゃあ、
おやすみなさい。

   
 



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