12月25日(土)晴れ なんとなくよそよそしいホンランと一緒に食事を続ける。 アルコールを取る気分にもなれず、ただ食べる。 時々聞こえるホンランのため息がつらい。 あれっきり電話はないけど、あの二人は一体どうなったんだろう。 と思っていたら、ミヤから電話が掛かってきた。 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 きさら:(ヴゥゥゥゥゥゥ、ヴゥゥゥゥゥゥ) おっ、ミヤからの電話だ。 紅蘭:ホンマ!? あの二人、どないなったんかな。 きさら:心配することはホンランも同じか。(ピッ) もしもし、ミヤ? 宮古:うん。 たまきさんから話は聞いたよ。 なにやってんだかな〜、お前はさ〜。 きさら:悪かったよ。 たまきちゃんとは会えた? 宮古:ああ。今となりにいる。 きさら:よかった〜。 宮古:それでさ、大徳寺。 お前も当事者だから、 俺が今からいうことをよく聞いてて。 きさら:うん。 宮古:さてと。・・・たまきさん。 たまき:な、なあに? わたし? 宮古:・・・初めて会ったときから惹かれてたんだ。 水族館で偶然会えたときには、本当に嬉しかった。 大徳寺が言ってたとおり、運命の出会いだって思ったよ。 今こうして俺と一緒にいるのが、大徳寺じゃなくて君なのは、 そもそも君が大徳寺に俺を振るようにアドバイスしたおかげだって知って、 ますます、これは運命の出会いだって思う。 たまき:えっ?えっ? わたし?? きさらさんじゃなくて私? 宮古:うん。 俺は大徳寺に告白するなんて言ってないよ。 たまき:みゃぁぁ〜〜〜・・・ 宮古:今までみたいに友達じゃなくて、 その、・・・彼氏として付き合ってくれないかな。 たまき:みゃみゃぅぅ〜〜〜・・・ 宮古:・・・なんなの、そのリアクション。 たまき:だって、心の準備ができてなくて〜〜・・・ 宮古:じゃあ、できるまで待ってる。 たまき:・・・・・・・・・ふぅ。 うん。ありがとう。 いいよ。 私も、そうして欲しいと思ってたもん。 宮古:ほんと? やったっ! おい大徳寺、聞いたか? きさら:そんな大声出してぇ。うっせえよ。 ・・・聞こえた聞こえた。おめでとう。 宮古:ありがとうな。 きさら:たまきちゃんに代って。 宮古:たまきさん、大徳寺から。 たまき:うん。 ・・・もしもし? きさら:よかったね。 たまき:はい。 きさら:(本当はこれからが大変なんだけど、今そんな事を言うことないよな。(笑)) ミヤ、あのとおりのバカだけど、面倒見てあげて。 たまき:うふふ。 はい。 きさら:ミヤにもよろしく。 んじゃあね。 バイバイ。 たまき:さようなら。(ピッ) きさら:ふぅ〜〜。 紅蘭:あの二人、どないやって? きさら:お友達から一歩前進したみたいよ。 ミヤが告白して、たまきちゃんがOKした。 紅蘭:そうかぁ〜。 いやよかったなぁ。 よっしゃ、酒いこう酒。 きさら:あたしはいいけど、あんたはまだ未成・・・・ 紅蘭:ええねん。年齢は特に設定されてないし。(ぉぃ) おねえさ〜ん、すいませ〜ん。 ・・・ワインでええか? きさら:クリスマスなんだから、シャンパンにしよう。 紅蘭:せやね。今日は特別な日、愛の鐘が鳴る日(by奇跡の鐘)やからな。 きさら:うん。 あたしらには男いないけどね。 紅蘭:・・・まあ、人それぞれや。 今日はたまきに乾杯しよ。 きさら:あんたっていい奴だね。 紅蘭:ウチは普通やって。 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 ミヤが電話で、たまきちゃんへの告白をあたしに聞かせたのは、 あいつなりのあたしへの意思表示だと思う。 もうお前に未練はないよってコト。 自分で振っておいてなんだけど、あいつもなかなかイイ奴だったよなぁ。 たまきちゃんのことを話すときのあいつの顔を見てると、 ちょっと彼女に嫉妬したりもしたもんなぁ。 そのたびに自分に「なにを今更」っていいきかせたりしてさ。 ・・・・・・でも、まあ。 これでいいでしょ。 |